無気力から立ち直る: 「もうダメだ」と思っているあなたへ

著者 :
  • 金子書房
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760834228

作品紹介・あらすじ

無気力をもたらす要因や状況、なりやすい人、さらに対処や予防の仕方を心理学の視点から解き明かす。心身の健康を保つためのヒント。

目次より

Part1 私も無気力になりました!――あなたはどうですか? 
1.無気力とは何か 
2.無気力の事例 

Part2 なぜ無気力になるのか? 
1.無気力を引き起こす3つの要因 
2.無気力の原因となる「無力感」と「絶望感」 
3.ストレスや身体的疲労でも「無力感」や「絶望感」は引き起こされる 
4.人間の「無力感」と「絶望感」は原因帰属で決まる 
5.無気力の原因のもうひとつは「目標がもてないこと」 
6.原因がよくわからない無気力について 

Part3 どのような人が無気力になりやすいのか? 
1.失敗の原因を自分の能力不足や性格の悪さに求める人は無気力になりやすい 
2.完璧主義が強い人は無気力になりやすい 
3.遂行目標をもつ人は無気力になりやすい 
4.公的自己意識や評価懸念が強い人は無気力になりやすい 
5.心理的欲求が充足されない人は無気力になりやすい 
6.仕事に忙殺される人は無気力になりやすい 
7.スマホが手放せない人は無気力になりやすい 

Part4 どのような人が無気力になりにくいのか? 
1.効力感の高い人は無気力になりにくい 
2.安定したアタッチメントが形成されている人は無気力になりにくい 
3.メタ認知能力の高い人は無気力になりにくい 
4.楽観主義やハーディネスの高い人は無気力になりにくい 
5.将来の夢や目標をもっている人は無気力になりにくい 
6.確かなコーピング・スキルをもっている人は無気力になりにくい 

Part5 無気力はどのように測ればよいのか? 
1.無気力と絶望感を測る 
2.有能感と効力感〈無気力に強い心性〉を測る 
3.評価懸念〈無気力になりやすい特性〉を測る 
4.達成目標〈無気力になりにくい・なりやすい目標〉を測る 

Part6 無気力な自分や相手にどう対処すればよいのか? 
1.自分の無気力を克服する 
2.相手の無気力を軽減する 
3.親しくない無気力な友人や同僚の無気力とうまくつきあう 

Part7 どうすれば無気力を予防できるのか? 
1.効力感を形成して無気力や絶望感を予防する 
2.他者との信頼関係を築く 
3.自ら目標が設定できるようにする 
4.心身の健康に留意する 

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【書誌情報】
    著者: 櫻井茂男
    ジャンル: 心理一般・基礎心理学 > 心理教養書・概論
    出版年月日: 2021/12/25
    ISBN: 9784760834228
    判型・ページ数: A5・184
    定価: 2,420円(本体2,200円+税)

    無気力をもたらす要因や状況、なりやすい人、さらに対処や予防の仕方を心理学の視点から解き明かす。心身の健康を保つためのヒント。
    [https://www.kanekoshobo.co.jp/book/b593738.html]

    【目次】
    まえがき

    Part1 私も無気力になりました!――あなたはどうですか?
    1.無気力とは何か
    2.無気力の事例
    (1)子どもの無気力
    【エピソード1】乳児は泣いてもかまってもらえないと無気力になる
    【エピソード2】幼児は自発性をはばまれると意欲がなくなる
    【エピソード3】幼児は失敗を「ダメな子だから」と理由づけられると無気力になる
    【エピソード4】子どもは過保護にされると無気力になりやすい
    【エピソード5】子どもの成績をほかの子どもと比べると無気力になりやすい
    【エピソード6】子どもは「自分をサポートしてくれる人がいない」と思うと無気力になる
    【エピソード7】高校生は将来の目標がもてないと無気力になりやすい
    (2)大人の無気力
    【エピソード8】仕事で失敗が続くと無気力になる
    【エピソード9】職場の人間関係が悪いと無気力になりやすい
    【エピソード10】忙しすぎると無気力になる
    (3)こんな無気力もある
    【エピソード11】ダイエットをして無気力になる
    【エピソード12】完璧な育児をめざして無気力になる

    Part2 なぜ無気力になるのか?
    1.無気力を引き起こす3つの要因
    2.無気力の原因となる「無力感」と「絶望感」
    (1)セリグマンらの巧みな実験
    (2)学習性の無力感・絶望感は人間でも生じる
    (3)課題達成の重要度と無力感・絶望感の形成の関係
    3.ストレスや身体的疲労でも「無力感」や「絶望感」は引き起こされる
    (1)ストレスの基本的なとらえ方
    (2)ストレスについての実証的研究
    (3)ストレスにおける無力感・絶望感の位置づけ
    (4)ストレスの現代的なとらえ方とそのメリット
    (5)身体的疲労
    4.人間の「無力感」と「絶望感」は原因帰属で決まる
    (1)原因帰属とは何か
    (2)原因帰属と無力感・絶望感の形成との関係
    (3)無力感・絶望感をもたらさない原因帰属とは
    5.無気力の原因のもうひとつは「目標がもてないこと」
    (1)動機における目標の役割と無気力の関係
    (2)目標設定による行動の開始
    6.原因がよくわからない無気力について

