- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769020127
作品紹介・あらすじ
あいうえおの木には文字たちが暮らしていました。ことば虫に教えられ、風にふきとばされないように、大切な言葉を作ることに…。
感想・レビュー・書評
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文字たちがのんびりと暮らすあいうえおの木。しかし強い風が文字たちを葉っぱからふきとばす。そこで文字たちはちからを合わせてとても大事な言葉をつづることに。言葉は力になる。そこに繋がりと想いがあれば。と思う。
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木に文字がいっぱい付いていて、楽しく暮らしていた話。
文字が虫みたいで斬新な設定でした。
意味のある言葉になることで、文字1つ1つよりも重みが増すのか、風に飛ばされなくなるという。
更に文章になることでより繋がりが強くなる。
大事な言葉を選んで表現する、というメッセージ性がとても強い作品でした。
バラバラにいる文字の中から、2歳半の息子は知ってる文字を見つけるのが楽しかったみたいです。
言葉に興味があるみたいで「これなんて書いてある?」攻めでした。 -
あいうえおの木には、文字たちがのんびりとくらしていました。そんなある日、とても強い風が吹きいくつかの文字たちを葉っぱから吹き飛ばしてしまいます。残った文字たちは、怯えて隠れてしまいますが、そこへ1匹の虫がやってきて、言葉を作れば吹き飛ばされないと教えてくれました。言葉をつくり、風に負けなくなった文字たちに、次にやってきた毛虫は「意味のある文を作ったら」と提案します。本当に大事なことはなにかと考えた文字たちに浮かんだ言葉とはいったい…?
文字たちが最後につづった文には、作者の反戦の強い気持ちが込めらています。 -
2022/04/25 戦争についてこどもに伝えることを考えた時のオススメで。
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子どもたちが覚える、ひらがなの一文字一文字。
集まれば意味を持ち、力になり、思いを伝えることができる。
色鮮やかな素敵な絵とともに、言葉の力を知り、最後のメッセージには思わず「おぉ!」と心の中で拍手。
レオ=レオニの絵本を数多く読みましたが、ありのままの自分を認めようというメッセージ性の作品が多い中、平和への願いを言葉の力と共に込めた一味違う作品で新鮮でした。 -
あいうえおの木とは? 英語ではどんな言葉になっていたのかな?ABCかな??それにしても、発想が素晴らしい。谷川俊太郎さんの訳も又素晴らしいのでしょうね。
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文字の一つ一つに意味はないけれど、組み合わせれば言葉になり文になる。
そして大統領に伝えるメッセージに。
自分の気持ちをうまく伝えられない子もいる。
少しずつでいいから、言葉にできるようになってほしい。
そして大人も一人ひとり、あきらめずに声を上げていこう。 -
記録
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「あいうえおの木には、文字たちがのんびりとくらしていました。…」 言葉ってどんな力があるのかな。そんなことも考えられる本です。
―A.S.先生 -
葉っぱに模した“ことばむし”という
平仮名が割り振られた虫たちが
最後には想いを込めたメッセージとして集まる、という物語
嵐=争いごと
文字=一つ一つが意志
虫=生き方のヒントを与える者
という役割を感じた
一人の力じゃどうにもできなくても
力を合わせれば困難を乗り越えられる、というメッセージを感じた