世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史
- インターシフト (2007年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772695077
感想・レビュー・書評
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ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラ、いまでは嗜好品に過ぎないこれらの飲み物が歴史のなかでどういった必然性があって普及したのか、ということが非常に分かりやすく、また興味をそそられるエピソードとともに語られる。
なかでもビール、蒸留酒の誕生や発展についてはその存在感の大きさに驚かされた。
これまでも個々の飲み物に関する書籍に目を通したことはあったが、本書の主役はあくまで人類の歴史であり、飲み物はあくまでそれを読み解くためのツールであるところがユニークだと感じた。
図書館にて。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を手に取った時、いわゆる飲み物史なのかと思ったが、実際の生活や社会の動きとリンクさせて語っているのが秀逸。英国がもともとは珈琲の国であったこととか、腐りやすい真水の代わりに、ビールやワインが飲まれたなどと、非常に興味深い話で構成されている。飲み屋での与太話のネタとしても、超お勧め(笑)
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2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。
『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1224.html
トム・スタンデージの本を、
謎のチェス指し人形「ターク」、
ヴィクトリア朝時代のインターネット
と読んできて面白かったので、次は、これです。
『世界を変えた6つの飲み物』っていったいなんだろう?
ワイン、ビール、コーヒー、お茶、 ここまではわかったけれど
後は、ウィスキーとジンかな?
ジンは今はあまり飲まれないけれど、たしか〜、産業革命頃のイギリスの下層民!の飲み物だった。 そうとう飲まれたはず。
★ 正解は、蒸留酒(ブランデー・ウイスキー・ラム酒) と なんと コーラ!
トム・スタンデージの3冊の中では、
これが一番とっつきにくく 最初はなかなか読み進まなかったが、
読み出すと内容が充実していて すごく面白かった!
知っていると思っていた世界史が、飲み物とのかかわりで 新たな視点で見えてくる。
特に、コーヒーやお茶が普及するまでは、
西欧などで生水を安心して飲めない人々は、常にアルコールを飲んでいた。
ラム酒などは、貨幣(賃金)の代わりとして使われていた。<== 驚き
コーヒーやお茶は、西欧の植民地政策と深くかかわっていた。
コカ・コーラは、いまや世界の飲み物。 世界中に工場がある。 → Wikipedia
そしてこれから重要なのは、まさに 「水」。
富める(浄水設備が完備した)国の人は 水道水で充分なのに、無意味に高い水を飲んでいるかもしれない。
水資源が乏しい国では、水は死活問題だということ。
2012/2/28 予約 3/6 借りて読み始める。 読み終わる。 -
昨夕、理容の最中にこの本を読み終えて、洗髪を受けながら思った。今この時にも、飲み水に窮し、遥か遠くの泉に水を汲みに通う人たちがいる。それも、安全な水ではなく、伝染病は絶えない。水に餓える人たちの数12億。先進国であっても、これだけ綺麗な水をふんだんに消費する国はまれだという。日本では、あるに任せて乱費することを「湯水のように使う」というが、他国でこの格言を訳すならば、貴重なものを惜しんで使うという意味になるのだろう。
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遺跡や伝承ではなく、飲物で歴史を紡ぐ視点が面白かった。
バーで話のネタにしても、歴史オタクと話をしても受けそう。
堅すぎず、理論に骨もあり、安い知識にならない、面白い話。