堀文子の言葉 ひとりで生きる (生きる言葉シリーズ)

著者 :
  • 求龍堂
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本棚登録 : 198
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763010094

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  • 堀文子さんの詩のような言葉

    感性が、死の間際まで衰えないと確信できたこの記憶は、病のお蔭だった。31

    素直に、嘘をつかず、正直に、一心不乱にいきていればいいのだと思いました。38

    嘘をついたり、ごまかしたり、飾ったりしていると、自分の身体のなかに自然があることがわからなくなってしまう。細胞もおかしくなるに違いない。嘘をつくと嘘の電流が体のなかに流れるんだと思います。39

    息の絶えるまで感動していたい。47

    現状を維持していれば無事平穏ですが、新鮮な感動からは見捨てられるだけです。50

    私は岐路に立たされたときはからなず、未知で困難な方をえらぶようにしています。52

    阿部なを
    幸田文
    土門拳

    本当にやりたかったことは忘れずにあきらめないでいれば、何十年と月日が過ぎても、不思議とチャンスがやってくるんです。いくつになっても、誰にでも、あきらめなければそのチャンスはきます。86

    停滞し驚きを失っていく自分をすてるため、私は度々居を変えた。94

    感じるということには差別がない。これを描いてはいけないとか、ここに青い色を塗ってはいけないとか、他人からとやかく言われることなく、絵は自分の思う通りに描けるとの判断からである。121


    ただ黙って、手を合わせるような心で、花は観るものである。161

    死は、人間に課せられた一度きりの初体験であり、誰の真似もできず、誰の助けを借りることもできない。私がこれからどのような過程で死を迎えるのか、私は私の成り行きを眺めるつもりである。187

著者プロフィール

1918(大正7)年、東京・平河町生まれ。女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒業。52年、上村松園賞を受賞。60年より3年間に渡り海外を放浪する。帰国後、神奈川県の大磯に転居、74年、第一回創画会出品、以後創画会を中心に作品を発表する。81年軽井沢に、87年イタリアのアレッツォにアトリエを持つ。同年神奈川県文化賞受賞。著書、画文集に『トスカーナの花野』『時の刻印』『命の軌跡』他多数。

「2021年 『人生の達人・堀文子の生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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