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- Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762020612
感想・レビュー・書評
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本自体は薄いですが濃密な内容です。
社会学という学問がウェバーの考え方から現在に至るまでどのように変化したかが分かります。
特に近代以降の社会学という学問領域の変化に気付かされます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベック、デュルケーム、バウマン、フーコー、ルーマンといった社会学者の社会と個人についての学説を捉え、そこに潜む考え方を明らかにする。
そして、ポスト近代的な個人と社会のあり方について考える
後書きで、社会的に考えるという意味のタイトルであると著者人身が書いている。
分かり易いとは言いづらいが、分かりにくくもない。コラムに基礎知識が解説されていて、予備知識をそれほど求めていない。しかし、社会学について一通り分かっていないことには、理解が難しい。
ルーマンを元に画期的な明るい方向性が示されると期待していたが、あまりそうとは言えないものであったのが残念。
でも、社会と個人についての社会学の変遷を見るという点ではとても有意義であり、良書であると言える。 -
エヴァルドの予防原則について論じている章は参考になる。ベックのリスク論に関心がある人は参考になる。