新版 科学がつきとめた「運のいい人」

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763140807

作品紹介・あらすじ

あなたも「運のいい人」になりませんか?日本・最注目の脳科学者がつきとめた、運のいい人だけがやっている「思考」と「行動」「自分は運が悪い」と思っていませんか? でも「運」というものは必ずしも、その人がもともと持っていたり生まれつき決まっていたりするものではなく「その人の考え方と行動パターンによって変わる」のです。「運がいい人」は「運が良くなる」考え方や行動パターンを習慣づけているのです。それではどのようにしたら「脳のいい人」になれるのか? 優秀な脳科学者である著者が科学的見地から、「運のいい」考え方や行動パターンを習慣づける方法を紹介していきます。※本書は、小社で単行本(2013年2月)および文庫本(2019年5月)で刊行された『科学がつきとめた「運のいい人」』を加筆、再編集したものです。

感想・レビュー・書評

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  • この本では「運をよくする」考え方や行動パターン、振る舞いを脳科学的見地からつきとめて、自分の脳を「運のいい脳」にするためのヒントを紹介。


    〇運のいい人とはー適者生存「生物は環境にもっとも適した者が生き残る」チャールズ・ダーウィン→運・不運というのは、誰の身にも公平に起きていて、その運をどう生かすかに少なくなくとも人は主体的にかかわっていける→著者の考え→運のいい人は自分を大切に扱う


    〇人の体の中には、その人の心の調子によって変わってくる免疫系の物質がありますが、主観的に幸福を感じている人は、その物質のバランスがよくなるのです。逆に主観的に幸福を感じていない人はバランスが悪くなり病気になります。→健康には、しあわせと感じる状態を少しでも長く維持できたほうがいいのです。そのためには、日々の選択の判断基準を「おもしろさ」に合わせるのもひとつの有効な方法です。


    〇ある時代にひとり勝ちした、頂点を極めた国や企業というのは必ず滅びます。勝ちすぎると、勝ちつづけることができないのです。そこで勝ちすぎない、ひとり勝ちしない道を選ぶのです。自分だけが生き残って、ほかは全滅しようがかまわない、という道より、自分も生き残るけどまわりも生き残る道を選ぶ。まわりをうまく共存できる道を探る。このほうが結果的に、長く生き延びることができるのです。


    〇その人の考え方や行動パターンを決める脳そのものを「運のいい脳」にしてしまえばよい。その方法のひとつが「祈り」。朝と晩の一日二回、お祈りをする方法。

    ・朝は夜より前向きな気持ちになりやすいので、未来に向けた「将来なりたい自分」「成し遂げたい目標」などについて集中して祈る
    ・夜は、その日一日を振り返り反省します。「将来なりたい自分」のために。「成し遂げたい目標」のために今日は何ができたか、と考えるのです。そしてできなかったことを反省し、明日できることを考える。
    ・毎日、毎朝、毎晩、心からのよい祈りを捧げる。これを続けていけば、脳はよい変化を遂げ「運のいい脳」になっていきます。

  •  運とは元々持っていたものではなく、行動や考え方でいくらでも変わってくるという前提で、考え方や行動について言及している。詰まるところ、善行を積めば良い報いとして返ってくるというような、道徳の教科書を読んでいる感じであり、色々なマインド本ですでに書かれいて、目新しい発見はなかった。しかしこの手のマインド本などに概ね共通する内容が書かれており、概してポジティブ思考や情けは人の為ならずの考えは、成功につながるマインドであるということを再認識出来、自分の善行を習慣化させる一助になる一冊と思えた。

  • タイトルの内容を信じるか信じないかは自分次第でした。
    半信半疑の中で響いたのは、判断に悩むことがあったら、正解を選ぼうとするのではなく、おもしろさを判断基準にするといいとアドバイスがあったこと。これは健康にいいらしいです。なんとなく納得しますよね。たしかにその発想ができる度胸のある人が組織で出世することが多いような気もします。
    そう言えば、子供って面白さ優先で生きてますよね!絶対おもしろ基準の方が運を掴みそうですね!合掌

