禁断の果実 女性の身体と性のタブー

  • 花伝社
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本棚登録 : 341
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763408723

作品紹介・あらすじ

スウェーデンで激しい議論を巻き起こした問題作。
女性の身体をめぐる支配のメカニズム、性のタブーに正面から挑み、
笑いを武器に社会に斬り込むフェミニズム・ギャグ漫画(グラフィックノベル)!

読めば必ず話したくなる!
「NASAが宇宙人に送った人間の絵には、女性器がなかった!」
「魔女裁判の証拠とされたのは、『奇妙な乳首』?」
「『眠れる森の美女』は生理の話?」

生理・女性器・クリトリス・女性のオーガズムについて
多くの学術研究を引用しながら知られざる事実を紹介

感想・レビュー・書評

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  • これも面白かった。
    男女の身体のイメージが時代と共に変化していく過程をあまり面白くない(苦笑)スウェーデンギャグと共に。
    18世紀末に男女の生物学的差異に取り憑かれた人たちが性器とセクシャリティにあらゆる概念を投影、男のそれは力強く制御しがたいものという考え、今でも色濃く残っていますよねぇ日本にも。残念ながら。

  • めちゃくちゃ面白い
    所々入るスウェーデンジョークはそこまで楽しめないものの最初の方は驚きの連続でした

    暗黒時代辺りの方々は一体どんな心意気で営んでいたのかと思うと、昔の偉人の印象がまるで変わります

    あと個人的にはナプキンとかは今の現状と技術では環境悪なんだろうけど、現時点非常時はどうやっても使い捨てのナプキンとかタンポンは必要な気がします。
    カップも家族使いまわしとか貸し借りはしないだろうし、新商品が出て新たに購入とか洗浄のこと考えればものすごい環境に良いわけでもないような?

  • これゲロおもろかった〜!!今まで私が読んできた本は家庭や社会でどのような役割を女性が担わされてきたかみたいな観点が多かったけど、オーガズムや生理、女性器からフェミニズムを考えたことは無かったし、啓蒙時代以降とんちんかんな男性的視点からあらぬ方向に向かっていくのがわかって面白かった。
    エビデンスに基づいてて洞察が深いし、書き方ストレート過ぎて面白いし、歴史的に追っていくから昔はそうだったの!?とかあるし、膣オーガズムでイケない女性がいかに男性視点的に劣等感を感じさせられされてきたかとか、眠れる森の美女は生理の話とか、知らなかった話がたくさんありました。いや、確かにディズニー映画で寝ているプリンセスに王子がキスしたら目覚めるシーンとか、相手の意識がない状態でキスするとか同意は!?ってなるようなことが書いてあったところは確かに、ってなりました(笑)オススメ!

  • いろいろな本でも取り上げられている本書。ちょっと衝撃的で、よく調べられていて知的で、シニカルで。女性に支持されているように見受けられる本書は、むしろ男性こそこ読むべきかもしれない。

  • 外国の漫画だからか、あまり面白さがわからなくて途中で読むのをやめてしまった。笑いのツボが違うのかも〜

  • イブが女性たちが抱えている恥や悩みについて話す章がよかった。イブが楽園を追放された時に感じた恥を楽園にいた以前のように感じなくなる未来はどこかにあるのかということからそのように表現されているらしい。

    « 女性は男性の劣化版 »という考え方や、タブー視されていることに対して恥という感覚なしに、楽園のイブと同じようにありたいと思った。

  • 差別の歴史を教えてくれる漫画本。
    そんなに女性蔑視の歴史って長くないんだ?と知って驚いたし、大陰唇とかの話は本当に笑った。
    下ネタだけど笑えるし私は嫌いじゃないノリ。
    あと、生理カップを買うきっかけになった!

  • スウェーデンで激しい議論を巻き起こした超問題作。女性の身体をめぐる支配のメカニズム、性のタブーに正面から挑み、笑いを武器に社会に斬り込む、フェミニズム・ギャグコミック!生理、女性器、クリトリス、女性のオーガズムについて、多くの学術研究を引用しながら、知られざる事実を紹介。(e-honより)

  • ・衝撃の内容。第3章のオーガズムの章。啓蒙時代以前には女性の身体と男性の身体は同一のモデルにしたがって理解されていた。オーガズムも男女両方に共通のものとみなされ、女性がオーガズムに達することは妊娠のための必須条件だと思われていた。しかし、19世紀になるとフロイトらが女性
    のオーガズムはペニスのヴァギナへの挿入で得られるものでなければならないと主張し、以後、クリトリスでオーガズムを得る女性たちは自分のセクシャリティには欠陥があると思い込むようになる。

  • 漫画としての絵は好みが分かれるでしょうけれど、内容的にはフェミニズム?の主張がよくわかってよいと思います。?をつけたのはフェミニズムというのが何なのかがまだはっきりわからないからで、その意味でこの本は入門の書としての意義があると思います。

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著者プロフィール

1978 年生まれ。スウェーデンの女性漫画家。コミック雑誌『Galgo』等で連載を持つ。
子どものころから漫画を描き、大学で政治学を学んだ後に、イラストと研究、ポップカルチャーをミックスした作品を制作し始める。ライオット・ガール・ムーヴメントのDIY 精神に影響をうけ、2004 年頃から友人たちとジン(自主制作の出版物)を作り始めて人気を博す。
他の作品に、恋愛関係における男女の非対称性を分析した『チャールズ皇太子の気持ち(Prins Charles Känsla)』(2010 年)、経済的不平等をとりあげた『栄華と凋落(Uppgång & Fall)』(2016 年)、ダメな夫や恋人を持つ有名人女性を分析する『アイム・エブリ・ウーマン※スウェーデン語タイトル=アインシュタインの新妻(Einsteins nya fru)』(2018年)などがある。
2012 年、スウェーデンでもっとも優れた漫画家に与えられる「アダムソン賞」、2013 年には新聞雑誌のイラストレーターに与えられるスウェーデンの賞「EWK 賞」を受賞。

「2018年 『禁断の果実 女性の身体と性のタブー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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