堀文子さんの詩のような言葉
感性が、死の間際まで衰えないと確信できたこの記憶は、病のお蔭だった。31
素直に、嘘をつかず、正直に、一心不乱にいきていればいいのだと思いました。38
嘘をついたり、ごまかしたり、飾ったりしていると、自分の身体のなかに自然があることがわからなくなってしまう。細胞もおかしくなるに違いない。嘘をつくと嘘の電流が体のなかに流れるんだと思います。39
息の絶えるまで感動していたい。47
現状を維持していれば無事平穏ですが、新鮮な感動からは見捨てられるだけです。50
私は岐路に立たされたときはからなず、未知で困難な方をえらぶようにしています。52
阿部なを
幸田文
土門拳
本当にやりたかったことは忘れずにあきらめないでいれば、何十年と月日が過ぎても、不思議とチャンスがやってくるんです。いくつになっても、誰にでも、あきらめなければそのチャンスはきます。86
停滞し驚きを失っていく自分をすてるため、私は度々居を変えた。94
感じるということには差別がない。これを描いてはいけないとか、ここに青い色を塗ってはいけないとか、他人からとやかく言われることなく、絵は自分の思う通りに描けるとの判断からである。121
ただ黙って、手を合わせるような心で、花は観るものである。161
死は、人間に課せられた一度きりの初体験であり、誰の真似もできず、誰の助けを借りることもできない。私がこれからどのような過程で死を迎えるのか、私は私の成り行きを眺めるつもりである。187