極端化する気候と生活: 温暖化と生きる

著者 : 吉野正敏

• 古今書院 (2013年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ykita111さんの感想 · 2014年5月2日]

ここ十数年に起こっている気象現象を一つ一つ分析し、何が「異常」な状態なのかを解説している。
温暖化が取り沙汰されて久しいが、実際に「これが温暖化の影響である」と科学的に論じることは非常に困難。筆者の見解もかなり慎重なものだが、さまざまな場所で見られる現象の研究を引用して、現在はやはり異常な事態であることを論じている。

まだ研究途上であることが多いが、この異常な気象がもたらす被害は大きくなっており、それらに対して対策を講じなければいけないことが痛感できる。

[きうりさんの感想 · 2014年1月26日]

コンパクトな本ですが、かなり広範にわたって気象変動とその原因・結果について説明されています。数字や図表も充実していて勉強になりますね。
環境問題という観点から、地震や津波災害もからめて論じられているのが新鮮。

著者プロフィール

国際連合大学上席学術顧問・筑波大学名誉教授

「2007年 『環境生理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」