【新装版】波濤の牙 海上保安庁特殊救難隊 (ハルキ文庫 こ 3-33)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758435192

感想・レビュー・書評

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  • 海を守る男たちの物語。海の警察とはいうものの、シージャックに巻き込まれた惣領たちがこれといった武器を持たずに犯人たちと対峙する。この窮地をどう切り抜けるのか、ハラハラドキドキの展開。

    惣領たちが乗る「すがなみ」は無線機を壊され、船内の状況を知らせることができないなか、海保の仲間たちがかすかな手がかりから糸を手繰るように惣領たちに一歩一歩近づいてゆき、救出を試みる展開はちょっと引き込まれるものがありました。

    そして惣領の恋人である沙恵子が特救基地で惣領を待ちながら隊員たちと過ごすシーンでは、その男たちの強さ、優しさ、温かさが沙恵子の視線を通して十二分に描かれている部分は、沙恵子にプロポーズした睦木の持つちょっぴり計算高い部分と対比される効果もあって、じんわりと心に響く内容で、事件のスリリングさのなかで、ちょっぴりほっこりできました。

  • 警察小説で有名な今野敏のめずらしい海保小説。
    海上保安庁の特殊救難隊の話。
    漫画「トッキュー!!」、映画「海猿」では特救隊のレスキューがメインに描かれているが、この小説では救助シーンだけでなく、不審船への警戒、覚せい剤発見、さらに船をジャックされるなど過激な場面も描かれている。
    特救隊は創設以来1人も殉職者を出していないので、映画にしろ小説にしろフィクションであっても死者は出さないようにするんだろうかと思うのだがどうなんだろうか。。

  • 今野敏さんの本を読みあさる主人から回って来た本。 この作家さんの小説は読みやすいので、一気に読めた。 ハラハラ&ドキドキ手に汗握り面白かった。

  • 今野敏先生の作品という事で購入した。
    警察小説ではなく海上保安庁特殊救難隊をテーマにされていて珍しかった。
    展開が早く一気に読めた。
    海の男は真っ直ぐにすごい。

  • 命懸けで働く海上保安庁の職員の待遇を少しでも良くしてもらいたいです。

  • 海上保安庁特殊救難隊のお話。
    人が死なない緊迫したお話は良いです。

  • 2014/12/25読了。
    「海猿」で有名な、海上保安庁特殊救難隊が活躍する話。
    「海猿」よりずっと前に、これだけスリル満点の話が書かれていたということに、今野敏の凄さを感じる。
    「海猿」って、この本にインスパイアされたの?というぐらい、海猿のストーリーや、ポイントを思い出すところもあるし、先見の明があったのでは。

    でも、何故だか、いつも今野敏の書く文やセリフに違和感がある。
    読みながら、あ、またか…と思ってしまった。
    どこが苦手なのかはっきりしないが、文がとても短くてぶっきらぼうな印象なのと、セリフが、本当にこんな言い方をするかな?と、首を傾げてしまうことが多いせいのような気がする。
    そのあたりが、この作家の本が家にたくさん置いてあるのにかかわらず(家族が気に入っている作家なので)、積極的に読まない理由だと思う。

  • 20141104

  • 13/6/5 43読了

  • 良い作品でした。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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