ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話

  • 経済界
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766784589

感想・レビュー・書評

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  • まず、この本のコンセプトがすごい。

    私たちは幼い頃に聞いた寓話から、してはいけないこと、していいこと、とりわけ美味しい話に乗ってはいけないということを散々刷り込まれて来た。しかし、昨今のニュースでは「オレオレ詐欺」、「年金問題」といったお金の絡んだ問題が毎日のように報道される…

    それを憂えた筆者は金融の問題を寓話仕立てにアレンジして本書で論じている。これはなかなか斬新。

    ただ、私はこの手の本はあまり好きくない。
    なぜなら、書いてる本人が金儲けしようとする側を批判しても、本を出してるって点でこの人も金儲けしたいわけだし、これらの皮肉たっぷりな情報が正しいという根拠がないからだ。
    しかも、結構当たり前の話ばっかり。

    そう思うのは、自分が今まで騙されるような事例に逢わなかったから、信じられないのかもしれないけど…
    本書はまだ騙されたことのない私に、おいしい話の影に隠れた危険を察知させるヒントをくれたかもしれない。

    読んでて驚愕したのは、アフリカの貧困を訴え募金を集めてるNPO、ODAが実は全然貧困廃絶のためにお金出してないって話。
    ホワイトバンド、信じてたのに。
    でも、確かに、それらの活動が確実に実を結んでいるのならば、今のアフリカはもっと変わっているだろう。

    ところどころ皮肉な表現に、笑ったりしてしまった。
    なかなかおもしろかった。

  • 過去の既読本

  • 現代の寓話として秀逸。騙す側は巧妙になる一方なので、騙されても心に余裕を持てるぐらいになりたい。すべてを疑い、警戒することもいいが、真贋を見極めるのって難しい。何も行動しないことが一番無難ということか・・・【書店で立読み】

  • お金にまつわる残酷な話を面白おかしく書いてます。ちょっと悪ふざけ?っぽい所もありますが、私はニヤニヤしながら読めました。
    この本に書かれている教訓は、ある程度の知識を持っている人ならよく聞く話ですが、若い人、知識の無い人にはためになる教訓です。

  • 童話をベースに儲け話に騙される人たちの顛末が書かれている。

    どれも決して他人事ではない内容ですね。

    教訓話として読みやすく面白くてはいいですね。

  • 投資の基本に関して、実際にあった話を伏字にして、少し脚色して、物語調で書いてるだけの本とはいえ、侮れない。きちんとニュースを見て教訓を学び取っていたつもりでも、投資の基本についてきちんと勉強しているつもりでも、それなりに教訓なり知識なりを得ることができる。しかも、簡単に読めるし、十分読む価値ありと感じた。個人的に良かった点としては、・自分できちんと考えろ・納得(理解)てきないことはするな・相手のなんの得があるか考える(ただより高いものはない)・身の丈にあった生活・自分を知る
    といったところか。

    2011-11-05 読了

  • 買ってまで読む本ではない

  • 朝活読書会(2012.05.01)では、『マッチポンプ売りの少女」が紹介されていたけど、こちらのほうが面白そうだ。著者は個人投資家とのこと。

  • 【要約】
    ・世の中にうまい話はありません。騙されないように!

    【ノート】
    ・まずはタイトルが面白い。内容も童話から意匠を借りたものとなっており、主人公であるヘッテルとフエーテルに加えて、アホ・スギン・チャン、ヤンデレラなる登場人物も。何か、もう、これだけでバカバカしく面白そうでしょ?1話1話が短い寓話となっており、それらは巷間に横行する様々な詐欺的手法がテーマ。仮想通貨やマルチ商法、政府のNTT株公開の話から法律事務所の過払い金の話など。

    ・個人的には各話の最後が「銀河英雄伝説」のパロディというその一点だけで本書が好きになった(安直)。巻末の参考文献が充実している。

  • 図書館

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