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感想・レビュー・書評
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エフォートレスな精神は、心身に負担がない状態
→ネガティブな感情、怒りの感情を手放す。自分のために。
その状態で、目の前のイライラさせる問題をいかにラクをして解決するか。
→前提を疑い、別の角度から見たら、驚くほど簡単な答えがあるかもしれない
↓メモ
ビッグロックの法則は「大きな石理論」とも呼ばれる有名な法則だ。空瓶にさまざまな大きさの石を詰めようとするとき、小さな石から入れていくと、大きな石を入れるスペースがなくなってしまう。
累積的な成果の場合、一度努力するだけで、あとは何もしなくても自動で成果がついてくる。休んでいても、寝ていても、勝手に成果が積み重なる。
★脳は恐怖や怒りといった「感情価」の高いものごとを優先するようにできている 5。だから強い感情が渦巻いていると、脳はそちらにリソースをとられて、本当に大事なことをやる余裕がなくなってしまう
★エフォートレスな精神は、心身の重荷がなく、頭がすっきりした状態
もしも人の脳が、難しいことを好むようにできていたら、種の生存は難しかっただろう。 「どうすればもっとも困難に食べ物を手に入れられるか?」と考えていたら、十分な食べ物を手に入れることはできない。
もっとも少ない努力で成果を出そうとする傾向が、ヒトという種の生存を可能にしてきた
難しいのは問題そのものではなく、私たちの考え方かもしれない。簡単にできることを、無駄に難しく考えてしまっていないだろうか。 「どうすれば簡単にできるだろう?」と考えて、頭をリセットする。
そうすれば、面倒な問題が驚くほどシンプルに片づくはず
★前提を疑い、問題を別の角度から見てみれば、そこには驚くほど簡単な答えが隠れているかもしれない
彼は2種類の未来をまざまざと想像した。
ひとつは、その瞬間に生まれた怒りと苦しみを背負いつづける未来だ。その未来を選べば、一生のあいだ、ネガティブな感情に 苛まれるだろう。苦しみは生き残った息子たちにも伝わり、心に癒えない傷を残すことだろう。
もうひとつは、そうした重荷から解き放たれた未来だ。生き残った息子たちの心身の傷が治ったとき、彼らに向き合い、そばにいてやれる父親になる未来だ。そこにあるのは後悔や恨みではなく、意味と目的に満ちた人生だ。
人に傷つけられて、怒りを抱えつづけた経験はないだろうか。心の貴重なエネルギーを、恨みや不満に費やしてしまったことはないだろうか
自分が優位に立ちたいために、怒りを雇用することもある。自分が正しく、間違っているのは他人だと思うためだ。他人に責任をなすりつければ、自分はまっとうで強い人間だと感じるかもしれない
★自分を傷つけた人に対するネガティブな感情を、手放してみよう。
相手を自由にするためではない。自分自身を解放するために
1日の睡眠時間が7時間未満の人は、心臓病や 喘息、関節炎、 鬱、糖尿病になりやすく、さらに肥満のリスクが約8倍になる
睡眠時間や睡眠の質が悪い場合、精神的な状態が悪くなる
★医師は、不安な様子の少年に向き合い、その日はほかの予定がないかのように、じっと少年の話に耳を傾けてくれた
人々は、ただ誠実にそこにいてくれた相手のことを語る
ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者である佐々木 典士 は、最初の一歩を「今すぐ捨てる」ことと定義する
これを読んで、私は佐々木のアドバイスに従ってみた。すぐに本を閉じると、インクのかすれたペンをひとつ捨てた
完了するために最低限必要な ステップは何か
2人で調べてみた結果、鉛筆立てが中で引っかかっていたことがわかった。
いつから調子が悪かったのか、とディーンがたずねると、「2年前から」とジョンは答えた。「2年間、毎日これでイライラしていたんですよ」
なぜ多くの人は、問題を必要以上に長く我慢してしまうのだろうか。それは問題を解決するよりも、ごまかすほうが手軽だから
★自分を何度もイライラさせる問題は何か?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023年 読了
感情論ではなく、具体的な策を最小限に打つ
頑張るとか、一過性の根性論に意味は無い。
水膨れな感情論では、疲弊するだけ。
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エフォートレス(思考)とは無理をしない、肉体的・精神的な頑張りではなく様々な手法の見直しで最大の成果を得ること。
やれるだけやり切る、根を詰めることは必ずしも成果や自らの健全な生活を保証せずむしろ悪い方向に行きがち。
成果の大きさと手法の複雑さ・困難さは相関せずより簡単に、仕事と遊びを両立することは可能。
そのためにはやりすぎない、適度な休息は不可欠。
特に実績・知識は直線的ではなく複利と同様に累積である点は特に押さえるべきポイント。
チャーリーマンガーの言にある通り、個々の知識は格子状にまとまっていなければ意味がなく、直線的な知識ではなくアイデアが相互に結びつくことで累積的な知が形成される。
根っこを叩き、今の選択がやりなおす瞬間だと思おう。 -
自分はエッセンシャル思考の本を読んでから、この本を読んだ。
エッセンシャル思考は、「何をやるか」について書かれていたのに対してこの本は「どうやるか」について書いている本である。
どうやるかと聞くと、生産性や効率性という言葉が思い浮かぶが、この本はそうした概念よりももっと人間らしい気持ちに着目して「いかに気楽にやるか」ということを伝えてくれている。
具体的な事例や考え方や方法がここでは紹介されているが、言われたとおりに全部やろうとすると逆に自分はうまくできない気がする。それよりも、大事なのは、「自分らしい気楽な方法」というのをその一瞬一瞬で考え続けて行動してみることだと感じた。
エッセンシャル思考の本もそうだが、この著者のメッセージは具体的な例よりも、そのような生き方・考え方で生活していく大切さを伝えてくれている気がする。 -
古い思考やネガティブな考えが脳の働きを妨げていたり遅くしたりしている、っていうの、ハッと気づかされた感覚がある。思い当たる節がありすぎた。
これを読みはじめてからわずか2日間で、人生の無駄にたくさん気づくことができた。「丁寧にこさえる」ことを大切にしてきたけれど、無駄なことに時間をかけることとはまた別なんだと気づいた。
こういった類の本はあまり読まないようにしてきたけれど、なぜだか吸い寄せられるようにしてレジに運んだ一冊。今の私に必要な本だったように思う。 -
エフォートレス思考とは、心身の負荷がなく、頭がすっきりした状態である。余計な考えにとらわれることなく今この瞬間に集中でき、やるべきことを余裕でこなせるようになる。
エフォートレス思考を読めば、次のような効果が期待できる。
「我慢」が「楽しい」に変わる
最適なペースを見つけられる
複雑なプロセスが驚くほどシンプルになる
一度の意思決定で、未来の無数の選択を省略できる
さまざまな問題を未然に防げる
人づきあいのストレスが減る