- Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758430586
作品紹介・あらすじ
自宅で監禁され、瀕死の状態で発見されたピーチ夫妻。犯人に連れ去られたひとり息子のローリーは懸命の捜査もむなしく遺体で発見され、子供たちの間では犯人像として「トロール」という不気味な名前が囁かれる-。二十七年前に起きた兄の失踪事件のトラウマに悩むキャフェリー警部は、過去と現在を結ぶある事実に行き当たるのだが…。
感想・レビュー・書評
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自宅で監禁され、瀕死の状態で見つかった夫婦。犯人に連れ去られた彼らの一人息子は懸命の捜査も虚しく遺体で発見される。
子供達の間で噂されるトロールが犯人なのか?
幼い頃行方不明になった兄の事件にトラウマを持つキャフェリーは事件に立ち向かうのだが…。
痛い痛い痛い。
前作もそうだったけれど、描写だけでなく何もかもが痛い。
どうしてこんな作品が作れるのか…。
読んでいて辛くて、でも途中でやめられなくて。
時間はものすごくかかったけれど、何とか読み終えてため息。
プロットの巧さとか伏線だとか色々あるけれど、作者がキャフェリーをとても温かい目で見ているのがわかる。扱いは酷いけれど。
そしてこのラスト。
良かったのかそうでないのか。しばし考えてしまう。うーん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作や、その後の作品との関連が知りたくてやめるにやめられずに読んだがもうお腹いっぱい!
何もこんな終わり方(いや、結局まだ続く悪夢だが)しなくても。『人形』まで読み通してはみたがここまでかな。でもキャフェリーをまた追いかけそうな自分が居る。 -
キャフェリー警部シリーズ2作目。
やっと読み終えた・・・。
ストレートにグロテスクな表現という訳ではないんだけど、
被害者のそれも特に子供たちのことを思うと辛かった。
キャフェリー警部の兄の消息が遂に!判明。
ハッピーエンドにならないことは予想がついてたけど、
なんだか後味の悪い終わり方でした。
どう受け取ればいいのかちょっと迷ったりもして。
キャフェリー警部は私生活でもいろいろ問題を抱えているので、
それが余計に話をややこしくするし、
何より読んでいて息苦しく感じるので、
読み進めるのが難しかった。
読者にそう思わせる文章力はストーリーテラーとして凄いのかもだけど。
現在進行形の事件と過去のキャフェリー警部の兄の失踪事件。
この2つがメインで描かれているせいか、
どうしてもキャフェリー警部の懊悩(?)が前面に押し出されて、
現在と過去の事件の犯人像がいまひとつ伝わってこなかった。
そこがちょっと残念。
サスペンスとしては、
複数の視点からの描写が交互に挿入されていて読み応えあり。 -
登場人物が皆 嫌な奴ばかりで感情移入も全く出来ない。内容も容赦なしで救いも無しだが、ほんの少し期待を持って最後まで読んだ。みごとに裏切られました。考えようによっては あれはあれでBestなのかもしれないが、あんまりではないか。しかし途中で止められなかったのも事実でくやしい敗北感。結局おもしろかったということなのかな。1作目も読まなければ面白さは半減すると思うが、後書きにあった3作目は個人的にパス。別の意味でかなり不愉快になりそうな内容みたいだ。
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この緊張感がたまらない!