ニューロマイノリティ:発達障害の子どもたちを内側から理解する

  • 北大路書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762832475

作品紹介・あらすじ

当事者・支援者・研究者が一体となって,「発達障害理解」に革命を起こす! 本書は,ニューロマイノリティとして生きている子どもたち,いわゆる「発達障害児」の体験世界を,「内側から理解する」という視点から多様な著者らが多角的に描き出す。専門知と経験知を編み合わせ,新たな知の地平を拓く,実験的な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ニューロダイバーシティで「発達障害」をとらえ直す(横道誠,村中直人) | 2021年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院(2021.11.15)
    https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2021/3445_01

    生きる工夫 文学で表現…発達障害の大学教員として、当事者研究に取り組む 横道誠さん 43 : 読売新聞(2022/06/07)
    https://www.yomiuri.co.jp/life/20220606-OYT8T50133/

    ニューロマイノリティ - 北大路書房 心理学を中心に教育・福祉・保育の専門図書を取り扱う出版社です
    https://www.kitaohji.com/book/b638534.html
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • ニューロマイノリィ。
    当事者の視点に立って理解するアプローチをバラエティ富んだ10名の執筆陣が筆をとった本書。
    医療モデルから社会モデルへのシフト。
    その発想の転換をするにはうってつけの書籍。
    横道さんが仰る発達障害者は「想像力の障害」ではなく、「非定型的な想像力」という表現方法に頭を打ち抜かれた気分。
    特に第8章、志岐靖彦さんの「ズレている支援者」という一説が自戒を込めて胸に刺さった。
    キャリアコンサルタントという肩書きで発達特性のある当事者の方達の自助会を運営されている志岐さん。
    自身の活動を通して「当事者がズレていると感じる支援者」を5つのタイプで説明。
    1.理論やエビデンスのなかに答えがあると思っている
    2.自分自身の自己満足のために支援している
    3.自分は偏見などもっていないと思っている
    4.発達障害を病気だと思っている
    5.当事者の困りごとを解決しようとする

    他者視点に立って物事を想像することの大切さと難しさ。
    ネガティヴ・ケイパビリティを意識しながら学び続けていきたいと思わせてくれた一冊。

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著者プロフィール

京都府立大学文学部准教授。1979年生まれ。大阪市出身。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究。単著に『みんな水の中――「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院)、『唯が行く!――当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記』(金剛出版)、『イスタンブールで青に溺れる――発達障害者の世界周遊記』(文藝春秋)、『発達界隈通信――ぼくたちは障害と脳の多様性を生きてます』(教育評論社)、『ある大学教員の日常と非日常――障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻』(晶文社)、『ひとつにならない――発達障害者がセックスについて語ること』(イースト・プレス)、『解離と嗜癖――孤独な発達障害者の日本紀行』(教育評論社)、『グリム兄弟とその学問的後継者たち――神話に魂を奪われて』(ミネルヴァ書房)、『村上春樹研究――サンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究の世界文学』(文学通信)が、共著に『当事者対決! 心と体でケンカする』(世界思想社)、『海球小説――次世代の発達障害論』(ミネルヴァ書房)、編著に『みんなの宗教2世問題』(晶文社)、『信仰から解放されない子どもたち――#宗教2世に信教の自由を』(明石書店)がある。

「2024年 『発達障害者は〈擬態〉する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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