- Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
- / ISBN・EAN: 9784771024502
作品紹介・あらすじ
色も変る。心も変るときがある。芸術がわかるとはなんと多様な、日々だ!ゴッホの自画像に扮した森村泰昌の作品を見たあとで、元のゴッホの自画像を見ると、思わずゴッホが「森村している」と感じてしまった人がいる。
感想・レビュー・書評
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「芸術がわかるとは違いがわかることである」ということが、例を挙げつつ丁寧に説明されています。芸術に触れた経験が少ない私でも納得できました。
後半は哲学による説明で、かなり難しく理解不十分。これから勉強します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「差異の王国」とは「芸術」のこと。「芸術とはなにか?」という根本的な疑問に対する著者なりの美学的な返答である。大学での講義を想定して書かれているため、具体的でわかりやすい書かれ方をしている。芸術に対するひとつの(しっかり美学的根拠に基づいた)観方として勉強になる。
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借り物
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個人的な話から始めますが、十代のころ、芸術に引かれながらも、とまどいがちだったことを思いだします。
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最後のベルグソンの話が出てくるあたりから難解になったけれど、それまでは、なるほど、と思いながら読んだ。音楽の違いの話をされるとよく分からないと思う部分も、文学や絵画の話に敷衍されれば納得できる。
あと、本筋ではないけれど、「純粋階段」「超芸術」という言葉に惹かれた。(多分、大学生の時にも聞いたことがあったと思うけれども、忘れていた)何の役にも立たない、純粋なる階段。それはなんと甘美な響きだろう。それなら人間は? 純粋なる人間。人生の目的だの、生きる意味だの、そんな小難しいことを取っ払って、ただ人間であること。何の役にも立たないことは負の意味を持つけれど、本当にそうだろうか。そんなことを考えた。
それから、どうでもいいことかもしれないけれど、河野裕子の「たんぽぽのぽぽのあたりをそっと撫で 入り日は小さき光を収ふ」の「ぽぽのあたり」は、黄色い花びらの柔らかい部分だと思う。 -
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