依存症の科学 いちばん身近なこころの病

  • 化学同人
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759818154

作品紹介・あらすじ

アルコール,ギャンブルからドラッグやIT機器・スマホ依存まで,日本人の依存症者人口は2000万人ともいわれます.心療内科医の著者が,社会・心理的要因から薬物ごとの特質,脳科学に基づく知見,認知療法等の最新の治療法まで,わかりやすく解説.アルコール・薬物・ギャンブル依存症の診断基準付.

感想・レビュー・書評

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  • 日本ではお酒は身近だが、
    他国では依存性がありコマーシャルも少ないということを初めて知った

    国内外の状況と依存症を病気として
    治療が必要とわかった

  • 依存症は病気だから治療が必要という考え方に賛成。その上で、予防するためにどんなことを考えるのが良いか、どこから手をつけていけば良いか。著者の思いが書かれていればなお良かった。
    スポンサーに縛られるマスコミ。
    政府からの圧力に屈するマスコミ。
    誰のために何を伝えているのか?
    パチンコ業界に対する腰の引けた態度は、著者の言うように何か引っかかるものがある。
    パチンコって、射幸性をあおるものの代表じゃないのかねぇ。
    昔から気になってるんだけど、確かに誰も何も文句を言わない、気持ち悪いくらい。

    でも、ギャンブルに限らずどんな商売もリピートが基本だから、依存だのみって言えなくもない。

  • 日本は、ギャンプルやアルコールなどへの依存の怒りやすい環境だとわかり、注意せねばならないと思いました。
    カジノ誘致を進めようとしている自治体もありますが、考えた方が良いですね。

  •  依存症とは「意志力が失われる病」というのが怖い。
     よく「意志が弱いからやめられない」というが、そもそもその意思が損なわれているという。
     依存している対象の薬物や酒やたばこやギャンブルによる多幸感は、意志や努力で何とかできる障害を、努力なしに超えてしまう(あるいはどうでもいいものにする)。

  • 酒・タバコ・ドラッグ・パチンコなど、止めたいという希望があってもやめられない人を依存症と呼ぶ。
    周りで止める人から見れば何て意志が弱い人間なのだろうと思いがちだが、依存症とは意志を破壊してしまう病気なのだ。
    病気なのだから自然治癒は不可能と言っても過言ではない。
    病院や施設に入るしか方法はないようだ。
    スマホも現代人が依存するひとつであり、しかもどこでも扱えてしまうというのが問題である。
    自分も一日のうち何時間スマホに触っているだろうと改めて考えてみると最近、気が付くと手にしているような気がする。
    依存症という病気になってしまう前に気をつけようと思う。

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著者プロフィール

1960年京都生まれ。85年東京大学医学部卒業後、東大病院第三内科、自治医大病院などを経て、92年より博士研究員として、ハーバード大学医学部へ。95年に同大医学部講師。97年クリーブランドクリニック財団ラーナー研究所助教授就任。同年、オハイオ州立大学助教授兼任。99年理化学研究所脳科学研究センター チームリーダー就任。2001年K&Iオホーツク海病院勤務。2004年オホーツク海病院院長。2009年北海道北見市で愛し野内科クリニックを開業。医師。医学博士。

「2023年 『腎機能がよくなる方法を1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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