蓮花の契り 出世花 (ハルキ文庫 た 19-14 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758439107

感想・レビュー・書評

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  • 感動ものです。著者の情景描写が季節感があり、好きです。
    正念と正縁の結論は漫画の「あさきゆめみし」本編のエンディングをみているようでした。
    最後の最後でまたお香が出てきたのは、個人的にはしっくりきませんでした。

  • あや女の赤ちゃんの温かさ、愛らしさに心打たれたお縁。そんなお縁には、もうひとつの道を選んで欲しいと思ってしまいました。でもそうしないのがお縁。真の幸せとは何か。どう生きるのか。深いです。どの話も良かったです。

  •  続編にして完結編。
     これを読む前に出世花を読み返すべき!と強く主張したい所。

     <以下ネタバレ>
     うん。もうね、安易でもいいからくっついちゃいなよって思いました。
     あと、タイトルからして結末は予測出来てしまいますから! タイトル変えた方が良かったんじゃないかなぁとすこし。

  • 大災害、大事な人を亡くした人に寄り添う。おくりびとを見て、身内の葬儀に立ち会って、丁寧に弔うことが当たり前ではないんだなって感じる。巻末の、身近な人の死に触れてそれでも少しずつ悲しみが懐かしさへ変わっていくという表現は自分の気持ちを表しているようで、その的確な表現に気持ちが楽になった。もう寂しいだけじゃない。懐かしさや優しさへ気持ちが熟成されてきた。この本を読んで、大切な人の死で受けた心の傷が癒されていった方がとても多いんでしょうね。

  • この俗世において、お縁さんのように生きるのは難しいです。読んでいて、なんでもない場面なのに、それまでの経緯がフラッシュバックして、なぜか涙が出てくることがあります。作り方が上手なんですね。

  • 髙田郁さんデビュー作、【出世花】の続編であり、完結編。
    不義密通の末、男と出奔した母。
    その母を打つため娘お艶とともに国を出た父。
    父の死により一人残されたお艶は墓寺である青泉寺の三昧聖、お縁こと正縁として生きる。

    続編では母と娘、三昧聖としてではなく女として生きるか、岐路にたたされるお縁。
    お縁が選んだ生きる道とは…

    大好きな髙田郁さんの本ですが、【出世花】に比べると…
    最後にお縁が選んだ道は【みをつくし料理帖】の澪を思い出させ…

  • 高田郁さん、好き。
    心揺れ、悩む縁の決断。
    生きる道を考え抜く姿に打たれます。
    あなたの悲しみに、そっと届く作品だと私は思います。

  • 「ーー私の中身はそんな欲で一杯で、あなたはひととしての格が違う。」
    仙太郎さんに同意。凡人な自分としては、お縁には凡人としての幸せを掴んで欲しかったけど、人それぞれかね。

  • 「出世花」の続編。よもや出るとは思わなかったので、嬉しい。

  • 全1巻。
    デビュー作『出世花』の続篇で完結篇。

    うーん。
    判断に迷う。

    『出世花』の続篇を願うファンの声が多く、
    今作を発表したとのことだけど、
    よかったのかどうか。

    前作の様々なエピソードの続きで構成されていて、
    最終的には主人公自身の幸福とはってとこに
    落としこまれてるんだけど、
    三枚聖の仕事については前作の方が良かったし、
    事件の謎解きとかも前作の方が自然だし、
    アクセントになってたと思う。
    終わり方も悪くはないけど物足りない。
    個人的には母を弔うとかで終わると思ってた。

    決してつまらなくはないんだけど、
    前作のファンブックって感じがした。
    ファンとしては嬉しいけど、
    物語としては蛇足なのかも。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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