政次、奔る―鎌倉河岸捕物控〈2の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 234
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758433389

作品紹介・あらすじ

江戸松坂屋の隠居松六は、手代政次を従えた年始回りの帰途、剣客に襲われる。襲撃時、松六が漏らした「あの日から十四年…亡霊が未だ現われる」という言葉に、かつて幕閣を揺るがせた若年寄田沼意知暗殺事件の影を見た金座裏の宗五郎親分は、現在と過去を結ぶ謎の解明に乗り出した。一方、負傷した松六への責任を感じた政次も、ひとり行動を開始するのだが-。鎌倉河岸を舞台とした事件の数々を通じて描く、好評シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目は、全編にわたって政次の活躍を追いかけながら、各小編ではそれぞれ発生する事件をレギュラーメンバーの活躍で解決するという二重構造でした。
    役職の名前が沢山出てくるのでたまに混乱しますが、レギュラーメンバーの名前と個性を覚えてきたので、スムーズに楽しめるようになってきた。
    豊島屋が現存しているとのことなので、今度鎌倉河岸後も合わせて巡る散歩に行ってみよう。

  • 違う小説に首ったけになってしまっていて、佳境に入ったくらいのところから、ちっとも読みすすめられなかった……

    今巻は、1巻まるごと使ってひとつの事件の顛末が語られます。
    松坂屋の隠居松六は年始の挨拶回りの途次、とある場所へ立ち寄り暴漢に襲われ、頭を強かに打ちつけ意識を失いました。その直前、同行していた政次に、この出来事を固く口止めしていました。
    意識を回復したご隠居は記憶喪失になっており、自分が誰でどこにいるのかもわからない様子。誰の呼びかけにもぼんやりとした目を向けるだけではなく、少し痴呆も始まってしまったようで、日がな一日、絵を描いて過ごすようになりました。
    固く口止めされた政次は隠居がそうなってしまったことに責任を感じ、松六が襲われた原因や口止めされた理由を、独りで探り当てることに決めて松坂屋から姿を消しました。

    この事件をきっかけにして、政次のこれからの人生が変わります。
    そしてそれは、これからのシリーズ展開にはなくてはならないものなのですね。
    大きなターニングポイントの1冊でした。

  • 男性作家だからか? タイプが違うからか?
    ん〜、次どうなるかなぁ。

    …3巻途中で終了。
    また、いつかハマる日がくるかしら。

  • 許嫁同士の幼馴染の二人が、推しが強い家老の息子に見初められ、座敷牢に閉じ込められた娘がやっとの思いで抜け出て、駆け落ちを、、、。としたところに、人目を忍んでやってきたのは収賄の商家の主人と家老。話の一部始終を聞かれた家老に切られそうになり反対に殺して江戸にまで逃げた二人は名前を変えて貧しい長屋住まい。その一人娘しほ。しほと3人の幼馴染の青年たちが、それぞれに活躍し、江戸の事件を金座裏の親方宗五郎と共に解決してゆく痛快時代劇。

    第二弾は、長屋や勤め先、周りの大人たちみんながそれぞれにキャラクターも立ちながら話が紡がれる。幕府を巻き込む話や、しほの生い立ちに関わる藩の問題など。次々と暗躍する輩たちと戦いながら成長!

  • 2015/9読了。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    江戸松坂屋の隠居松六は、手代政次を従えた年始回りの帰途、剣客に襲われる。襲撃時、松六が漏らした「あの日から十四年…亡霊が未だ現われる」という言葉に、かつて幕閣を揺るがせた若年寄田沼意知暗殺事件の影を見た金座裏の宗五郎親分は、現在と過去を結ぶ謎の解明に乗り出した。一方、負傷した松六への責任を感じた政次も、ひとり行動を開始するのだが―。鎌倉河岸を舞台とした事件の数々を通じて描く、好評シリーズ第二弾。

    12月6日~10日

  • 政次が岡っ引きになる?

  • 1編1編の規模がでかいですね。登場人物各々が手柄あり失敗ありで見ていて飽きません。しかしあやは今後どうなるんだろう。

  • 登場人物たちがいきいきと動き出した。次も読もう。

  • 鎌倉河岸捕物控 2巻
    金座裏の親分に見込まれた政次
    松坂屋が隠し持つ14年前の秘密
    (悪いものではないんですが)
    ご隠居が危ない!
    記憶をなくしたご隠居を救うため
    政次が奔る!
    しかし、主をキケンに導いたとして
    政次がお暇を下される?

    まだまだプロローグな大作ですよ♪

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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