新藤兼人 私の十本

著者 :
  • 共同通信社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764106338

作品紹介・あらすじ

日本の独立系映画の先駆者として、39歳の監督作『愛妻物語』から99歳の『一枚のハガキ』まで。20時間に及ぶインタビューで語り尽くした映画、役者、人間愛…「自己肯定力」の強さがいま、人生を、社会を支える。

感想・レビュー・書評

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  • 有名な監督だが、取りあげられている十本のうち、1本しか観ていない。

    撮影当時をふり返った生き生きとした語りぶりから、監督の映画観や撮影に向ける熱い思いが伝わってくる。どの映画も改めて観てみたいと思った。

    インタビューをまとめた著者は、彼の生き方のすばらしさは「自己肯定力」にあるという。元気をもらえる1冊。

  • 新藤兼人監督は二番目の奥さんについては決してエッセイで書かないようにしているのはわかっているので、そこを突っ込まないのは不満。
    息子の新藤次郎氏の話だったか、仕事が忙しいのと乙羽信子と事実婚だったのでほとんど家に寄り付かないでいた監督がたまに帰ってきて庭の木が伸びてるなと思って植木ハサミでぱちりぱちりやっていたら、奥さんが血相を変えて飛び出てきて植木をずたずたに刈ってしまったという。なんだ、あてつけがましいと腹が立ったのだろう。
    それこそ「ある映画監督の生涯」で溝口健二を裸にしたように迫る聞き手がほしかったところ。

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著者プロフィール

共同通信社編集委員。文化部記者、編集委員として長く映画を取材。
著書『「あのころ」の日本映画がみたい!』(彩流社)『あのころ、映画があった』『女と男の名作シネマ』『厳選 あの頃の日本映画101』『もう一度見たくなる100本の映画たち』(言視舎)『新藤兼人 私の十本』『岩下志麻という人生』(共同通信社)『若尾文子〝宿命の女〟なればこそ』(ワイズ出版)ほか。 

「2022年 『日本映画の再発見 観れば納得の100本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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