けんちく体操 (エクスナレッジムック)

  • エクスナレッジ
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767810775

感想・レビュー・書評

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  • 2012年10月13日

    <THE ARCHTECTURAL GYMNASTICS>
      
    アートディレクション&デザイン/古平正義(FLAME)
    体操写真撮影/山本尚明(山猫写真館)
    イラストレーション/大塚いちお

  • 資料ID:21101828
    請求記号:

  • けんちく体操したくなる。

  • 建築に関しては、あまり詳しくないので
    ハードルが低そうな本を選んでみました。
    設計家さんの名前が入っていてわかりやすいです。

    体操の本じゃなくて、
    モデルの方は、みなさん建築畑の方ばかりです。
    学芸員の方が中心みたいです。
    アイデアが楽しいです。
    撮影風景を想像すると笑えます(^^)

  • 体操で建築を表現。
    笑える。これ最高♪

    建築ガイドにもいいかも?

  • 何か建築で体操なのかな?と思って読んだ。
    かなり真面目に体操してるけど、大笑いしました。
    良かった。とても。

  • 世界の有名建築を、からだで表現しているというムチャで少々ばかばかしい建築解説書です。もともとは、江戸東京博物館で行われた子ども向けのワークショップに端を発っします。
    健康にいいかどうかはわかりませんが、
    ・世界の有名建築の特徴がわかります
    ・建築体操をするための仲間を募りたくなります(しないけど)
    ・建物を見ていると体操したくなっている自分がいとおしくなります

    4月の発売時に買って読んで、ひとりでオオウケしていたのですが、そのあとHPはできるわ、DVDは発売されるは、何かの賞をもらうわ、世界建築会議でプレゼンするわと、世間でも盛り上がっているようなので、改めてレビューしてみました。

    ちなみに、私は「大隈講堂」の体操が好きです。  ★★★☆(三)

  • どこかの本で紹介されていたので、読んでみました。
    「けんちく体操」とは名前の耳通りがいいですね。
    でも、全く体操ではありませんでした。
    正確には、けんちく擬態になるのでしょうか?

    国外の有名な建築物を、人で模しています。
    なるべく無機物的になるよう、どの写真も無表情です。
    (太陽の塔だけは顔を作っていましたが)
    道具を使わず、人体だけで表現しているため、相当わかりづらく、やや無理があります。
    (はあ?)というものが多いのですが、ページをめくっていると、だんだん表現したい世界のコンセプトに慣れてきて、なんというか、偉大な建築物への人間の憧憬が現れているような気がしました。

    それでも、言われないとなにを表しているのか、どれも全くわかりませんが。
    早稲田大学大隈講堂や都庁は、ピンとこなさすぎました。
    一人でやるには限界がありすぎます。
    日本武道館の前でタマネギ型を作っている様も、実物を見たら怪しげに思うこと間違いありません。
    解説文も「まだまだ」とか「はたから見たらかなり不気味」とか、意外としぶいことを言っており、仲間じゃないの?と思います。

    ミラノのドゥオーモを"チョキチョキの祭典"として、大勢の人物が無表情でピースサインをしていたのは、かなりシュールな光景でした。
    TDLのシンデレラ城は、解説文でも突っ込まれていましたが、男性メンバーだけで表現していて、(何故?)と思います。
    参加者の中には大真面目な顔をしたおじいさんもいました。

    東寺五重塔が、エグザイルみたいになっていたのが笑えました。
    熊本城天守閣は「へーんしん!」のポーズ。もしくは必殺技を繰り出す瞬間芸のよう。
    会津さざえ堂の体操が気に入りました。スパイラルを斜めの腕で表現しており、クールです。
    1919年にモスクワに作られる予定だった幻の第三インターナショナル記念塔も、似た感じのカッコよさ。
    フジテレビ局の丸い展望台を、丸まった子供で模しているなど、アイデアはなるほどと思います。

    印象的な建築物についての解説は、ためになりました。
    八王子の大学セミナーハウスや銀座の静岡新聞東京支社、長野県茅野市の高過庵などは、初めて知る建築で、気になります。
    名古屋のモード学園スパイラルタワーズが載っているので、新宿モード学園のビルも採り上げてほしかったです。

    一体だれが何のために?と目的が分からぬまま読み進んだら、もともとは、江戸東京博物館でのワークショップだったとわかりました。
    体操マンたちは、若手劇団員かと思いきや、みんな建築に関係したプロの人たちでした。

    人のポーズはさておき、各建築についての説明は端的でわかりやすく、建築紹介だけでもためになります。
    憧れが高じて、そのものになってみたいという人間の気持ちを体現化しているようで、あまりピンとこないまでも、その熱意とバカバカしさへの大真面目な取り組みに敬服しました。

  • これは、有名人や有名な絵画をそっくり身体で真似して世間を騒がしている現代芸術家の森村泰昌や、やはり同じように有名人に扮装して顔真似をしてそっくり写真をばらまいているイラストライターの南伸坊などとは一線を画す(別に否定的ではありません、彼らのかたちも好きです)、どちらかというと、頑張りを捨ててゆらゆらと好き勝手にゆれることによって、身体の強張りの微調整をし本来の自然な健康体を取り戻そうという野口体操に似ているかもしれません。

    いやいや、そんなたいそうな大袈裟なものではまったくなくて、ただ単に自分が見た、あるいは、なりたい(?)建物に自分自身がなる・真似をする・思い込むというだけのことです。

    身体で建築物を表現するというこれほど単純明快な行為が、こんなにまで私にカタルシスを与えてくれるとは思ってもみなかったのです。

    形態模写パフォーマンス? ギャグ?  とんでもない。

    これは、太極拳や八段錦や社交ダンスやヨガなど、あらゆる身体を動かして何かを得ようとするものの中でも、もっとも簡単にすぐできて、しかも心身ともに生のエネルギーに満ちた開放的なエクスタシーを感じることができるものとして画期的なものです。



    この感想へのコメント
    1.カーチャ (2011/06/03)
    太極拳は中途で挫折してしまいました。社交ダンスなど、夢のまた夢……そんな私でも大丈夫?

    2.薔薇★魑魅魍魎 (2011/06/04)
    なにも筋肉隆々とかプロポーションや運動神経抜群の人が最適じゃなく、やせっぽちのエンパイヤーステイトビルとか、病弱な猫背の人のアンコールワットや、O脚で出っ腹の方のセントポール大聖堂は、きっと見事なすばらしさでしょう。
    見栄えよりも、多分、他人の評価とか造形美よりは、要はどれだけ本人がなりきるかという、幻想度が大いにものをいう気がします。尚、くれぐれも組体操への深入りは厳禁だと思います。

  • この本買う人いるんかなぁ。
    有名な建築の形態を体で表現するという非生産的な試み。

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著者プロフィール

建築史家。1965年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了、工学博士。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学非常勤講師、日本女子大学非常勤講師などを経て、現在は江戸東京博物館研究員。建築の魅力を広く伝える講演・啓蒙活動を実践、2013年日本建築学会教育賞(教育貢献)受賞。日本銭湯文化協会理事。専門は日本近現代建築史、江戸東京の建築・都市史。
主な著書:『けんちく体操』、『時代の地図で巡る東京建築マップ』(ともに共著、エクスナレッジ)、『米山勇の名住宅鑑賞術』(TOTO出版)、監修:『日本近代建築大全 東日本篇・西日本篇』(講談社、監修及び執筆)、『世界がうらやむニッポンのモダニズム建築』(地球丸)など。

「2021年 『写真と歴史でたどる日本近代建築大観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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