- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763199799
感想・レビュー・書評
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「栗城くんと山に登り、その最後をともにしました」という男性に先日会いました。
追悼の短編映画を撮影されたそう。
賛否あるけれど、わたしは栗城くんが好きで、講演会にも行っていたし(これはサイン本)、応援してました。
一緒に応援していたイケオジなお友だちが、最近レンラクをくれたことも重なって、栗城くんを偲ぶ今日この頃。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
苦しみを受けいれそれを感謝する。『ありがとう』
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エベレスト単独・無酸素登頂を目指し、ひたすら山と地上で奮闘する話(著者より)です。
運動神経ゼロの私でも、ぐいぐいと引き込まれて一気に読んでしまいました。
つらさに負けてしまうような弱い自分を克服し、打ち勝つことが登頂の成功の秘訣なのではなくて、不安も苦しみも、なにもかも、全てがこれでいいのだと執着せずに思うことが大切で、その感覚になれたら、すんなりと夢がなかう場所まで連れていってもらえるようになる、というところがすごかったです。
「執着しないということは、すべてをなくすことではなく、すべてに(←良いものも悪いものも)満たされることである。」
なんという深い言葉!
そして、とても納得! -
久しぶりに本を読んで泣きました。彼の登山に対するスタイルは賛否両論ありますが、彼の言葉の重みや迫力が伝わってきました。私自身も何故かパイロットになって「人に夢や希望を与える存在になる」と言ってましたがパイロットになる事が出来ずに人生を彷徨いました。やる事が全てうまく行かず、チャレンジする事が無意味だと思いこみそうになる直前に現在のコーチングという仕事に出会い天職を手に入れる事が出来ました。私は夢を手に入れる事が出来なかったけどハッピーになれ、さらには自分の経験を活かせる環境にとても幸せに感じてます。栗城さんは夢を叶える事は出来るんだという事を証明してくれる素晴らしい存在です。対象的な人生ですが、栗城さんと何か対談でも出来たならと強く思いました。
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"できない事"は失敗じゃないと教えてくれた。
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すべては0から始まる
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電子書籍にて読了。
動画付きなので、臨場感が増してGOOD。
著者の感情や思いが直に伝わってくる。
へえ〜今時の若者は熱いんだ〜って嬉しくなりました。 -
昨年講演会へ行ってから、我が家では栗城くん呼ばわりして応援しています。それだけ親しみやすい人柄ですね。レベルは違いますが、私も単独登山を好むので、栗城くんの気持ちがわかる気がします。
そしてアルピニストにしては、講演は上手いし、文章も上手いです。この本も想像以上でした。心に突き刺さりました。彼は皆に勇気を与えたい気持ちが人一倍強く、それでいて謙虚なので、多くの共感者がいるんだと思います。
これからの挑戦も応援しています。
ありがとうございます。
以下、本書で共感した箇所です。
☆page.5
ある方が、成功の反対は失敗ではなく、何もしないことだとおっしゃっていました。失敗は成功と同じカテゴリーにあるのです。
☆page.16
僕が十七歳のときに亡くなった母と交わした約束、「一生懸命生きる、弱音を吐かない、そして最後に『ありがとう』と言える人生を送ること」。
☆page.57
生き抜くこと---それは最後に感謝できる人生を送れるか。
「死」と隣り合わせになることで「生」を感じ、生きていることへの感謝の気持ちが出てくるのだ。死を覚悟することによって、自分は何のために生きるのか、何に命を果たすのかを考えるようになる。
☆page.95
僕は「山との対話」をしながらの登山を目指し、単独で登っている。誰かがそばにいると気になってしまい、純粋な登山ができないのだ。
☆page.116
夢や目標を口にすることによって、まわりに伝わって共鳴する。そうすると支援してくれる人や、そのとき自分が必要とする人が必ず現われてくれるのだ。
☆page.118
人の夢は絶対に否定してはいけないということ。どんな夢であろうと「おまえは絶対に無理」と言われた瞬間に、希望が消えてしまうからだ。
☆page.119
夢を持つだけで、自分が前向きに生きられる。もちろん失敗や挫折もあるだろうが、それは決してマイナスなことではないのだ。失敗は終わりではない。夢をあきらめ、歩みをなくした瞬間にすべてが終わるのだ。
☆page.131
この豊かな日本をつくってきた先輩の方々が僕に伝えたかったのは、「日本の若者に夢を持ってもらいたい。そして夢にチャレンジして明るい日本をつくってもらいたい。それは若い人でなければならない」というメッセージではないか。
☆page.132
夢には二種類ある。それは、かなう夢とかなわない夢だ。そしてそれには法則があって、かなう夢は必ず世のため人のためを考えていて、たくさんの人たちが支えてくれる。逆に、自分の欲望を満たすだけの夢を持っても、誰も応援してくれることがなく、いつしかそんな自分を嫌いになってしまって、かなわなくなってしまうと思ってる。
☆page.148
人間が本当に力を発揮できるときというのは、すべてを受け入れられたときなのではないかと思う。
☆page.157
誰かが勇気を持って、地上に一歩を踏み出さないといけない。人類というのは、必ず進化していかなければいけないから、誰かが、誰も踏み出さない一歩を、踏み出さなければいけない。
☆page.158
誰かが少し目の前のことに立ちすくんでしまうときに、自分たちの挑戦が、誰かの可能性を広げる手助けになればいいなと思っている。
☆page.161
雲の上は必ず快晴無風の青い空が広がっている。空はどこまでも広がり、そして、深く大きい。さらに、その空の向こうには、無数の星々が広がり、宇宙が広がっている。振り向くと青い地球だけが見えていて、気がつくと自分が悩んでいたところは小さく、気にすることではないのではないかと思えるのだ。
僕はいつもこの景色を心の中で描いていた。
それは想像の世界ではない。すべて現実にある世界なのだ。
だから、僕はこの地上での小さな悩みに翻弄されることはない。なぜなら自分の心は空の上、無限の世界に向かっているからだ。
☆page.169
「単独」とは孤独なのではない。その未知の世界と一体化することが。エベレストと僕、一対一の関係だ。
★★★★★ -
共感する箇所ばかり。セブンサミッツへの憧れが増した。
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夢に向かうために、あと押しをしてくれる本。
「ありがとう」の大切さを知る。