- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767831398
作品紹介・あらすじ
見方が分かれば、東京の街はもっと面白くなる!
迫力満点のインフラツーリズムの世界へ!
私たちの生活に欠かせない
橋や電車、水門、トンネル、道路、ダムなどの
土木構造物「ドボク」には
実はすごい技術や奥深い歴史が詰まっています。
どうしてこんなに形になったのか?
こんな大きいものをどうつくったのか?
素朴な疑問から、見どころ、
写真を撮りたくなるポイントまで
知ると世界が変わる
ちょっとマニアックな東京のドボクを巡ります!
感想・レビュー・書評
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この本を片手に都内を巡ると楽しいだろうな!
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ドボクへの期待が大きすぎて、主には橋だったか、とは思ったが、魅力的なモノが多く、マップにチェック!
また、橋はもちろん、地下鉄や高速の美しさにも惚れ惚れ。
特に、まいまいず井戸は、一度は見に行きたい。 -
やっぱり自然の景色より、こういう構築物のほうが断然好き。
後楽園の「人」の字の歩道橋と荒川ロックゲートがたまらん。 -
東京という都市を、その前身の江戸を含めて歴史の「主人公」と感じるようになったのは門井慶喜の「家康、江戸を建てる」と読んだあたりからだったような気がします。(さかのぼれは荒俣宏の「帝都物語」という作品もありますが、その時は歴史の「主人公」というより「舞台」としていか感じていなかったように思います。)ちょどその頃はTOKYO2020に向けての工事もさかんで1964年のような東京大改造が行われるような気分になっていたかもしれません。同じタイミングでオスカー・ニーマイヤー展に行って首都を作るというダイナミックなデザインに魅了されたりもしました。ただ一人の天才の構想によるゼロからつくった人工都市ブラジリアと、家康を祖としながらもそれ以前の太田道灌を含め長い時間をかけてアップデートを重ねて来た江戸・東京の違いに「首都力」の差を感じたりしました。その後、出会ったのが陣内秀信の新書「水都 東京」です。江戸・東京アップデートの大きなテーマが用水、治水、交通網としての「水の流れ」であることを教えてくれました。そして今年読んで出色の面白さだった鈴木浩三の新書「地形で見る江戸・東京発展史」でもまさに江戸・東京が大火に見舞われながら「水と生きる(!?)都」として改造を重ねて来た歴史を図表で示してくれました。実は本書は、そんな文脈で手にした訳ではありません。たまに行う東京街歩きのコース設定に目印としてのランドマークを見つけようとしただけです。しかし、取り上げあれている土木建造物が「水」との関係によって作られたインフレであることにびっくりしました。東京の数々の橋に込められた物語とデザイン、今までは漫然と渡っているだけでしたが、これからはちょっと意識したいと思います。隅田川にかかる橋をジグザグと渡るコースも面白いかも、です。1964年の東京オリンピックの首都高建設に象徴されるように、江戸から東京への近代化は「水都」を暗渠化することだったかもしれません。この写真集が紐解いてくれるインフラの物語とデザイン、そして数々の土木建築家の人生を楽しむことは、その覆いを外すことなりそうです。なんだかよくわからなかったTOKYO2020のその先の東京の物語もそこら辺から始まるような気がします。それにしても神田川・環状七号線地下調節池、一回潜ってみたい。