さよならも言えないうちに

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763139375

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は再びフニクリフニクラ。時は第一巻の一年後。過去に戻っても、現実に起こることは変えられない、でも、言えなかった言葉を伝えると、気持ちは変えられる。人間の目に映る世界は、気の持ちようでガラッと変わるものですね。そういう未来の変え方があることは、忘れないでいたいと思います。

  • シリーズ4作目で設定はわかりきっていて、現実は変わらないという条件の中、いろんなストーリーができるものだと感心します。あの時こうしていればをやり直せると現実は変わらなくても思いや感じ方は大きく変わるのが不思議だ。

  • 登場人物が多いから、誰が誰だか分からなくなってきたけど、お話は今回も感動した。
    特に、「父を追い返してしまった娘の話」は、父親に対するイライラに共感できすぎた。お父さんってなんでこんなに干渉してくるんやろう。でも、いつか自分も同じ思いをする気がして怖くなった。

  • 今回も良かったーー
    特に最後の震災の話は泣いた。
    親を大切にしようと思った。

    最後、通帳と印鑑持ってたしお父さんは死なないとかないのかしら?
    過去は変わらないけど、何か変わらないかしら。


    他の話も良かったけど、亡くなった相手や別れた相手にってのが結構同じパターンすぎて、ちょっと飽きたと感じてしまったので★4つ。

    とは言いつつ好きなシリーズなので次作も楽しみ!

  • 正確に書くと星3.8。
    時系列ではコーヒーが冷めないうちにの後ということで、登場人物の心理が昔のものだったりして懐かしく思った。
    第一話は、正直メインの客に身勝手すぎると腹が立ったけど、これはこれで人間らしくていいのかもしれない。
    第四話ではちょうど昨日がその日から12年ということで、感情もリンクし、涙が出た。

  • 年始に『コーヒーが冷めないうちに』を観たので、久しぶりの”うちに”シリーズ。
    4作目ともなると、もはや既視感。
    でも、わかっちゃいるのに泣けてしまう。

    特に父と娘の話。
    過去に戻れても、現実は変わらない。
    変わらなくても、もう一度会いたい。
    震災のあと、こんなふうに思う人がどれだけいただろう。
    胸が苦しくなった。

    毎日を後悔なく過ごすことは、なかなか難しいことかもしれない。
    だけど、毎日はあっという間に過ぎていくし、この先どんなことがあるかわからないし、生きている”うちに”、未来の自分が悲しまない選択をしていきたい。

  • 前作の感想でも書いたけど、この喫茶店にきた人が亡くなりすぎ。
    むしろ呪われてるんじゃないかと思えてきたし、「亡くなった相手に酷いこと言ってしまった後悔」とか同じパターンが多すぎる。
    ただ、最後の最後に、一番最初の奥さんが目覚めたっていうのがあったので星は2にしときます。

  • 『コーヒーが冷めないうちに』のシリーズ第4作。
    図書館でふとこの本のタイトルが目に留まり、シリーズ初読みです。
    とある喫茶店でコーヒーが冷めるまでの時間、過去に戻れるというお話。
    4つの短篇からなり、それぞれに後悔を抱き、伝えられなかった想いを胸に過去に戻る。ルール上、この物語では「過去」を変えても現実は変わらない。
    でも、私達は「今」を生きていて「今」を自分の気持ちに素直に生きることができれば、この先の未来はきっと変わる。後悔を減らす努力は誰にだってできるはず。
    読み終わり、そんなことをこの本に教えられたように感じました。

  • シリーズの中でも、感動する話が多いと思いました。
    読みながら泣けた。
    ルールだから、過去に戻っても事実は変えられないって結構辛い……けど。
    過去に戻って伝えられたから、前向きに進んでいける事もあるよね。

  • 『コーヒーが冷めないうちに』シリーズの第4作。

    とはいえ自分は表紙で読む本を決めるので、
    本を開いて初めて『コーヒーが冷めないうちに』シリーズなのか!となった。

    しかも初めての『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ。
    いきなり第4作を手に取るのは邪道だったろうか。

    内容は全4話で、すらすらっと読める。
    「過去に戻っても現実は変えられない」
    という残酷なルールがありながら、
    過去に戻った人はみんな戻ってよかったと思えてるのが心温まる。

    第4作から読んでも十分楽しめたので他のシリーズも読んでみたいなと思った。

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著者プロフィール

大阪府茨木市出身。1971年生まれ。小説家・脚本家・演出家。舞台『コーヒーが冷めないうちに』第10回杉並演劇祭大賞受賞。同作小説は、本屋大賞2017にノミネートされ、2018年に映画化。川口プロヂュース代表として、舞台、YouTubeで活躍中。47都道府県で舞台『コーヒーが冷めないうちに』を上演するのが目下の夢。趣味は筋トレ、サウナ、シーシャ。モットーは「自分らしく生きる」。

「2023年 『やさしさを忘れぬうちに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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