ちょっと本気な千夜千冊虎の巻: 読書術免許皆伝

著者 :
  • 求龍堂
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本棚登録 : 543
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763007216

感想・レビュー・書評

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  • 成毛眞氏が書評家として松岡正剛氏をかなり高く評価していたので手に取ってみました。
    著者が1000冊の書評をまとめた「千夜千冊」(1~7巻)をインタビュー形式で紹介していきます。

    インタビューは「千夜千冊」の1~7巻を流れに沿っていくつかキーになる本を取り上げながら進んでいきます。ジャンルは多岐に渡っています。というか科学、哲学、社会、経済、文学、芸能、歴史、政治、…恐らくほとんどの分野を網羅していると思います。

    松岡正剛氏の本に関する知識が尋常ではないこと、そしてありとあらゆるジャンルについてご自身の得ている情報がきっちりと整理されていることに驚きを隠せません。


    本書を読んでいくうちにわかりますが、松岡正剛氏の本の紹介の仕方が実に素晴らしいです。作者がどういった人物であったとか、書かれた時代背景であるとか、何を語ろうとしている本であるとか、とにかく紹介する本にまつわるエピソードなどで、読者に十二分ほどその本の魅力を語ってくれたりします。紹介された本が読みたくて読みたくて仕方がなくなるような。

    読書の世界へのいざない方に感動すら覚えました。

    地図を片手に旅に出るように、この本を片手に読書の世界へ益々のめり込んでいきそうです。

  • それまで読んできた書評をベースとした読書本とは全く異なり非常に内容深い一書。紹介された読書法もさることながら各項目別に紹介されている本の中には本書を読まなければ知り得なかった内容のものばかりで、新しい読書の視野が広がったようだった。
    ジャンルを問わないで紹介された本の内容面でも読書の技術面でも素晴らしい一書。

  • インタビュアーとの対談を載せていますが、軽い感じで進めていって気軽に読めます。
    千夜千冊の本を、一部だけ紹介している感じです。
    読書方法は参考になりました。たしかにメモを残していった方が記憶に残りますね。
    ここで紹介された本は読んでみようかと思います。

  • 知識の海の泳ぎ方指南という風に感じました。知識とは歴史、科学、文学、芸術そのほか人間の関わる行為全てを含むので、結局は「世界をどう自分のものにするか」「世界にどう繋がっていくか」という問題に言い換えられます。その実践を垣間見ることができる一冊です。
    本をノート代わりにする、という読書法もぼちぼち実践しています。「読んだ跡」が残るので再読の効率が桁違いですね。

  • ホントは『千夜千冊』を買いたい。(涙)

  • 『松岡千夜千冊』(2006年)のエッセンスとして読みました。この本は、7巻+特別巻で、¥99750という大冊なので…。
    結論として、上記の本を全部と言わなくとも目を通し、紹介された本を読んでみたくなりました。
    松岡正剛の読書術の一端も見られます。「目次読書法」「マーキング読書法」など。この辺りは『多読術』(ちくまプリマー新書)に譲るとしましょう。
    また、「世の中の伝承を理解するためには、三つの「型」というものがあります。ステレオタイプ(典型)、プロトタイプ(類型)、アーキタイプ(原型)です。」というフレーズをチェック。

  • 千夜千冊のおいしいとこどりの本。
    本体はとても買えないが、これとWEBで何とかなると思う。
    読みたい本がいっぱいできて幸せです。

  • ISIS編集学校校長の、千夜千冊。(WEB版はコチラ → <a href="http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html">千夜千冊</a>)

    いつか読んでみたいけど、広辞苑より厚い全書を読む気になれない。。。
    と思っていたらコレに呼ばれた。

    千夜千冊を読んでいない初心者向けに、エッセンスだけを著者が語るインタビュー形式の本。
    日本のトップクラスの知識人が、どんな本をどう読んでいるのかを伝えてくれます。

    わかりやすい!これなら読める♪
    膨大な読書量と、情報編集力に圧倒されます。

  • 09/2/25

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著者プロフィール

一九四四年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。一九七〇年代、工作舎を設立し『遊』を創刊。一九八〇年代、人間の思想や創造性に関わる総合的な方法論として″編集工学〟を提唱し、現在まで、日本・経済・物語文化、自然・生命科学、宇宙物理、デザイン、意匠図像、文字世界等の研究を深め、その成果をプロジェクトの監修や総合演出、企画構成、メディアプロデュース等で展開。二〇〇〇年、ブックアーカイブ「千夜千冊」の執筆をスタート、古今東西の知を紹介する。同時に、編集工学をカリキュラム化した「イシス編集学校」を創設。二〇〇九~一二年、丸善店内にショップ・イン・ショップ「松丸本舗」をプロデュース、読者体験の可能性を広げる″ブックウエア構想〟を実践する。近著に『松丸本舗主義』『連塾方法日本1~3』『意身伝心』。

「2016年 『アートエリアB1 5周年記念記録集 上方遊歩46景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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