This is the Life

  • 求龍堂
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本棚登録 : 124
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763014177

作品紹介・あらすじ

アレックス・シアラーの実体験を基にした、書き下ろし小説。死にゆく兄を見守る弟の心を描いた美しい物語。

感想・レビュー・書評

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  • 優秀だったのに不器用で上手く生きられなかったように感じてた兄のあの世への旅立ちに寄り添った弟である「おれ」が語る、その日までのできごとと、回想。
    著者の他の作品のような、ドキドキな展開とは全く異なり、おとなのための、身内の見送り方の実際、という内容でした。
    オーストラリアのワイルドな住宅事情も垣間見え、そこは興味深かったです。

  • どうにも気持ちの悪い、胸糞悪いという表現がぴったりな?、描写が続き、読めば読むほど鬱々とした気持ちになるのに、何故かやめられなかった。最初は不潔で気持ち悪い人としか感じられなかった兄ルイスが、次第に、こだわりが強くて如才なく生きることが難しい不器用な愛すべき人に思えてくる。兄に対する複雑な思いも、決して薄まらない妬みの気持ちも、死と共にある。取り繕われていないそのままの姿。まさにタイトル通り。死者に対しても人生の愚痴を言う昔の恋人。
    人が人を見送るということが、描かれている。20170517

  • シアラーさんの大人向けの、一応小説。
    突然重い病気に罹った兄のためにイギリスからオーストラリアに向かった弟(年子)の視点で綴られる、メモのような日々のこと。
    語り手の「おれ」の名前が出てこないし、途中であれ、と思ったんだけど、後書きを読んで、ああやっぱり、と。 知人が亡くなるだけでもかなり動揺するものだし、それが肉親ならなおさら。そしてきょうだいを看取るのは親を送るのともまた違って色々あるのだろうなと想像する。
    シアラーさんの子供向けのアイディアいっぱいのストーリーもみんな好きだけど、大人向けの本も好き。最初に出会って一番好きな「スノードーム」と同じく、忍耐強く考え深い作者が投影されているような雰囲気のこの本もとてもよかった。

  • YAじゃなかったけど・・・
    哀しい
    兄弟だし
    理解じゃなく、愛情???

  • 久しぶりのシアラー。今回は児童向けではなく一般向け。
    脳の1/4を失った優秀な兄と、出来は良くなかったが今は妻と子どもと幸せに暮らす弟の物語。兄は病気で余命いくばくもない。最期の時間を弟はともに過ごす。どうやらシアラーの実体験がもとになっているようだ。兄は確かに病気なんだけれども物語は決して暗くはない。兄弟の日常を切り取ったような話なのだ。

  • 脳の四分の一を失った兄とそれを見守る弟の話。実話を基にしていて小説というより日記みたいだった。兄の苦しみにスポットを当てるのではなく、日常の些細な出来事を中心に描かれている点が、アレックスシアラーらしい生死の捉え方だと思った。

  • これが「リアル」なのかな、と思わされる。
    手元に置きたい本。

  • 久々にシアラーの本を読んだ。
    期待しすぎたのか、どうにも面白くない。
    今までの児童書ではなく、一般小説だからなのか。

  • 理系で賢い兄が脳の腫瘍に少しずつむしばまれてゆく。見守る弟の立場から書かれた兄の死に至る顛末。うつうつと、しかし悲しい。

  • さらっと読めたが、あまり残らない感じの

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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