だれかに話したくなる小さな会社

  • かんき出版
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本棚登録 : 402
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761265472

作品紹介・あらすじ

人材や情報、お金といった経営資源が、向こうから集まってくる「社会モテ」するブランド戦略。

感想・レビュー・書評

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  • キャッチコピーは「社会モテするブランド戦略」。小さいけれど、明確なポリシーを持っている会社は何を大切にしているのか。自分の会社は何を目指すために、誰を狙って、どんなことを主張するのか。それを考えるブランディングのための本。

    「私は●●の専門家です」と言えるかどうか。会社でなくて個人にも当てはまると思う。相手にどう思われるか、ではなくて、まずは自分は何を目指すのか。初対面の人に、何で自分のことを覚えてもらいたいのか? ブランディングはまずそこからだなぁ。

    「自分の言うことは10%しか伝わらない」。経営者はそう思っていれば、一つのことを10回くらい繰り返して伝えるようになるのかもしれない。肝心なのは、それを意識して、あきらめずに伝え続けること。経営者でなくても、仕事でなくても、人と付き合う上では大切なことだと思った。自分の言うことが一度で相手にきちんと伝わることないてない。

  • 会社のありたい姿、皆が必死で考えているのに上手くいかない。単純な法則はあるけれど、うまく取り込めないのが現状。小さな会社の力強い成功から、改めて学び直してみるのもいいと思った。その詳細を見てみた。

    成功会社の詳細
    http://www.small-but-brand.com


    情報化社会では、「事業や対象を絞っても、お客様に発見されやすい」ので、宣言することはブランドを立てることにつながる。
    定めた世界で「成功するまで続ける」という強い気構えが必要。
    業界内で会社のキャラクターを際立たせる。お客様の中で、会社の想起率を高める。
    ○○社の対極に位置する会社と言えば、理解が早まる。
    空きポジションであるがゆえに、戦わない経営。激戦区から少しだけズレた位置に自社を置くことが大切。
    ブランド力はフォーカス力
    成功するために必要な条件の一つに、「応援してくれる人が、たくさんいること」がとても大切。会社を「応援されやすい体質」に!
    人が応援したくなるのは、愚直なまでに自分の仕事を愛し、使命感を持って前進している「一生懸命な会社」です。その会社の一生懸命さを、受け手がより感じやすいのは、その会社が目指しているものや、事業内容、その先にある「成し遂げたいこと」が、はっきりしているときです。
    コミュニケーションの難しさは、「情報は伝わり難い」「伝わらなくて当たり前」を前提とし、慎重に、わかりやすくメッセージづくりをしていくことが大切。

    「自立型チーム」
    スタッフの一人一人が、だれからの指示や命令が無くても、自ら進んで生き生きと自立的に仕事を進めていけるようなチーム。
    ブランド会社が自立型のチームを持つことは必須。なぜなら、日々、お客様や協力会社など、会社に関わる人たちに接してブランドを輝かせる主役は、スタッフの一人一人だからです。最も大切で最初にすべきことは、「仕事観の共有」。なぜなら、仕事が単なる労働ではなく、自分の人生にとても良い影響を与えているということを知れば、人は自然に仕事を大切にし始めるものだからです。方法として、クレドを策定。

    「クレド」:信条
    かたく信じる事柄、心のルールや社風を織り成す職場の口ぐせ。
    心に染み入るような形で、会社の仕事観が書かれたもの。

    「仕事をしていて嬉しいときは、だれかに喜んでもらったとき」
    だれだって、褒められれば嬉しいし、「自分という存在は、確実に社会や職場で役立っている」という自己重要感を感じたい。

