食堂メッシタ (ハルキ文庫 や 11-7)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 503
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758442527

作品紹介・あらすじ

ミートソース、トリッパ、赤牛のロースト、鶏バター、アンチョビトースト……
美味しい料理で人気の目黒の小さなイタリアン「食堂メッシタ」。
満希がひとりで営む、財布にも優しいお店だ。ライターの笙子は母親を突然亡くし、
落ち込んでいた時に、満希の料理に出会い、生きる力を取り戻した。
そんなある日、満希が、お店を閉めると宣言し……。
続々重版の大人気シリーズ「食堂のおばちゃん」の著者が放つ、料理と愛の物語。

感想・レビュー・書評

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  • メッシタとは酒場という意味。
    若い女性がイタリアに留学。
    修行しながら一流のイタリアン シェフになった物語。
    修行後、自分の理想的なお店を開き、また次のステップへいくまでの間に回想したような構成。
    とにかく美味しそうで、イタリアにゆっくりと訪問したくなる物語。
    私もイタリアは巡ったことがありましたが、中でもローマで食べたボンゴレ ビアンコは最高に美味しかった。
    地域的にはフィレンツェなどの郊外が良かった。
    またゆっくりイタリアへ行ける日が待ち遠しいです。。

  • 面白かったんだけど 満希がスーパーマン的に凄すぎて ちょっと引いた感じもある。
    はじめ食堂の洋食版みたいなイメージで読み始めちゃったから 余計かな。

  • 出てくる料理が本当にどれも美味しそう!イタリアってこんなに美味しいものがあったんだ…肉も魚も野菜もパスタも。近くにこんなお店があったら嬉しいなぁ。満希さんの料理に対してとことん真っ直ぐで真摯な姿がとても素敵だった。魂ごとマルッと飲み込まれてしまうものに出会えたら幸せだよね。

  • ダメだ…。イタリア料理が食べたくて食べたくてどうしようもない。
    手頃な値段で本格的なイタリア各地の料理が食べられる「メッシタ」。
    店主・満希の人生の軌跡をたどりなから、ずっと一緒に料理をして食べ歩きをしていたような気分になりました。
    料理の腕を磨くため留学をし、お店を渡り歩きながら貪欲に学ぶ彼女。驚くほどパワフルな女性でした。
    食欲を刺激される1冊。

    著者の作品は初めてだったのですが、次は「食堂のおばちゃんシリーズ」を読んでみたいです

  • 【美味しい小説】
    読んでいて、イタリアン欲が湧いて湧いて止まらないです!山口恵以子さんの小説は、なんでこんなにも、食欲にダイレクトな刺激を与えてくるのでしょう!!
    自分が食に貪欲なのは自覚してますが、この小説を読んでると、夕食後でも食欲が出てきます。
    トリッパの煮込み、アーティチョークの卵焼き、牡蠣のソテー、シラスのカルパッチョ、、全部!全部美味しそう(//∇//)
    食堂メッシタのテーマは、気軽に1人でもふらりと入ってお腹いっぱいになるお店。
    最高ですね。
    欲しいです、こんなお店。通いますよ、あったら。
    常連の笙子がメッシタの女店主、満希の実績譚を書こうと取材を始めたことから、満希の料理人人生の軌跡を辿る流れなのですが、、まぁ、イタリアでの修行中の描写からも全部美味しそうで(o^^o)
    最初から最終話まで、ずーっと美味しい料理が出続けていて、タイトルを裏切らない!
    満希は料理に情熱と愛情を持ってる人物として終始書かれていて、とても好感が持てます。
    突出した事件とか、恋愛とかがある訳ではなく、ひたすらに満希の料理人生と、美味しい料理と、魅せられた客とのお話ですが、それが読んでいて楽しくて食欲が湧いて、また読み進めたくなります。

  • 一人の女性がイタリア料理に人生をかけた話。イタリア料理が好きな人と情熱を感じたい人に。

  • こんなお店に行きたかった!すべての料理が美味しそう!飯テロ小説!

  • 図書館にて。
    一番好きだったお店。
    初めて食べた時の衝撃、何度食べても感動する全てのメニュー!
    間違いなく私の人生ナンバーワンのお店。
    月に一回の天国、
    が小説になっててびっくりした、、、。

    ああ懐かしのメッシタ。
    クロスティーニにラディッキオ、
    ハムのフリッタータにあのスパゲティミートソース、
    そしてなんと言っても赤牛のグリル!!

    読んでたら思い出して食べたくて食べたくて大変でした。


  • 大盛況のうちに惜しまれながらも業態変更を決めた食堂メッシタの店主・満希の料理人としての激動の半生を描く物語。厨房の熱気や料理の香りまで伝わってきそうな描写で、こんな小説を読んでしまったら絶対にイタリアンが食べたくなるが、実在のお店・シェフのモデルがいることを読了後に知った。ストーリーはフィクションとのことだが、お店の雰囲気や料理は実際にあったメッシタに近いということで、ますます食べたくなった。
    『食堂のおばちゃん』シリーズをはじめ、著者の著名なシリーズものには、大衆的かつ家庭料理に近い味を楽しませるお店が登場するシリーズが多いように思う。しかし、実は本書の満希のような本格的に修業した職人のような料理人を描くのも上手いのではないだろうか。

  • 食べ物が本当に沢山出てくる。
    正直実際食べた事ない物ばかりなんだけど、どうしてこんなに美味しそうに感じるんだろう。
    食材まで美味しそう!
    食堂メッシタはあったら絶対行ってみたいお店です。
    満希のイタリア料理にかける思いが強くてカッコいい!

    この後のお話とかもちょっと気になるなと思いました。

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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