真夏の焼きそば 食堂のおばちゃん(5) (ハルキ文庫 や 11-6)
- 角川春樹事務所 (2019年1月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758442282
作品紹介・あらすじ
海老フライ、大根バター醬油、餡かけの茶碗蒸し、ニラ玉豆腐、ホウレン草と豚バラの酒鍋、焼きそば……。
姑の一子と嫁の二三に、今や大きな戦力となった万里の三人で営む「はじめ食堂」は、今日も常連客の笑顔がいっぱい。
そんなある日、二三の娘・要が、最近毎日のようにランチに現れる男性を見て
「四和ビル爆破事件の逃亡犯に、そっくり」だと言う……。
心も身体も幸せになる、続々重版の大人気人情食堂シリーズ、第五弾。文庫オリジナル。
感想・レビュー・書評
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シリーズ第5段
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食堂のおばちゃん第5段。
第3段から続いて、バイトで入った万里くんの成長と活躍が際立つ。
継承が徐々に入ってきたというか、
もうおばちゃんが主人公じゃない感じかなあ…。
食堂を舞台に展開される様々な人間模様。
読書より、オーディオブックでサラッと聞くのに適した内容だと思います。 -
万里はワンコインの料理やティクアウトメニューなど新しいアイデアではじめ食堂に貢献。一子と二三は万里に調理師免許の取得を勧めるが、自分の中でどう生きていくか模索する万里は踏ん切りがつかない複雑な気持ちがわかる。30年逃亡していたビル爆破犯人が来店。緊張のほどが伝わってドキッとした。料理研究家と一流シェフ、目指すものと土俵が違うのでこのシェフの誹謗に許容できない。サンマの漁獲量減少は嘆かわしい。今年の秋は如何ほどか?ゲイ三人衆など常連さんで賑わうはじめ食堂、ますます行ってみたくなる。
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この本を読むとお腹がすきます。
てっきり、要と万里くんが付き合うかと思っていましたが、万里くんに、桃田はなちゃんという女の子が…。 -
「真夏の焼きそば」
新聞にのっていた顔。
一般客と同じように対応していた相手が犯罪者と聞くと、何もされてなくても怖いだろう。
何十年も逃げ続けているうちに面影は残っているかもしれないが、全く違う人相になることなんてよく有りそうだ。
「禁断のチーズ和え」
毎日通ってはいるが。
目的があるからこそ来ているとはいえ、静かに飲み食いするわけでもなければ迷惑だろう。
接待の場所として選ぶだけあって、連れて来た人が喜んで自ら足を運んでくれるようになるのは嬉しい事だろうな。
「初めてのハラール」
厳しい規則の中でも。
日本語だけで対応出来れば問題ないが、簡単なやりとりぐらいは出来ても損はないだろうな。
宗教上仕方ないと分かっていても、その土地柄にある美味しいものを食べれないのは観光に来た楽しみが減るだろ。
「過ぎし日のカブラ蒸し」
学校帰りに来たのは。
大好きな祖母との想い出の場所に来てみて、実際に料理も食べて満足できたのは良かったな。
わざわざ制服で訪れなくてもと思ったが、自宅に一度帰ってしまったら簡単に抜け出すことは出来なかったのかも。
「気の強い小鍋立て」
将来の夢なんてまだ。
しっかりと学んで地盤を固めたとしても、思い通りにいくかなんて誰にも想像できないよな。
幼い子が話しているのなら微笑ましいで済むだろうが、本気で叶えたいのであれば勉強なり何か始めるべきだろう。 -
山口恵以子さんの描写はなぜ美味しさが伝わってくるのだろう。
季節やはじめ食堂で繰り広げられる心温まる出来事がそうさせているのは間違いない。
それだけではない隠し味があるように思うのだ。
真夏の焼きそば
お世辞と坊主の頭はゆった事がない、っていう表現も面白い。ブルドック、シェパードって、ブルドックソースは知っているが・・・
禁断のチーズ和え
イチジクチーズ、食べたい。二三の言語能力も大したものだ。
初めてのハラール
洋風料理が続くが、イスラムでハラームは豚肉やアルコールなど食べられないもの。ハラールはそれ以外で、私の場合は、全ての食材を指す。
過ぎし日のカブラ蒸し
秋刀魚の塩焼きも大好きだ。周りから私の食べた後は綺麗だと言われる。きっと魚が好きだからかもしれない。残るのは頭と骨と尻尾だけになる。
カブラ蒸しと茶碗蒸しは微妙に違う、イヤ別ものだ。でも、カブラ蒸しは、ゆりねや銀杏が入っていると高級料亭に来た気分になる。ここで登場した女子高生は、今後の布石だろうか?
気の強い小鍋立て
気が強いだけでは本当の強さとは言えないと思う。他者への優しさがあって、礼節をわきまえることができ、信念に基づいて行動する人が本当の強い人だと思う。
万里の成長も目に見える。適性もあるのだろうが、どこか危うさもあって心配になる。しかし、万里の成長も隠し味なのかもしれない。 -
本作はカバーイラストからしてとても惹かれる。焼きそばって、どうしてこんなに美味しそうなんだろう!
その焼きそばをはじめ、大根バター醬油、餡かけの茶碗蒸し、ニラ玉豆腐、ホウレン草と豚バラの酒鍋。本作でも魅力的な料理がたくさん登場する。まさかの指名手配された逃亡犯や公安が登場したりと、波乱含みの物語もありつつ、万里のこれからのことなど今後の展開が気になる。 -
毎回美味しそうなお料理に癒されていたがちょっとマンネリ化してきたなーって思っていた。しかし万里くんがさらなる1歩を踏み出しそうだし、はなちゃんや要との関係も気になってきた~。
かぶら蒸しや餡かけ茶碗蒸し食べたいけど…ハードルが高いなー
ニラ玉豆腐は真似してみよう! -
お腹すいてるときに読んだら拷問のようでした。美味しそうすぎる。万里くんがんばれー。
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安定の安心して読めるシリーズです。万里くんの成長を感じるー!