- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761275792
作品紹介・あらすじ
本書の思考整理術を「自分の頭のモヤモヤを解消したい」人や、お客様や部下、友人、家族の相談に乗って感謝され、より良い関係性を育みたいビジネスパーソンの皆さんにお届けします。
資格や経験・知識量は問わず、学んだその日から活用でき、仕事やプライベートで成果が出ます。大切な人の悩みの解決に関わることで、感謝されることでしょう。
この思考整理術のユニークなところは、相談に乗るスタート時点では、コンサルタントの中にも正解がない、ということです。
ところが、著者が独自に編み出した「思考整理の4ステップ」に沿って質問を重ね、「着眼点」「事例ストーリー」「図解」などのスパイスを加えて会話を重ねていくうちに、数十分後には解決策が目の前に広がっていきます。
まるで宝探しの旅をしているような醍醐味があります。
さらに思考整理が進むと、「顕在化した問題を解決する」ステージから、「まだ意識されていない課題を発見して、それを追求する」次のステージにシフトでき、相手も自分もワクワクが止まらなくなるでしょう。
とくに、思考整理において成果に大きく直結する決め手が、「着眼点」です。目のつけどころ次第で、成果の大小は決まってしまいます。
本書では、この「着眼点」のほか「思考整理の4ステップ」「事例ストーリー」「図解」のそれぞれに1章ずつ割いて解説しています。これらの武器を上手に使い分けながら、大切な人の相談に乗って感謝される「プロの思考整理術」をあますことなくお伝えします。
感想・レビュー・書評
-
プロの思考整理術
著:和仁 達也
コンサルタントの仕事は、顧客の思考整理がすべて。
「思考整理の4ステップ」に沿って質問を重ね、「着眼点」「事例ストーリー」「図解」などのスパイスを加えて対話を重ねていくうちに、数十分後には解決策が目の前に広がっていく。さらに思考整理が進むと、「顕在化した問題を解決する」ステージから、「まだ意識されていない課題を発見して、それを追求する」次のステージにシフトでき、相手も自分もワクワクが止まらなくなる。
プロの思考整理術は今までにない思考整理の方法である。その過程は以下の4ステップから成る。
①タイトルを決める
②現状を知る
③理想を描く
④条件を探す
この4ステップを三角形の図を書きながら順に迫っていくと、モヤモヤ、イライラしていた相手の思考はすっきりし、さらに、自分も気持ちを整う。
本書の構成は以下の7章から成る。
①思考整理をすれば気疲れフリーになれる
②相手の思考整理をする前に知っておきたいこと
③相手が思わず動いてしまう思考整理の4ステップ
④思考整理で相手のどこを見るか
⑤思考整理で行き詰ったときにどうするか
⑥思考整理の「見える化」
⑦思考整理のスピードを上げる「引き出し」の増やし方
本書で紹介されている「思考整理術」は解決策を相手に提示するのではなく、問題を探す、当人が気づいていない、真因を浮き彫りにすることが出来る。
そしてその真因に対して解決策を提示するのではなく、思考整理を行う中で正しい行動を共に考え、相手の納得感を持った行動しやすい形に整えることで、相手の実践に直結させることができる手法である。
企業の課題解決等でよく用いられる、現状とあるべき姿のギャップを問題として捉え、それに向かうために乗り越える階段を課題として捉え、その階段の乗り越え方を解決策として提示するという手法を個人へとカスタマイズすると共に、単純な図として活用し、与えるのではなく、湧き出る方向へとその三角形を昇華させている。
この万能な三角形はビジネスのみならず、プライベートでも活用でき、かつ「個」ではなく「グループ」「組織」へと応用が可能となっている。
コーチングとフィードバックを織り交ぜたような本スキルについては、誰でも「三角形」を意識することで使うことはできる。ただ奥が深い。
早速、家庭において、妻と息子に使ってみたところ、その三角形は驚くべき効果を発揮してくれた。まだまだ綺麗な三角形ではないものの多くの三角形を描き、貢献の三角形を積み上げ続けていきたい。
年始から早速、ビジネスの現場でも活用していきたい。読むよりも動くことでさらにわくわく感が増す一冊となっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
◆どうしたら思考整理がうまくなるか?
【「思考整理の4つのステップ」を使って、
頭の中を「見える化」する】
◆どう言う事か?
