騙しの交渉術―20世紀外交史にみる卑怯な国家

著者 :
  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769813675

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  • 良書である!特に「第一章 満州を漢民族領土と世界を騙した中国」は教科書で教えるべき内容である!

  • 20世紀という近代において、アメリカ、ソ連、イギリス、中国が外交面でどのような手を使ったかがよく分かった。
    満州は漢民族からすると元々外国なわけで、日本がそこに入ったからといって、漢民族から奪ったわけではない。それをあたかも中国という国からうばったというすりかえ。
    アメリカは開戦前に、日本を意図的に挑発し、暗号を解読していたにもかかわらず知らんぷりして真珠湾を攻めさせた。
    ソ連は最悪。日ソ中立条約平気で破り、捕虜を不当に拘留、しまいにゃ北方領土も盗む。それを正当化もせずシカトするとは、交渉以前の暴挙。

    中国は日中平和友好条約全破り。
    ・内政不干渉
    →靖国で超干渉。教科書にすら干渉
    ・武力による威嚇に訴えない
    →尖閣でレーザー照射、日本の調査船に対して軍艦で威嚇
    ・アジア太平洋で覇権を求めない
    →軍備膨張、フィリピン、ベトナムとも領海でもめまくり。奴等の第二列島線は沖縄も含まれる
    そして、ODAで日本からしこたま金もらってるのを人民には言わない。
    最悪だな、ホント。
    しかし、こんな国と付き合わなくてはいけないのも事実。中等教育には正しい歴史と武士道精神、大学では外交史を学ぶべき!という筆者の主張には多いに賛成です。まずは日本を誇りに思える教育を!!

  • 交渉は誠実さや正論だけで進めても相手は簡単に応じない。なにかを与えて取ることも重要だし、時には狡猾さも脅しも騙しも必要である。
    必要な交渉術は勇気である。
    国会を代表する以上、サムライでなくとも自らの腹を切る覚悟で交渉にあたる決心が必要。

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著者プロフィール

慶應義塾大学法学部卒業。米国ウィスコンシン大学・大学院修士課程修了。カリフォルニア州立大学講師、明海大学教授を経て、明海大学名誉教授。現在、(財)ディフェンス リサーチ センター専務理事、自衛隊幹部学校・「指揮幕僚課程、高級課程」講師。HSU客員教授。法学博士。専門は国際関係論、外交史、安全保障論。著書に、『中国4000年の真実』(祥伝社)、『稲作民外交と遊牧民外交』(講談社)、『騙しの交渉術』『勝者の戦略』(以上、光人社)、『大国の外交戦略史』(鷹書房)、『歯科医院の英会話に強くなる本』(独・クインテッセンス社)

「2019年 『日本の技術が世界を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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