作品紹介・あらすじ
2014年の『NYタイムズ』『WSJ』ビジネスベストセラー、日本上陸!
ダニエル・ピンク(『モチベーション3.0』著者)
クリス・ギレボー(『1万円起業』著者)
アダム・グラント(『GIVE & TAKE』著者)
他が絶賛する全米ベストセラー、待望の翻訳!
Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の
99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?
本書で紹介するエッセンシャル思考は、
単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。
本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、
システマティックな方法論だ。
エッセンシャル思考が目指す生き方は、
「より少なく、しかしより良く」。
そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、
時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。
感想・レビュー・書評
絞り込み
すべて
評価★5
評価★4
評価★3
評価★2
評価★1
私にとって、とても大切な本になりました。
ありがとうございます。
人は複数のことに集中できるほど優れた生き物ではない。分野を絞って集中して取り組むべき。
またそれを行うためにも人から時間と体力を奪われてはいけない。人からの依頼、誘いをうまく断る技術を身につけることで自分のやりたいことをする時間を増やすことができるのである。
この本が言いたいことを端的に言うと、
何かを成し遂げたいのなら、
その成し遂げたいことを出来るだけ絞り
それを妨げるものを出来るだけ回避しろということ。
この本を読んでスッキリさせる…と言うよりは、読んでスッキリさせる方法を知るという方が近い感じ。
自分の中では前よりも出来ているつもりでいた「捨てる」思考が、実はまだまだ追求しなければいけない領域だったこよに気づけたのは大きかった。
難しい言葉もほとんど出てこないので、本を読み慣れていない人にも優しい印象。
なんか読もうかなーと何となく考えてる人は手に取ってみるのも良いかも。
面白かったです。
いかに少なくして、いかに良くするか、それがエッセンシャル思考の本質です。
自分は、なんでもかんでもちゃんとやらなきゃと思ってしまうタイプなので、非エッセンシャル思考の人間です。
でも、本作を読んでいくと、じっくり物事を考えるタイプでもある自分にとっては、エッセンシャル思考と相性がいいのでは、と思えました。
やることを少なくして、少しでも成果を出したいです。
最近読んだ本の中でもかなり良かった。洋書だが日本語訳の違和感がなくて読みやすい。何万部も売れているベストセラー書であることの理由がわかった。
本書では「より少なく、しかしより良く」という言葉が何度も出てくる。この言葉をキーワードとして、エッセンシャル思考を得るための具体的な行動や考え方が、20個程度のテーマに区切ってわかりやすく述べられている。
特に個人的に印象に残った部分は「簡単にYES!と言わない」というところ。
日本人は多いと思うが、依頼されたらほとんど引き受けてしまう癖があるため、自分にとって重要なこと以外はキッパリ断れるようなNOマンになりたいと思った。
あとは情報化社会の波に飲まれないこと。スマホとテレビは見過ぎず、じっくり考えたり読書をしたりする時間を捻出したい。
より少なく、しかしより良く。本当に重要なことに、集中するために、「No」を言うことが必要。
自分で行動を取捨選択できるようになるための本。
<印象に残った言葉たち>
エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる。p.14
「何もかもやらなくては」という考え方をやめて、断ることを覚えたとき、本当に重要な仕事をやりとげることが可能になるのだ。
p.20
「全部手に入れよう、全部やろう」とするうちに、私たちは知らず知らず何かを失っている。自分の時間とエネルギーをどこに注ぐか決められずいるうちに、誰か(上司、同僚、顧客、家族等々)が私たちのやるべきことを決めてしまう。そうして思考停止に陥り、自分にとって何が大事なのかわからなくなる。
自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかないのだ。
p.35
死を迎える患者が最後に後悔している事。
「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった」。
p.35
世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。
p.40
「教えてください、あなたは何をするのですか
その激しくかけがえのない一度きりの人生で」
p.48
選択とは、行動なのだ。与えられるものではなく、つかみとるものだ。
選択肢はかぎられているかもしれない。それでも、選択肢のなかから何を選ぶかは、いつだって自分次第だ。
p.52
選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなくてはならない。
p.57
エッセンシャル思考
・もう1時間眠れば、数時間分の生産性が手に入る
・優秀な人はよく眠る
・眠ると創造的になる
・睡眠は仕事の効率を高めてくれる
p.124
たっぷり眠ろう。そうすれば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができる。
p.131
絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである。
p.140
チャンスを正しく識別する方法
①そのチャンスについて、記述する
②考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す
③考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す
p.143
目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。
p.153
