隠れた脳

  • インターシフト
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772695251

作品紹介・あらすじ

気づいてからではもう遅い。あなたの小さな思い込みが大きなできごとを巻き起こすわけ。

感想・レビュー・書評

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  • 色んなバイアスについて書かれた本。文化のバイアスで、バイアスが社会の見方や判断を形成し始めるのは幼児期という実験の話が特に面白かった。

  • 人間の脳は原始時代のままなので、現代の技術や社会に対応できていなくてミスマッチが起こるというのが面白い。無意識の部分こそ重要と気付かされた。

  • 事実としては面白いが、なぜそうなるのか深掘りがなく、あ、そうで終わってしまう。

  • 無意識のバイアスが人間の行動にどういう変化を与えているか面白く説明されている。トランスジェンダーの研究者が性別を変えた前後でまわりの反応が大きく代わったという話が衝撃的だった。FtM(女性から男性)の場合、物事がやりやすくなったのに対して、MtF(男性から女性)の場合、研究にやじを飛ばされることが多くなったり研究費が少なくなった等のデータは衝撃的だ。

    一部、データの解釈に偏りがあるように思える箇所もあった。例えばオフィスに置いてある無人のミルク販売機の値段表の写真が花の場合と人間の目である場合とで実際に料金箱に入っていた金額に差があったという実験(人間の目の場合のほうがミルク代がちゃんと支払われていた)で、値段表の写真の変更に気づいた人は「ひとりも」いなかったという結論だったが、実際は金額を少なく払った人が、その事実が気まずくて、気づいていた事実を認めなかったためではないか、など。

    それを差し引いても4章、5章、6章はとても興味深かった。

  • 身の回りにある様々なバイアスについて、具体例とともにかかれている。
    具体例?実際の事例がつらすぎて、バイアスに飲まれずにただしい行動を取れるよう意識的に動かないと、と思った。

    でも意識的だと思っていても、それはきっとバイアスにまみれているんだろうから、なんとも言えないが、、、

  • カーネマンから初めて、錯誤については色々と読んできたけど、これはこれで読みやすくてよかったわ。

  • ざっと読み。
    望遠鏡効果。
    毎年とんでもない数のペットが殺処分されているのになぜ悲劇の一匹の子犬には同情と金が集まるのか。
    なぜ稀な障害を持った子供に多くの金が集まる一方、年間中絶件数はとんでもない数なのか。


    後ほど再読のこと。

  • 2016/03/14

    パニックになった脳は4-5歳児と同じくらいの判断能力

  • 性差別を検証するのに、トランスジェンダーの人たちを調査対象にするとは、ちょとびっくりした。
    しかし、自分がその立場になって生きてみないとわからないことはたくさんある。
    自分の意志と能力で決断し、行動するなんてことは無理なのだろう。

  • とても面白い。人間は隠れた脳(バイアス)により無意識下にあらゆる判断、選択を行ってしまう。脳関連の本は好きでよく読むので内容的には特別目新しさはないけど、実例の話が非常に興味深く読んでいて引き込まれます。これは良書ですね。自分でしているつもりの選択がいかに曖昧なものかがよくわかります。

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