されど我、処刑を望まず: 死刑廃止を訴える被害者の兄

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768467381

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  • されど我、処刑を望まず。福田ますみ先生の著書。多くの先進国で死刑廃止が行われている中で日本は数少ない死刑実施国。被害者や被害者家族の心情はもちろん重要。でも裁判官だって全知全能の神ではないし、所詮は人間だから間違えることもあるから冤罪事件も後を絶たないし、好き嫌いや損得勘定で判断してしまうこともある。そんな単なる人間である裁判官が同じ人間の命を簡単に奪ってしまうような死刑制度は本当に正しいのかわからない。

  • 「被害者の気持ちも考えろ!」と言いながら被害者の気持ちなんて考えていない人たちも、加害者の悲劇ばかり強調する人たちも、同じように被害者を傷つける。

    死刑判決がでたからって、隔離して執行してハイ終わりなんて割り切れるはずがないから、被害感情への配慮ってのは厳罰化だけじゃ足りない。
    勝手にことが進んでしまうような現状はおかしいよなってとこまでが今は精一杯の理解。時間を置いてまた読もう。

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著者プロフィール

専門誌・編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。以後、様々な雑誌、webメディアへの寄稿を続けてきた。学校での「教師によるいじめ」として全国報道もされた事件の取材を通して、他メディアによる報道が、実際はモンスターぺアレントの言い分をうのみにした「でっちあげ」だったことを発見。冤罪を解明した過程をまとめた『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』で、2007年に「新潮ドキュメント賞」を受賞。他に『モンスターマザー 「長野・丸子実業高校【いじめ自殺】でっちあげ事件」』では、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞・作品賞を受賞。他、『暗殺国家ロシア:消されたジャーナリストを追う』(以上新潮社)、『スターリン 家族の肖像』(文芸春秋)などがある。

「2021年 『ポリコレの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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