オオカミたちの隠された生活

  • エクスナレッジ
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767817163

感想・レビュー・書評

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  • 米国アイダホ州で6年間テント生活をしながらオオカミの群れの観察をした夫妻のオオカミに関する集大成。
    オオカミは決して残忍な動物ではなく、統制のとれた群れで暮らす知恵とユーモアのある動物であることを全米に知らせたいと、現在もNPOを立ち上げ、オオカミの保護に奔走している。

    群れのそばに寄り添い、観察し、友情をはぐくみ、すばらしい写真で記録を残している。
    以前読んだ「狼と暮らした男」は、オオカミノ群れに入りこむという、ちょっと衝撃だったけれど、この夫妻の手法は共感を持てる。

    写真もすばらしい!!
    オオカミって、素敵だ。

  • これは少し前の本だし、また状況は少し変わっているとは思うが、未だ身近な野生動物、とくに肉食動物と人間との間には人間の利害の基準に基づいた大きな壁があるなぁと思った。
    これはキリスト教の宗教的要因だけではなく、そもそも人間という動物として、肉食動物は恐れるものでなければならないわけで、イエローストーンのような前例があっても、建設的な話の中で進むのは難しいところなんだろうな…

    本的には、日本語版も十分過ぎるほど魅力的。
    北米のハイイロオオカミの近状を知りつつ、あるがままの狼の姿の写真を見ることができ、彼らの生活を垣間見れるのでオオカミ好きは手にとって損なし。

  • 人よりも、ずっと人らしい。
    その彼らを駆逐した人は、だれに駆逐されるんだろう。

著者プロフィール

米国アイダホ州のソートゥース山地でテント生活を送りながら、6年間にわたりオオカミの群れ3世代とともに暮らす。2人がオオカミの生態を観察し世に公表したことが、米国でオオカミ保護へと世論が高まるきっかけとなった。オオカミの生態に迫ったドキュメンタリー番組がエミー賞で3部門を受賞。長年にわたりナショナル ジオグラフィック協会で野生動物の写真や映像の撮影をおこない、アラスカでのオオカミ調査にも派遣されている。2006年にオオカミ存続の危機を伝え、継続的な保護を目指してNPO「リビング・ウィズ・ウルブズ」を設立した。著書に『オオカミたちの隠された生活』(エクスナレッジ)がある。

「2022年 『オオカミの知恵と愛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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