堀文子の言葉 ひとりで生きる (生きる言葉シリーズ)

著者 :
  • 求龍堂
4.13
  • (18)
  • (25)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 198
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763010094

作品紹介・あらすじ

自然の命を描き続ける日本画家・堀文子。自由であるために、真剣に孤独と向き合う姿、凛々しくも洒脱味溢れる言葉が、私たちの心の奥に眠っている勇気の種に火をつける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自由は、命懸けのこと。

  • 友人推奨の本。
    凛とした潔い生き方が素敵♡

    『自由は命懸け』
    なるほど、その通りかも。
    私はこれほどの覚悟を持って生きていけるだろうか。

  • 反省なんかしないで、自分のことを「バカ!」って叱るのがいちばん。バカでいたくなければ、自分で何とかするでしょう

  • 堀文子の100歳作品展にてブルーポピー、トスカーナ風景画、インカ文化絵と共に、彼女の生き様を綴った文に触れ、それぞれに感動を覚えたことを改めて思い出した。ひとりで自由に生きることには彼女の定義があり、絵を描くことと重なる生き方の哲学があり、残り少ない命を前にしてのこの作品の言葉は読む者に感動と生きる指針を与えてくれる。

  • どうしてそんなにひとりでいる事にこだわるのかと思った。茨城アヤコ同様、10、20代の若い時代を戦中で過ごした人達の自由や青春への思いは強い。

  • 心に響く言葉がたくさんあった。
    読んでよかった。

  • 堀文子さんの詩のような言葉

    感性が、死の間際まで衰えないと確信できたこの記憶は、病のお蔭だった。31

    素直に、嘘をつかず、正直に、一心不乱にいきていればいいのだと思いました。38

    嘘をついたり、ごまかしたり、飾ったりしていると、自分の身体のなかに自然があることがわからなくなってしまう。細胞もおかしくなるに違いない。嘘をつくと嘘の電流が体のなかに流れるんだと思います。39

    息の絶えるまで感動していたい。47

    現状を維持していれば無事平穏ですが、新鮮な感動からは見捨てられるだけです。50

    私は岐路に立たされたときはからなず、未知で困難な方をえらぶようにしています。52

    阿部なを
    幸田文
    土門拳

    本当にやりたかったことは忘れずにあきらめないでいれば、何十年と月日が過ぎても、不思議とチャンスがやってくるんです。いくつになっても、誰にでも、あきらめなければそのチャンスはきます。86

    停滞し驚きを失っていく自分をすてるため、私は度々居を変えた。94

    感じるということには差別がない。これを描いてはいけないとか、ここに青い色を塗ってはいけないとか、他人からとやかく言われることなく、絵は自分の思う通りに描けるとの判断からである。121


    ただ黙って、手を合わせるような心で、花は観るものである。161

    死は、人間に課せられた一度きりの初体験であり、誰の真似もできず、誰の助けを借りることもできない。私がこれからどのような過程で死を迎えるのか、私は私の成り行きを眺めるつもりである。187

  • 九十五歳の日本画家、堀文子さんの
    珠玉の言葉が集められている。

    いつも自分に厳しく、向き合うこと。
    ここまでの仕事をされてきた人だから
    言える言葉ではあるのだけれど、
    まだ何もことを為していないワタシにも
    言葉をあてはめて生きるチカラをくれる一冊。

    「自分の生来もっている本能を
    もっと大事にしなければいけません」

    孤独と向き合い、覚悟を決めて、
    行く道を見定めて、突き進む著者の志の高さ、
    強さに、ひと言、ひと言、胸撃たれる想い。

    五十歳「なら」、まったく別の専門家になれるくらいの
    体力と判断力もある。だから迷ったり、気を散らすことは許されぬと考えて、新しい暮らしに踏み切った、と
    いう著者の言葉には、強く背中を押される気持ちに
    なった。

    心弱ったときは、何度も開いて読み返したい。

  • いまの心情にピッタリくる。
    しかし、作者と違って私のなんて世間知らずで甘ったれなことかと思う。
    人生は波乱万丈かと思ったが、案外たいしたことないのかもなあとも思う。

  • ときにユーモアを含んだことばたちは、じんわりと、ずっしりと心に響く。
    また是非読み返したい。

    枯れたひまわりにみた、死とは解脱、新たな生命の誕生。これが私は印象的だった。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1918(大正7)年、東京・平河町生まれ。女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。52年、上村松園賞を受賞。60年より3年間に渡り海外を放浪する。帰国後、神奈川県の大磯に転居、74年、第一回創画会出品、以後創画会を中心に作品を発表する。81年軽井沢に、87年イタリアのアレッツォにアトリエを持つ。同年神奈川県文化賞受賞。著書、画文集に『トスカーナの花野』『時の刻印』『命の軌跡』他多数。

「2021年 『人生の達人・堀文子の生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀文子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×