  • 運が良いとされているあの習慣は、こういう根拠があってのことなのかと腹落ちする部分が多く、とても面白かったです。

    本書の内容を実践して実際に運が良くなるかどうかは分かりませんが、少なくとも自分の人生を今後より良くするために、役立つ情報が沢山紹介されていました。

    良かったなと思った思考や、役に立ちそうな習慣は今から取り入れて行きたいと思います。

    特に実践したいなと思ったのは以下の4つです。
    1,運がいい人は自分を大切に扱う
    2,運のいい人は「自分は運がいい」と思い込む
    3,運のいい人は不安と上手に付き合う
    4運のいい人はポジティブな祈りをする

  • 僕は本書を読む前から、自分のことを「運のいい人」だと思って生きてきた。
    過去に大きな失敗や挫折もなく、順風満帆な人生だなと。
    実はこの考え方も運のいい人の特徴の一つだったみたい。

    本書の結論を自分なりにまとめると、
    「運のいい人」とは、心の底から心地いいと思える自分なりの"ものさし"を持っていて、その状態を積極的に作り出す努力をする人だと。
    こういう人は自分のことが好きになって、他者からも好かれるよねというシンプルな理論。

    本書は難しい言葉とは無縁でとにかく読みやすい。
    そして最近の個人的大ヒット「メタ思考」にいい意味で似通った内容で、より理解を深めることにつながった。

    終盤の"祈り"のパートは若干スピリチュアルな印象を受けたかな。
    より科学的なところを求めるなら、鈴木祐氏の「運の方程式」がおすすめ。

    【Action plan】
    心の底から「心地いい」「気持ちいい」と思える行動をリストアップする

  • 自分を大切に扱うことで運が良くなる。自分に優しくなる、寛容になれれば、生きやすくなるかもしれない。ユニクロが障害者雇用率が上がってから売り上げが伸びているのは、誰かを大切に思いやろうとする気持ちがあふれたからという話はすごく印象的。語学を学ぶ時に発音から文法そしてライティングと脳を飽きさせないことで目標達成につながるのはとても参考になった。さらに失敗した時の捉え方も大事で一旦マイナスを受け入れてそれを活かす方法を考えられることが運のいい人だという考え方も納得。ゲームをおりないで続けているとそれも運に繋がる。早寝早起きをしてそして朝は目標について祈り夜は今日できたことや明日への目標について祈ろうと思う。

  • 自分を敬い、自分の尺度で幸せを感じて日々を生きる。
    不運は幸運に転換できると信じる。
    よりよく生きることを意識する。

  • 脳科学者中野信子さんの書籍
    彼女の書籍は初めて読みましたが、難しいかな〜と思ったけれどわかりやすい言葉で少しスピリチュアル?な要素もあったり、意外に読みやすかったです。他の本も読んでみたくなりました。TVで見たことしかなかったけれど、好感が持てました。

  • 心理学の割れ窓理論が、人間関係にも当てはまるというのが面白いと思った。
    自分を粗末にする人は他人からも粗末にされる。だから、自分に対してはどこまでも寛大になろうということに気づけた。

  • 10年前に刊行された本をその後文庫化
    そして今回加筆修正して新書版にしたもの。

    この本は初めて読みました。
    でも中野信子さんの本28冊目なので、
    だいたい馴染みのある内容のように感じられました。

    そのなかで一つ
    「え!そうなの?!」
    と驚いたこと。

    〈女性が男性を選ぶ場合は、記憶、つまり、
    その言動に矛盾がないかどうかを
    重視するといわれています。
    たとえば約束をきちんと守ったかどうかなどに、
    女性はとくに強く反応するのです。
    これはその男性が「エサをきちんと持ってくるかどうか」
    の判断にもつながります。
    ずいぶん現金なようにも感じますが、
    生き延びるには、とくに狩猟時代などには
    必要な資質だったのでしょう〉

    私は周りの男性たちを見て
    「どうしてこういうことが許せるのか?」
    疑問に思っていたことがありました。
    つまり彼らは私たち女性ほど
    誠実さを重視しないということなんでしょうか。

    やはり重要な活動に女性を増やすのが良いのでは。
    女性議員が増えるのが望ましいって今頃気づきました。

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著者プロフィール

脳科学者、医学博士、認知科学者。1975年、東京都に生まれる。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。現在は、東日本国際大学教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。著書に『サイコパス』『不倫』(ともに文藝春秋)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『脳の闇』(新潮社)などがある。

「2023年 『賢くしなやかに生きる脳の使い方100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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