- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758435109
作品紹介・あらすじ
大学の文学部に通う一年生の井沢直美は、大学生活に慣れたものの、満たされない日々を送っていた。そんなある日、五月祭で直美の前に現れた小佐薙と名乗る男。彼の勤める会社は、なんとスーパーコンピューターなどを製造するメーカー。小佐薙の言葉に惹きつけられ会社のアルバイトに応募した直美だったが、その内容は驚くべきものだった!最先端の量子コンピューターを用いて占い事業を展開しようというのだが…。傑作SF長篇、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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上下巻。
設定が面白そうなので読んでみた。最先端コンピュータに占いをさせるというぶっとび具合が愉快。しかも形状が…。
小佐薙氏の関西弁が微妙だとか人称のゆれが若干気になるとかはあるけど、読ませます。これスピンオフと知らなかった。「パズル」を読まねば。 -
大学で占いサークルに所属する女子大生の日常という、なんということも無い情景に量子コンピューターというとてつもない尖がったものが挿入されるというギャップ。しかも、皆自然と受け入れて生活が続く・・・
現在に限りなく近い近未来の風景に登場する最先端テクノロジー。それが生み出してしまう異様なひっかかり感というかコメディーにくるんだブラックな笑いが作者の魅力。
下巻に続く。 -
いつもと同じ。設定と展開が変わり映えしない。量子コンピューターで、神様を作ろうという話。
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イケメンに反応するイマドキの女子大生井沢が,不採算の量子コンピュータ事業を何とか存続させようとする科学者小佐薙らと共に奮闘する話.何となく大学に通うだけの生活に漠然とした不安を抱えが井沢が,何かを変えるきっかけにとバイトを続けるも,結局はイケメン目当てという構図はうまいと思うけど,小佐薙らの計画の話し合いには全く絡まず,弱小部署一発逆転伝みたいな内容になっていた.井沢は自ら図書館で量子コンピュータの本を読む真面目な性格という設定なのに勿体ない.
著者デビュー作「神様のパズル」のスピンオフ作品だがほとんど関連性なし. -
相変わらず表紙のイラストがキツく、ブックカバーなしでは電車内で読めません。
物理学上の仮説がベースとなっている点は機本氏の他の作品と同じですが、今回の主役ともいえるシステムの構築過程があまりにスムーズすぎて拍子抜け気味。悩めるAIがどのように進化するか、下巻に期待します。 -
神様のパズルとかに引き続き呼んでみた本。哲学ちっくな内容を織り交ぜつつ、SF的なストーリーで話は進みます。
別に内容が難解なわけではないのだけど、イマイチ世界観にのめりこめない。