杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三) (時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 138
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758443401

作品紹介・あらすじ

じゃこや青じその入ったなすご飯、ふんわりとして甘辛い鰈の煮つけ、酒肴にぴったり豆腐のみそ漬け、男衆にも人気の杏の甘煮
──面倒見のいい女主人のお高、少々毒舌だがしっかり者のお栄、
ちゃきちゃきと店を動き回るお近の三人で切り盛りする「一膳めし屋丸九」は、常連客でいつもにぎやか。
そんなある日、ちょっとうさんくさい男が店にやってきた。男は「丸九」の先代でお高の父である九蔵の下で働いていたというが……。
旬の食材で作る毎日のめしには、お高の心模様も表れる。ますますおいしいシリーズ第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • ゆる〜い人情話と、一膳めし屋の美味しそうな定食とご先祖様もこの界隈にいて、登場人物達とすれ違っていたかもしれない町の風景が心地良くて、大好きなシリーズものになった。
    お高さんと作太郎さんの恋の行方もドキドキ。お高さんが積極的に頑張ってて、応援したくなる。

  • 女3人で切り盛りする一膳めし屋丸九。うまい飯を食べてもらっていても人の心は複雑で。ちょっとしたことで落ち込んだり浮ついたり。周りの人たちとの関わりが嬉しかったり鬱陶しかったり。ほのぼのと、でもちょっぴり頑張っている雰囲気が気に入っている。

  • ふんわり温かい気持ちにさせてくれる時代小説

  • 恋愛模様がめんどくさくなってきて、続きを読みたい欲が引いてしまった。
    続きを読むのはしばらく保留。

  • みんなの恋模様が少しずつ動き出して丸九のみんなの成長も見えるようになってきた。経験を積んで大人になるというだけでなく、お互いに支え合ったり刺激を受けたりして、周りの意見や視線に縛られず心のままに生きられるようになってきている。それが心地よい。

  • 日本橋北詰の魚河岸のほど近くにある一善めし屋
    「丸九」は常連客でいつもにぎやか。ある日、
    ちょっと胡散臭い男が店にやってきた。男は
    「丸九」の女主人お高の父である九蔵の下で
    働いていたというが…。人情は時代小説第3弾。

  • 作太郎の出自が徐々に明らかになってきた。お高の恋はどうなるのか。気になる…

  • お高が料理屋恋で色々迷ってますが、ちゃんと落ち着いて前に進んでいくので安心しました。特に料理関係は成長したなと思います。
    恋の行く先はまだ見えないけど、地に足をつけたまま堅実に進んで行って欲しい。

  • 「それでいいんです。それがいいんですよ」

  • シリーズ3弾。お高、お近のそれぞれの恋の行方が描かれている。お高はふと思い立って、亡き父が板前をしていた料理屋「英」を訪れる。その料理の確かな味と女将さんの佇まい、人柄に圧倒されるお高。自分の店丸君とは客筋も店の格も違うと分かってはいるものの、やはり落ち込む。その上、密かに好いている作太郎が英の息子で、おりょうは許嫁である事を知り、衝撃を受ける。果たして二人の恋は…。ますます続きが気になるなぁ。

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