    Part3 どのような人が無気力になりやすいのか?
    1.失敗の原因を自分の能力不足や性格の悪さに求める人は無気力になりやすい
    (1)原因帰属様式と無気力の関係――大学生を対象にして
    (2)原因帰属様式と無気力の関係――小学生を対象にして
    2.完璧主義が強い人は無気力になりやすい
    (1)完璧主義の基本的な要素とは
    (2)完璧主義と無気力の関係――大学生と社会人を対象にして
    (3)完璧主義と無気力の関係――小学生を対象にして
    3.遂行目標をもつ人は無気力になりやすい
    4.公的自己意識や評価懸念が強い人は無気力になりやすい
    (1)「無気力発生のモデル」とは
    (2)「無気力発生のモデル」を構成する要因について
    (3)「無気力発生のモデル」の流れについて
    (4)実証的な研究について
    5.心理的欲求が充足されない人は無気力になりやすい
    6.仕事に忙殺される人は無気力になりやすい
    7.スマホが手放せない人は無気力になりやすい

    Part4 どのような人が無気力になりにくいのか?
    1.効力感の高い人は無気力になりにくい
    (1)効力感とは
    (2)実証的な研究について
    2.安定したアタッチメントが形成されている人は無気力になりにくい
    (1)アタッチメントとは
    (2)アタッチメントと無気力の関係
    (3)シャイな人はどうなのか
    3.メタ認知能力の高い人は無気力になりにくい
    (1)非認知能力について
    (2)メタ認知能力とは
    (3)メタ認知能力と無気力の関係
    4.楽観主義やハーディネスの高い人は無気力になりにくい
    (1)楽観主義的な原因帰属様式について
    (2)ポジティブ・イリュージョンについて
    (3)ハーディネスについて
    (4)レジリエンスについて
    5.将来の夢や目標をもっている人は無気力になりにくい
    (1)将来や人生の目標について
    (2)自律的な将来・人生目標について
    6.確かなコーピング・スキルをもっている人は無気力になりにくい

    Part5 無気力はどのように測ればよいのか?
    1.無気力と絶望感を測る
    (1)無気力を測る
    (2)抑うつについて
    (3)絶望感を測る
    2.有能感と効力感〈無気力に強い心性〉を測る
    3.評価懸念〈無気力になりやすい特性〉を測る
    4.達成目標〈無気力になりにくい・なりやすい目標〉を測る

    Part6 無気力な自分や相手にどう対処すればよいのか?
    1.自分の無気力を克服する
    (1)無気力の原因が無力感・絶望感である場合
    ➊自分の力で対処できないならば,まずは他者に援助を求めて解決する
    ➋他者の援助が得られるのは自分の力によると考えてよいのでは
    ➌自分で対処できる力を培い効力感を高める
    ➍どうしてもうまく対処できないときは
    (2)無気力の原因が「無目標」である場合
    ➊身近な目標なら信頼できる他者と相談して決める
    ➋将来や人生の目標はその都度よく考えて決めるようにする
    ➌どうしても長期の目標がうまく設定できないときは幅の広い目標にする
    ➍中期の目標は長期の目標に依存することになる
    2.相手の無気力を軽減する
    (1)子どもの無気力を軽減する
    (2)子ども以外の家族の無気力を軽減する
    (3)親しい友人の無気力を軽減する
    3.親しくない無気力な友人や同僚の無気力とうまくつきあう
    (1)クールなつきあい方とは
    (2)留意すること

    Part7 どうすれば無気力を予防できるのか?
    1.効力感を形成して無気力や絶望感を予防する
    (1)幼児には自発性の欲求を充足させて有能感をもたせよう
    (2)成功経験をたくさん積もう
    (3)「努力すれば能力は伸びる」と考えよう
    (4)中学生のころからは自分の中核となる有能感(効力感)をもとう
    (5)コーピング・スキルを身につけよう
    (6)完璧主義,公的自己意識,評価懸念には注意しよう
    (7)“免疫力”をつけよう
    (8)“井の中の蛙”には気をつけよう
    (9)バンデューラ先生による効力感を育てる4つのポイントとは
    2.他者との信頼関係を築く
    (1)安定したアタッチメントを築こう
    (2)困っている他者を助けよう
    3.自ら目標が設定できるようにする
    (1)まずは信頼できる他者に相談しよう
    (2)はじめは身近な目標をもつようにしよう
    (3)自分を知って長期の目標をもとう
    (4)遂行目標よりも熟達目標をもつようにしよう
    4.心身の健康に留意する
    (1)適度な運動と休息をとろう
    (2)スマホの使い方に気をつけよう
    (3)ストレス・マネジメント教育を受けよう
    (4)高齢者には若者との交流もよい

    あとがき

  • 医学部分館2階心理学 : 141.72/SAK : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410170950

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

筑波大学名誉教授

「2020年 『思いやりの力 共感と心の健康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

櫻井茂男の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
西加奈子
今村 翔吾
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×