あなたとオムライス 食堂のおばちゃん(8) (ハルキ文庫 や 11-10)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758443531

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第8弾。

    「うすいえんどう」料理がたまらなく美味しそうだった。
    豆ご飯食べたいー。

    そして常連の康平さんの婚活。
    うまくいくといいな。
    次作ではまとまってるかな?

    最後の最後、
    常連の後藤さんの話にはビックリした。

  • オムライスに関する幸せな思い出。いつもながら一子さんの声かけは、温かい。死は孤独でも悲しいばかりのものでもない。今回はちょっと悲しいエピソードもありました。

  • 「いつもの」感が続いているなと思っていた中で、ドンとした出来事がありました。小説的には刺激ですが、ちょっと悲しくなってしまった。
    このシリーズで時々触れられる、ずっと続くものはないという描写の最たるものですが、ただ日常が続いていくだけではないのがこの作品の良いところだと思います。

  • やだ!このシリーズで亡くなる人がいるとは…

    オムライスが食べたくなったし、熱海旅行もとてもよかった。

    早くあの2人がくっついちゃわないかしら?
    むふふ

  • いきなりの婚活話が始まって
    「こっちでも、そのネタ!?」
    とはちょっと思っちゃったけど(笑)、まあ、ええ感じにまとまったかな。

    後藤さんがまさかの急逝で、そうか、この話も登場人物の年齢層が高いし、わたしもこっち寄りやんな…、などとちょっとだけしんみりした。

    なんかもう最近ほんまに、やりたいことはやれる範囲でやっていかないと、「あとでやろう」の「あと」ってないよな…と、思うようになってきた。

    でもまだその原動力が足りないから、もう少し年齢がたてばもっと思い切って
    「迷うならやってみよう」
    って思えるんかもしれへん。笑。

    今はまだ、思い切ることに逡巡があるから、まだまだ青いのよ。笑

  • サザエさん的に続くものとばっかり思ってたからお別れの衝撃がすごかった
    ただこれを乗り越えて登場人物のみんなの毎日が進めると作者が思えたこその展開だと思いたい

  • 日常の風景の積み重ねに変化の兆し。別れもあり。次作も楽しみ。

  •  東京・佃の食堂兼居酒屋「はじめ食堂」を舞台にしたヒューマンドラマ。シリーズ8作目。全5話。

          * * * * *

     新陳代謝が始まった。そう思いました。今回は重大な展開が2件もあったのです。

     1つは、いきなり親主導で始まった、酒屋の若旦那・康平の婚活と、自分の康平に対する気持ち ( 作者は前々からほのめかしていましたね ) に気づいた、料理研究家・瑠美の屈託。

     これは予定調和路線なので温かく見守るだけですが、一子と二三が縁結びに乗り出して、何となく『婚活食堂』っぽくなってきた気がします。まあ吉事なのでよし! 

     2つ目が、レギュラーの1人、後藤の死でした。
     オムライスに絡むイベント2つ ( 亡妻との初デートの想い出と、親友の山手との「別れの杯」っぽいオムライスのシェア )が続いた時点でイヤな予感はあったのですが、やはり少なからずショックを受けました。友に先立たれた山手がガックリいかないかも心配です。

     また、後藤の死が、山手や三原、はては一子にも起こり得ることだと読者に印象付けた出来事でもありました。
     シリーズが続けば彼らも死に近づく。作品にリアリティを与えたインパクトは大きいと思います。

     余談ながら、はじめ食堂の夜の常連たちにはいつも感心します。
     日曜以外ほぼ毎日来店し、オススメメニュー数品を食べ3合相当を呑む。しかも日本酒は入手困難な銘酒揃い。勘定は5千円は下らないでしょう。健康面とともに家計面も心配してしまいます。

     康平と瑠美の恋の行方も気にはなりますが、レギュラー陣が健全な生活を送れるかどうかも気がかりです。

  • 今回の一子さんのセリフを読んだら、歳を重ねて親しい人が亡くなったり、自分があの世へいくことが少し不安でなくなりました。
    だんだん近くなって、いずれ隣町。
    そんなご近所さんなら、寂しくないかな。

  • 熱海の慰安旅行いいな〜。金目鯛の煮付けたべてみたい。でも¥3000って妥当?旅行中ならだせるか?
    康平と菊川先生の大人ロマンスはどうなるのかな〜。
    次作で展開あるかな?

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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