フタバスズキリュウ発掘物語―八〇〇〇万年の時を経て甦ったクビナガリュウ (DOJIN選書 14)

著者 :
  • 化学同人
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759813142

感想・レビュー・書評

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  • 筆者は古生物学者。
    前半はフタバスズキリュウ発掘の話、後半は筆者が関わった日本の恐竜化石についてなど書かれている。
    古生物学者が書いた本を初めて読んだが、必要な専門知識の幅広さ(地質学的背景、古環境、古地理といった地史学、形態学、解剖学、発生学などの生物学)や研究費用の調達の難しさ、発掘にも諸所の許可がいるなどといったことを知れて面白かった。
    中国やアメリカでは恐竜の研究者がたくさんいるらしい。日本ももっと研究者に対して援助できればよいのに、と感じる。

    いわき市石炭・化石館に行く前にと思い読んだ。
    化石好きで普段より古生物学者との交流があった高校生に発見されたことで発掘・研究が進んだこと、発掘は地元の協力があったこと、なぜ発見から38年経って学名が決まったのか、その背景とその苦労、などを知ることができた。

  • [ 内容 ]
    1968年、いわき市の鈴木直さんから国立科学博物館に手紙が届いた。
    複数の骨の化石を採集したという。
    現地へ向かった二人の研究員が発掘した化石は、フタバスズキリュウとよばれ親しまれてきた。
    以来38年―。
    このクビナガリュウの学名が決まった。
    フタバサウルス・スズキイ。
    当初考えられたとおり、新属新種だった。
    本書は、日本初のクビナガリュウ発掘、復原、そして種の同定までの軌跡をたどる。

    [ 目次 ]
    プロローグ 一通の手紙
    第1章 第一次発掘、始まる
    第2章 第二次発掘、そして一般公開へ
    第3章 フタバスズキリュウの骨格復原への道
    第4章 フタバスズキリュウはどんな生き物だったか
    第5章 ネッシー、ニューネッシー、シーラカンス
    第6章 日本でみつかった恐竜たち
    エピローグ フタバスズキリュウからフタバサウルス・スズキイへ

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    [ 参考となる書評 ]

  • クビナガリュウの一種。いわき市で発掘したフタバスズキリュウの話。
    恐竜とは違うとは知りませんでした。

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