- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772414876
作品紹介・あらすじ
アサーションとは「自分も相手も大切にする自己表現」という意味で、現在では、コミュニケーションにおける必須の知恵となって世界に広まっている。
人はひとりで生きているわけではない。人との関係の中で育ち、成熟していく。そのためにコミュニケーションは誰しもが必要なものなのだ。
本書は、アサーションの平木典子先生と経営学組織行動論の金井壽宏先生とのコラボレーションにより、心理学と経営学の架け橋となる1冊に仕上がった。
感想・レビュー・書評
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大学の先生との対話形式ということで、前半は概念的、後半はケーススタディも交えて、学生の感想等が書かれていた。個人的には少しジェンダーに偏りがあるような印象も受けた(例、女性はこうなので、という書き方が多い)。
以下メモ
・よく言う「I(アイ)」メッセージ。アンガーマネジメントにおいて相手を責めるのではなく、自分はどう感じたか相手に伝えると言うもの。その発展系として、「怒っているのではなくて、がっかりしてるのよ、あなたに」と、枕詞をつけることでよっぽど鈍い人にも伝わり、かつよいアサーションな表現になる。
・女性は怒っている時に泣くことがあり、男性は寂しかったり悲しかったりすると怒る。
男性は「男は寂しがったり悲しんだりしては行けない」というジェンダーの縛りを受けているので、そういう感情を引き起こされたときに怒る。
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機会があって、アサーション(アサーティブコミュニケーション)について勉強しました
ビジネスにはロジカルコミュニケーションも当然重要ですが、アサーションも実践することで、より良い人間関係や職場環境の形成に繋がりますね
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「非主張的自己表現」で『安眠ガイド』とリンク。日本人特有の「自分の気持ちを抑えて言わなくても伝わるだろう」ではなく、でも怒ったり感情的になったりするのでもなく、ちゃんと気持ちを伝えることが重要。女性で出世するタイプの一つとして挙げられている「男性を凌駕しようとする女性」、いわゆる「男性化」は、朱野帰子『わた定』や碧野圭『駒子さんは~』にも同じような主題があったような。日本人のビジネスパーソンは感情を伝えるのが苦手で、奥さんにすらありがとうが言えない男性社員もいるとの話に驚き。たしかにいそうだけど、そういう人は一体どこで安らぎを得るのだろう。
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対話形式でビジネスシーンを想定したアサーションの必要性を説いている本。
学生実験の感想もある -
ビジネスパーソンのためのアサーション入門: Meet Up 大阪 @ blog
http://www.meetuposaka.com/article/455835461.html -
飯能図書館貸し出し
2017-8 -
本書は、組織行動論とカウンセリング心理学のコラボで、アサーションを解説。
格差、見通しのつかない未来、ネット・メール等顔の見えないコミュニケーション・・・。
自分は優秀だと思っている人は「もっと上昇してやろう」と前向きになれるが、そうでもない人は、「どうせここまで」とあきらめ感を持ってしまう時代。価値観も生き方も生活スタイルも多様化する中で、人と人がコミュニケーションをとり、理解を深めることが難しくなっている。
そんな時代、組織がパフォーマンをあげるには、構成員がアサーション(自分も相手も尊重する自己主張の仕方)を身につけることが鍵。
とは言っても、難しい・・・。
国権の最高府で議論される国会議員こそ、こうしたスキルを身につけてほしいとも思った。