夜空からはじまる天文学入門―素朴な疑問で開く宇宙のとびら(DOJIN選書 25)

著者 :
  • 化学同人
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759813258

作品紹介・あらすじ

宇宙はいつ生まれたのか?星は永遠に輝き続けるのか?どうして月は同じ面しか見えないのか?宇宙に果てはあるのか?宇宙人は存在するのか?-誰しも一度はこんな疑問をもったことがないでしょうか。そんな素朴な疑問を思い出し、きらめく星空を見上げながら彼方に輝く星たちに思いを馳せてみませんか。本書では現代天文学が明らかにしつつある宇宙の姿を紹介し、古くから人類を魅了してきた宇宙をめぐる旅へと案内します。まずは夜空に目を向けてみる。それが宇宙を楽しむ第一歩。

感想・レビュー・書評

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  • 42:見上げればそこにある夜空と星々の紹介から、太陽系、星の生死、銀河、宇宙の果て――と、徐々に視点が遠ざかってゆくにも関わらず、丁寧な解説と親しみやすい文体で最後まで興味深く読めました。きれいな写真が多く掲載されているのも嬉しい!
    四季ごとの夜空や、星座の探し方も詳しくなされているので、今すぐにでも空の暗いところに出かけていきたい気分。タイトルに偽りなし! 入門書として気軽に読める一冊だと思います。

  • 月や星座、惑星の見方からはじまり、現代の宇宙物理学が示す宇宙像まで、非常に分かりやすい言葉で解説している本です。

    国立天文台天文情報センター長を務めている著者だけあって、専門外の人びとに届く言葉で巧みに宇宙の姿を説明しており、宇宙に関心のある意欲的な中学生であれば、どうにか読み通せるのではないかと思います。この分野に興味を持ち始めた読者にとって、まず最初に手に取るのに最適の本です。ただし、すでにこの分野に詳しいアマチュアの天文学ファンには、ちょっともの足りないかもしれません。

  • 内容は平易で語り口もスムーズ。目新しさは少ないが、広い範囲を正確に網羅している。ここまでしゃべれたら、プロの天体観察ガイドになれそうだ。

  • 彗星の当たり年ということで、彗星のことを学ぼうと手に取った。
    星座の基本的な見方の解説が丁寧に、わかりやすい例えとともに描かれて想像しやすい。

  • 代表的な星座・星から惑星、銀河、宇宙の原理までの難しいテーマを、
    素人目線でわかりやすく、かつ親しみの持てる文章で、著者の人柄を慕いたくなります。

    ときどき、少し理科の教科書的な難しめな説明もありますが、
    写真や図をまじえて、完全文系でもなんとか理解はできるレベルです。

    ちょっとした教養・トリビア的な知識も身につきますし、
    何より毎晩見ていたはずの星や月を、新鮮な気持ちで見上げるようになりました。

    文中で時々、枕草紙や和歌の紹介があるように、古代の人々も同じように眺めていた星。
    それでも長い年月で少しずつその姿を変えていき、やがては宇宙の中で消えていく。
    そもそも宇宙って何か?壮大すぎるテーマに少しクラッとしつつも、
    日常ではなかなか感じられない、不思議で貴重な感覚でした。

    「いつかは絶対にオーストラリアで、本物の天の川をこの目で見る!」と決意しました。

  • 宇宙の広さに頭がくらくらする。
    小学校の理科から勉強やり直したい。
    石垣島へ行ってみたい。

  • 章立てだけみるとごく当たり前の本。しかし個々の内容に含まれる情報は非常に濃く、文章も読みやすい。国立天文台天文情報センター長という肩書を持つだけあって、最先端の問題にも踏み込みつつわかりやすさを失わない好著。

    iPadの天文アプリケーションで星空を確認しながら読了。冬に迷い込んだ都留市の峠(道坂峠)での星の美しさを思い出した。

    第一章 見上げることから始めよう
    第二章 地球は宇宙のメリーゴーラウンド
    第三章 惑星たちのダンス
    第四章 華やかな美しさ
    第五章 星の一生
    第六章 星々の人生舞台
    第七章 宇宙に果てはあるのか
    第八章 宇宙人はいるのだろうか?

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著者プロフィール

渡部 潤一(わたなべ・じゅんいち) 1960年福島県生まれ。東京大学理学部天文学科卒。東京大学大学院、東京大学東京天文台を経て、自然科学研究機構国立天文台上席教授・副台長、総合研究大学院大学教授、国際天文学連合副会長。理学博士。国際天文学連合では、惑星定義委員として準惑星という新しいカテゴリーを誕生させ、冥王星をその座に据えた。著書に『面白いほど宇宙がわかる15の言の葉』(小学館101新書)、『第二の地球が見つかる日』(朝日新書)など。

「2021年 『古代文明と星空の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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