里山・里海暮らし図鑑: いまに活かす昭和の知恵

著者 :
  • 柏書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760141180

作品紹介・あらすじ

いま学ぶべき昭和の生活を図版1200点で再現したビジュアル事典。日本人が本来もつ自然共生の作法を豊富なデータで教えてくれる。

感想・レビュー・書評

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  • いま学ぶべき昭和の生活を図版1200点で再現したビジュアル事典。日本人が本来もつ自然共生の作法を豊富なデータで教えてくれる。

  • 3・11震災以降 完全に 原子力安全神話が崩壊し、身の丈にあった暮らしの術が見直される昨今、脱原発が叫ばれ、 じゃぁその代替え案として自然エネルギー→ 再生可能エネルギー → 脱原発   となりがちですがそうではなくて。 


    自然というのはただ自然にほっておけばいい
    勝手に育つものではなく
    人の手によって自然を手入れしていかないと
    荒れてしまい農耕地に戻せなくなってしまい
    竹藪が蔓延り放棄地となります。


    田んぼでおいしいお米を作るには
    そこだけ土壌を改良したり肥料を与えたり、
    田畑の周りの畔や土手を修復したりするだけでも
    作れません。
    いきものがいっぱいいることで
    食物連鎖が起きてそこにあるもので有機肥料ができるので
    無農薬化学肥料なしで 田んぼや畑 畔 土手も丈夫になり
    生態系が循環されてうるおいます。

    私もこの循環の仕組みや持続可能な社会って何かを
    現場で勉強して体験してきて分かったことは、自然と共生というのはただ自然に沿って任せてとかではなく 生き物と共にだけでなく

    里山など人の手によって作られてきた二次的自然を活かして
    生態系全てを循環させることでできるのが自然栽培や自然農法であって
    自然栽培=環境循環型農業 循環保全型農業
    というものです。
    そこには文化もあれば伝統も暮らしもあります。

    縄文時代の中期から 数千年 農業とともに
    日本独自の生態系が育まれてきたそれこそが
    生物多様性を維持してきた農業で
    日本は元々世界の中でも最先端の農ある暮らしを
    行なっていたのです。

    でもこの数十年間からの開発行為で
    再生できない状態にまで
    自然破壊して 経済的発展を優先してきました。

    その結果、公害 大気汚染 環境汚染、アレルギー 原発事故など
    あらゆる負荷を背負ってしまいました。

    私たちが生まれる前や 子供の頃、50年40年前は
    日本のあちこちでそういう暮らしがありました。
    里山には全てが揃って初めて美味しいお米ができたり
    美味しい食料ができ 人が心が豊かになるんだと思います。

    だから田んぼや畑だけ戻したらいいというのではなく
    里山全体を整備していくことも大事なんだということがわかりました。

    この本にはこういうことが全て語られています。
    今求められていることが載っています。
    単に脱原発→自然エネルギー→ 再生エネルギーではなく
    暮らし全体を見直しが必要だというころがわかりました。

    『 自然の恩恵に感謝しながら、古き良き日本の伝統を残し 後世に伝える事  』は、私たち日本人の大事な使命だと思います。

  • とっても憧れています。。。
    柏書房のPR
    「東日本大震災により原子力エネルギーの安全神話が崩壊し、身の丈にあった暮らしの術が見直されるべき時期が到来した……激変する社会において、燃料や食料、水といった生活必需品をどうやって確保したらよいのか?持続可能な生活を取り戻し、次代につないでいくために、先人に学ぶべき古くて新しい知恵を探る」

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/51903057

  • 図鑑のような大部な資料。
    昔の農村漁村暮らしはまさに循環型社会のお手本だった。

  • オーナー:中崎義己
    「次世代に残したい本です。里山・里海の自然や動物だけではなく人の暮らしに着目した本は珍しいです。頼母子講など金融システムや人々が助け合って生きる知恵がつまっています。」

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著者プロフィール

養父 志乃夫(やぶ しのぶ)

1957年大阪市生まれ。和歌山大学大学院システム工学研究科教授。専門は、造園学、自然生態環境工学、環境民族学。1986年大阪府立大学大学院博士課程修了。農学博士。東京農業大学助手、鹿児島大学農学部助教授を経て、現職。著書に、『里山里海―生きるための知恵と作法、循環型の暮らし―』(勁草書房)、『アジアの里山 食生活図鑑』、『里山・里海暮らし図鑑―いまに活かす昭和の知恵―』(以上、 柏書房)、『ビオトープづくり実践帳』(誠文堂新光社)、中版『生物生境再生技朮』(北京建筑工業出版社)、『里地里山文化論』(上・下2巻)、『ビオトープ再生技術入門―ビオトープ管理士へのいざない―』、『田んぼビオトープ入門』、『生きものをわが家に招く―ホームビオトープ入門―』、『荒廃した里山を蘇らせる―自然生態修復工学入門』(以上、農文協)、『生きもののすむ環境づくり』(環境緑化新聞社)、『野生草花による景観の創造』(東京農業大学出版会)など多数。

「2017年 『里山に生きる家族と集落』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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