①1.タイトル2.現状3.理想4.条件のフレームに沿って会話をする
②質問をし、現状と理想を数値化する
③ワクワクさせる質問をした後、そこに行くための条件を聞く
◆なぜ?
①フレームを使う事で思考が散らばらない
②数値化で現状認識ができ、行動に移しやすい
③理想をイメージする事で、やる気が出て、やる事が見えやすくなる
◆どうしていく?
①型を意識し1日1回使用する
②自分自身にも使う
③人にアドバイスせず、質問していく
-
・ステップ1:タイトルを決める
ステップ2:現状を知る
ステップ3:理想を描く
ステップ4:条件を探す
・人はみな、アドバイスを求めていない
・人は他人から言われたことは素直に受け止められなくても、自分で決めたことには素直に従います。だから自分で答えを見つけるように導くのが一番です
・思考整理をしている間も、「おもしろいんじゃない?」「いいね」「続きを聞かせて」@なるほどね」という感じで、肯定語で会話を進めると相手は心を開きやすくなります
・仮説を立てる時に「この人は●●●(原因)」によって△△△(困った状態)になっている」という一文を作ってみる
・相手起点にするためには、相手がどんな状況にいて、本当は何を感じて何を考えているのかを常に頭に置いておきます。そのためにも、相手のメリットを決めつけないことも実は重要です。
・先に言えば説明、後で言えば言い訳
・相手が出したタイトルは自分の中では「仮置き」にしておいて思考整理を進めると、途中で柔軟にタイトルを再設定しながら、本当の悩みにたどり着けるでしょう
・自分が足りと事例ストーリーの境界線は、相手起点で考えているかどうか
・人「事実」より「感情」に共感してもらえると、理解してもらえたと感じるようです
・アウトプットが先、インプットがあと -
頭がモヤモヤしている状態から、行動に移していく為のノウハウがわかる。自分で腑に落ちて行動していけたら人生が好転していくと思う。
この本を知らなければ、損するかも?と思えるくらいの名著。 -
思考を整理すれば答えが見てえくることを教えてくれる本
-
2022/8/6
・相手の思考整理だけでなく、自分自身の思考整理にも活用できる。
・①タイトルを決め、②現状を把握し、③理想の姿をイメージし、④理想の姿にたどり着くための条件、要素を洗い出す。日々生活していて無意識に行なっている思考ではあるが、それを改めて言語化し、図に起こすことでどの思考をおこなっているか状況把握がしやすく、相手がある場合だ状況の認識に齟齬がおこらずに会話を行えそう。 -
序章 思考整理をすれば気疲れフリーになれる!
人はみなアドバイスを求めていない
第1章 相手の思考整理をする前に知っておきたいこと
積み石&捨て石効果
第2章 相手が思わず動いてしまう思考整理の4ステップ
タイトルを決める
現状を知る
理想を描く
条件を探す
第3章 思考整理で相手のどこを見るか―7つの着眼点
価値の見える化
極端に振る
抽象度と具体度のレバー
数値化
マーケティングのトゲ
投資回収
情報量の一致
第4章 思考整理で行き詰まったときにどうするか―事例ストーリー
第5章 思考整理の「見える化」―図解
チャート図
関係図
マインドマップ式全体図
マトリックス
階層化ピラミッド
第6章 思考整理のスピードを上げる「引き出し」の増やし方 -
人は必ずしも正解を欲しがっているわけではない。自分でも表現できないイライラを表出化、言語化したいだけだ。という考えのもと、それを実現するノウハウを連ねた本。それほど難しいことではないので、経験を積むのがキモなのだろう。
-
「相手の頭を整理」するやり方を「1つの三角図と4ステップ」で表現したわかりやすいコンサルタント向けの書
思考整理術の本ですね。しかも相手の頭の中を整理してあげるやり方が書いてあります
コンサルタント向けと言っても、一般人の自分にも分かりやすく図に表したり、例え話も多く一気に読み進めました。
自分がこの本で使えそうだと思った所は「社員面談」
①タイトル→②現状→③理想→④条件のステップ
先ずは社員から悩みのタイトルを聞き出し、現状を把握してから理想を描いて貰い、その理想を実現する為の条件を並べて貰う
こんな使い方が出来れば、面談も有意義な物になると思いました
早速、実行します^_^