ひとつの大きな決断が、その後のあらゆる決断を助けてくれるのだ。
p.158
ノーを言うのは、誰だった不安だ。せっかくのチャンスを逃すのは怖いし、自分の立場がまずくなるのは困る。尊敬する上司や大事な仲間を失望させたくない。そう思うのは自然であり、何も悪いことではない。だが、そういう気持ちに打ち克ってノーをいうことができなければ、それよりはるかに大切なものを失うことになってしまう。
p.164
本当はノーと言って数分間いやな気持になるほうが、イエスと言って何週間や何か月も後悔するよりずっとましだというのに。
むしろ、断ることで良好な関係を築くことが可能になる。エッセンシャル思考になってからつくづく実感するが、人はノーと言う勇気のある人を高く評価し、尊敬するのだ。
p.168
失敗を認めるのは恥ずかしいことではない。失敗を認めるということは、自分が以前よりも賢くなったことを意味するのだから。
p.187
エッセンシャル思考の人は、仕事を減らすことによって、より多くを生み出す。
p.236
心理学の研究によると、人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である。小さくても前進しているという手応えがあれば、未来の成功を信じられる。そのまま進みつづけようという力になる。
p.246
つまり悪い習慣を変えるためには、行動自体よりも、それを引き起こすトリガーに着目すべきだということになる。トリガーを見つけて、別の有益な行動と結びつけてやればいいのだ。
p.262
要するに大切なのは「選ぶ」ということだ。
p.290
エッセンシャル思考を生きるということは、後悔なく生きることだ。本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。
p.294
<今からでもやれること>
スケジュールに空白の時間を入れること。2時間程度の落ち着いて物事を考えることができる時間など。(p.92)
朝一番に、20分間読書するのもよし。(p.94)
目標を一つに絞り、それのみに効率的にアプローチするようにする。
中途半端なイエスをやめ、絶対に必要な事のみイエスと言う。それにより、自分の時間を安売りする人だと思われなくなる。
無駄なお節介などをいったんやめて、誰も困ることがなかったらきっぱりと見切りをつけてやめる。
全ての予定を書き出し、期限に余裕が持てるように計画を立てる。
時間を1.5倍にして予定を見積もる。(p.229)
目標を立てたらなるべく早く小さく進める。(p.252)
過去に捕らわれずに現在を楽しみ、今に集中する。
未来を頭の中に抱えないように、未来の目標をリストアップしておく。
<感想>
はっきりと”NO”と言えるを身に付ける必要がある。”NO”が言えないことで自分の時間が他人に奪われ、他人はその時間を使って人生を謳歌していると考えるととても腹が立つ。
睡眠時間の重要性についても説かれている。睡眠時間を1時間多く確保することにより1時間分の創造的な仕事をすることが可能になる。普段から睡眠についておざなりにしている人は注意したほうがいい。
予定を立てる時は、1.5倍の目測を立てて計画を練る必要がある。しかし、予定を詰め込み過ぎることはあまりよろしくない。1週間に一度は1時間程考える時間を作る必要がある。読書に時間が一番良いのではないかと考える。
今に専念する必要もある。過去・未来に起きた出来事、起こしたい出来事については紙にリストアップしておき”今”に専念すること。そうすることにより、頭の中を現在やるべきことのみに専念できる。
世の中には実に無駄が多い。例えば、お金を支払うときの小銭の出し入れ、意味のない雑談(小津安二郎の『お早う』のような場合もあるので一概には言えない)、紙を使った手続きなどがある。
『神時間力』と合わせて読むと、よりエッセンシャル思考を学べることができる。仕事で成功したい、より魅力的な人になりたいと思う人におすすめの書籍です。
今1番大事な考え方で動き方!!
難しいと思ってたけどえげつな読みやすかったし、タイトル通り内容もシンプル
今の上司の仕事が本当にこれ通りで綺麗
身につけたい
より少なく、より良く
この言葉を実践することの意義と実践方法についてさまざまな事例を引用しながら説明されている。
優秀な人ほど仕事が集まってくる。しかし、その先にあるのは、刹那的な快楽と慢性的な疲労であり、勇気を持って仕事を厳選する人と比べて到達点が低くなるという。優先順位を明確にしTODOを厳選することの重要性、厳選する際の考え方、他人の依頼の断り方などについて述べられている。
エッセンシャル思考の重要性については、軽重あれど、誰しも賛同するのではないか。自分の人生の目標、目的を明確にし、それらを手に入れるために必要なことを優先的に実行していくということだ。
ただし、本書に記載されているエッセンシャル思考の実践法は、革新的なアイディアによって明日から完璧にエッセンシャル思考的振る舞いができるというものではなく、試行錯誤を繰り返しながら地道に理想に近づいていこうとするものである点に注意が必要。
筆者もまだ完璧にエッセンシャル思考を実践できているわけではないという。
自分自身は多くの項目において非エッセンシャル思考に該当するので、少しづつ改善していきたい。
しかし、実力のない者がエッセンシャル思考を極端に実践しようとすると、「ただの使えないやつ」になりそうである。
著者プロフィール
◎――McKeown Inc. のCEO。アドビ、アップル、グーグル、フェイスブック、ピクサー、セールスフォース・ドットコム、シマンテック、ツイッター、VMWare、ヤフーなど名だたる企業のコンサルティングをおこなう。著書『エッセンシャル思考』は全米ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙やファスト・カンパニー誌、フォーチュン誌などで取り上げられたほか、NPRやNBCなどの有名メディアでインタビューを受けた。ハーバード・ビジネス・レビューやリンクトインに人気ブログを寄稿し、ポッドキャスターとしても人気が高い。世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された。
「2021年 『エフォートレス思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」
グレッグ・マキューンの作品