- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764904897
作品紹介・あらすじ
人工知能の定義はまだない!
今話題の深層学習(ディープラーニング)で注目されている機械学習など、人工知能分野で最先端の研究を行う研究者13人が、人工知能学会誌に連載したものを大幅に加筆修正した。研究者として自ら「人工知能とは何か」の再定義を行い、それをふまえて、各研究について一般読者に伝わるようにシッカリと解説を行っている。人工知能に興味のある読者はもちろん、知能、認知、脳科学、人間、哲学などに関心のある読者は必読必携である。
13人の紙面上でのキャッチボールが示唆に富んでおり、読んでいてとにかく面白い!!
感想・レビュー・書評
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人工知能とは何かについては、研究者の中でも明確な定義が定まっていない。そのため、人工知能とは何かについて、一度議論を始めると大論争になってしまう。
知能とは何か、それをコンピュータで実現できるのかという問いは深遠で、決して簡単に答えられるものではない。これは、人間とは何か、世界とは何か、生きるとは何かという問いにも通じる、哲学的な問いをも含んでいる。そして、人工知能の分野は、60年もの間、知能とはこうではないか、ああではないか、という仮説に従ってさまざまな研究をしてきた。
人工知能というのは、非常に懐の深い学問領域である。固定した考えや権威を嫌い、新しい考え、異なる考えをいつでも歓迎する。知能とは何かを考えることが、いかに楽しく、知的な興奮を伴うものであるか、どれほどたくさんの考え方があって、それでもなおひとつの分野として共存している点は興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「人工知能とは」とのタイトルと鉄腕アトムの表紙から人工知能の入門書のような印象がありますが、これが曲者、実際は13人の人工知能学者が議論を展開する難解な書です。そこを編集協力の田中幸弘氏がガイドや紹介文を書いていて、一般読者の道しるべとなっているのが救いです。ユニークな発想も多々あり、良く分からないところもあるが興味深く読めた。特に印象的だったのが、武田英明氏の「社会的人工知能に意識があっても良い。」との考え、アーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」の終盤に登場するハイブマインドを思い出しました。
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知識とは社会を維持するために社会の記憶を伝達するためのメディア。
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人工知能学会所属の学者十数人がそれぞれのアプローチで「そもそも知能とは」「そもそも人工とは」から対話形式で語る本。興味深いのは「人工知能研究は今のところ研究者間でゴールが共有されていない」ということ。一番簡単なところでは、「人間の思考を再現したいのか」「人間とは別の思考回路で新しい解を得たいのか」からして統一されていない。
そんなわけで各章ごとに論点がてんこ盛りなのだが、まず、クリエイティブであることと知識の多寡は関係ない、という最近の感覚はやはり脳の動きとしては「嘘」と言っていい。推論のためには知識、記憶が必要なのだ。
そして本当にクリエイティブな人はそんなことはとっくに経験的に知っている。ジョイスは「イマジネーションとは記憶のことだ」と述べたという。
そういうことだよな・・・ -
13人の人工知能の研究者が、「人工知能」をどのように考えて研究しているかが語られている。それぞれ独自の視点・切り口で、非常にバラエティに富んだ考え方が紹介されている。このように多様なとらえ方のされる人工知能は、まだまだ未知の可能性を秘めた技術といえるだろう。
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編集協力しました。
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パネルセッションのネタというか準備として色々購入、のうちの1冊。
一応、基本書という位置づけでしょうかね。あちこち引用されているし。学会の本で。 -
【由来】
・amazonで人工知能の関連本でたまたま
【期待したもの】
・秋のシンポジウムに向けて基礎知識を吸収できれば。
【要約】
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【ノート】
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【目次】 -
読了。保管。
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請求記号 007.1/Ma 85