- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763138095
作品紹介・あらすじ
日本語が好きすぎるヤンキー外国人言語学者が「日本語の達人」に弟子入り!?
素朴な疑問質問から、豊かすぎる日本語・奥深すぎる日本を再発見!
ピアスだらけの日本語が好きすぎるヤンキー外国人応用言語学者、アン・クレシーニ。彼女のまえに現れたのは、「日本語の達人」だった。
かつて「ミスターNHK」との異名をとり、美しい日本語を話すと定評のあるアナウンサー宮本隆治に徹底質問。アンちゃんと一緒に、豊かで多彩すぎる日本語と、奥深すぎる日本を知る旅へ出かけませんか?
4コママンガと、ふたりのかけあいで繰り広げられる日本語談議は、笑いあり驚きありの、あっという間の240ページ。日本人が母国語として日々無意識に使う日本語が、外国人にとってはとっても不思議。素朴な疑問質問から「あれ? そういえばどうしてだろう?」と日本語のおもしろさを再発見できます。日本語にちょっとくわしくなって、日本をいまよりちょっと好きになれること、うけあいの1冊。
あなたはアンちゃんの「素朴な質問」にいくつ答えられますか?
感想・レビュー・書評
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博多弁も操る言語学者のアンさんが抱く、日本語への疑問質問を、日本語の番人とも呼ばれる元NHKアナウンサー宮本さんがかいせつしていく。
昔は色を表す言葉が「赤、青、白、黒」の4つしかなかった話がすごく衝撃を受けた。
確かに形容詞として「赤い、青い、白い、黒い」とはいうけど「黄い、茶い」とは言わない。黄色い、茶色いと"色"を挟まないといけない。
さらに他の色に至っては「紫色い、灰色い」とは言えない
(形容詞的に使いたかったら、灰色"の"空とか緑色"の"葉っぱとかになる)
本当に目からウロコ!!
(その他、自分で調べてたら「赤々と、青々と、白々と、黒々と」と副詞的な用法になるのもこの四色だけらしい)
擬音語、擬態語も
シクシク、キリキリ、チクチク、ズキズキ……痛み方の違いも説明しろといわれても困る。
外国人からの言及されて、自分が言葉を無意識に使い分けていることに気づけるんだなと感じる。
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自分も知らない日本語の不思議さや、自分の日本語の間違いを知ることのできる正しい日本語の本。
P186 「こちら、コーヒーになります」とは、
お客様のご期待に応えられるかどうかは分かりませんが、
これが、私どもの店ではコーヒーなのです
という言葉を遜って使われているのかも?
とは、私にとって斬新な翻訳?でした。
P196 日本語のあいまいさ
日本語のあいまいさは、ただ単に、
はっきりものを言いたくないからではなく、
相手を傷つけないように、自分の気持ちだけを
押し付けないように、という配慮がある。
自分のことより、他の人のことを考えることが好き。
なんて素敵な文化だろう…
と、読みながら私も、ホント思いました。