    「人は幸せだから笑っているのではない。笑っているから、幸せなのだ」

    会社に関わるすべての人が、一緒にお客様の方向を向いて、同じ理想を描きながら仕事をしてもらうのが、よりブランドらしい取り組み。

    米国のビジネスコンサルタント、J・エイブラハム
    「新規顧客をつくる」「リピート率を高める」「客単価を上げる」

    「一回の売り上げではなく、一生での売り上げ」

    ファンを生むために、自ら仕事を心の底から楽しむ。楽しんでいることが伝われば、ファンは必ず生まれる。

    「会社の方向性」
    ビジョン(未来像)
    ミッション(使命)
    バリュー(価値)
    レゾンデートル(存在理由)

    「ブランド会社」と「ノン・ブランド会社」の始まりには、紙一重の差しかありません。それは、「方向性(ビジョン)」があるか否かというだけの差です。

  • 経営に関する本が読みたくて適当に手にした本だったけど、社員やマネージャーたちの意識とかにまで言及していて、分かりやすく読みやすく興味深かった。繰り返し読んでいきたいな!

  • 小さな会社で成功する為には、ブランド力をつけなさい。あなたのファンを増やしなさい。
    それってつまりはどーゆう事?
    というハテナを解消してくれます。
    フリーランスの私にも、当てはめて考えれる事、気づかされる事は多かったです。

  • 読書会で久保田さんが紹介した本。
    会社がブランドを持っていると自分たちからお客さんにアプローチしなくても、お客さんから会社に来てくれる。ではブランドとは何かやブランドを持つ為にはどうすれば良いか等が書かれている。

    - 新しいカテゴリーを作って、そこで1位になってしまう。
    - 会社が何をやっているかを短くまとめられる。
    - スタッフ育成の方法、クレドの事とかが書かれていた。

  • 経営資源が自然と集まるような、”内向きの矢印”を持つブランド会社。それを目指すには、どうすればいいのか、どのような会社があるのかを事例を交えて解説。ただ、事例も薄く、方法のところも浅かったので、この評価に。

    ①ブランド会社

    自然と経営資源が集まるブランドを作り上げることが経営。それをどういった形で目指すのかは、難しく、この本以外にも勉強が要る。特に、中小企業が自社の技術や製品を他社と差別化をする際に効力を発揮する考え方だろう。

    ②ポジショニングマップをつくる(p83)

    2軸で考えるのが通常だが、難しければ1軸で考える方法を提案していたのが良かった。1軸から慣れてくれば増やせばいいだろう。

    ③気配り屋の採用(p132)

    しっかりと周りに配慮した気配りに注目。ここで少し登場した、IQではなくEQの概念にもリーダーシップなど人間関係に通じていていることから勉強してみたい。

  • 読了。
    会社の目指す姿、繁栄する秘訣がまとめてある本
    ①ブランディング=ポジショニング②インターナルブランディング=チームビルディング=クレド=ビジョン③CSR といった内容。言葉は違えど多くのマネジメント本に共通する内容だが、毎度の如く勉強になりました。

  • 2011年10月

  • 図書館で借りたけど読み終わらなかった。
    また読みたい。

  • お客様ではなく、ファンがいる。僕もそんな応援される会社をやりたい。

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著者プロフィール

会計事務所、経営コンサルティング会社を経て、1997年に「日本の開業率を10%に引き上げます!」をミッションとするビジネスバンク社を20代で創業。シェアオフィスのパイオニアとして業界を牽引していくなかで多くの会社が失敗する現実を見て、高収益事業だったシェアオフィス事業を売却して経営者教育を始める。

数千社という会社経営の現実を見てきた経験から生み出された「経営の12分野」「社長力の10分野」「幸福追求型の経営」などのプログラムを提供するは累計参加者が3万人を超える「社長の学校」となっている。早稲田大学でも教鞭をとり「ビジネスアイデアデザイン」「起業の技術」「実践起業インターンREAL I&Ⅱ」などユニークな講義で人気に。

著書に『戦わない経営』『社長の仕事』『起業の技術』(かんき出版)などがあり、海外でもベストセラーに。大企業の社長から若い起業家まで多くのファンに支持されている。

「2021年 『生き残る会社をつくる「守り」の経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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