賢治の学校 (2)

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763192158

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  • 鳥山さんは今必要なものは「野生」の復活だという。縄文時代の狩猟の模擬体験をすると子どもたちが嬉々として輝き出し,やめようとしないという。私のクラスで休み時間にラグビーのまねごとをした時もそうだった。子どもたちの心に眠っている「野生」がぱっとはね起きる。昔の子どもたちは自然の懐でいたずらや冒険を繰り返したが,今の子どもたちもそれを欲している。

    学級崩壊が話題になっているが,鳥山さんは,「管理強化」でなく「管理がゆるくなった」せいだといっている。私もそうだ。私は教師になって*年目を迎えたが,管理は年々ゆるまり,子どもの意にそうような形で教育活動は展開されている。子どもが言いたいことを言える時代が来たのだ。

    ナイフを持っている子どもたちにナイフを持つなと指導することより,なぜナイフを持とうと思ったのか,そこのところを探る必要がある。そこまで追い込まれた子どもの心情を。大人が成長し,大人がホントに自己実現するところからはじめなければいけない気がする。まず変わるべきなのは私も含めた大人自身だ。 

  • おもしろい、興味深い。そして、やっぱり賢治すごい。勉強になります。

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著者プロフィール

1941年、広島県に生まれる。64年、東京都で小学校教師に。60年代の教育科学運動のなかで、地球・人間の歴史の授業や鉄づくり・米づくりの授業といった先駆的な仕事を生みだす。それらは『ひと』誌(太郎次郎社)に公表された。さらに、そうした実践を超えるために、70年代、竹内敏晴らの「『からだ』と『ことば』の会」に参加、「こんとんの会」で真木悠介と出会う。80年代をとおして、「奇跡的」といわれるいきいきとした授業内容を、子どもたちとの空間に次々と切り拓いてきた。その内容は著書および映画「鳥山先生と子どもたちの一ヶ月間 からだといのちと食べものと」(グループ現代、1985)などに記録されている。現在、『賢治の学校』代表。◎おもな著書『からだが変わる 授業がかわる』(晩成書房、1985)、『いのちに触れる 生と性と死の授業』『イメージをさぐる からだ・ことば・イメージの授業』(ともに太郎次郎社、1985)、『ブタまるごと一頭食べる』(フレーベル館、1987)、『写真集 先生はほほ〜っと宙に舞った 宮沢賢治の教え子たち』(塩原日出男・写真、自然食通信社、1992)など。

「2011年 『いのちに触れる【オンデマンド版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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