- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773089752
作品紹介・あらすじ
おかえり、わたしの騎士
「この方を、わたしの騎士にしてください! 」
《聖ルドヴィカの泉の奇跡》を起こすハイメロート家。
その嫡男で司祭候補のマティアスは、鍛冶屋の息子のレーヴェに命を助けられ、
彼を自分の騎士にと願う。レーヴェもまた、純真無垢なマティアスを唯一の主と敬愛し、
将来司祭となる彼に仕えるために騎士を目指すことに。
しかしある日、瑞霊からマティアスを庇い、レーヴェが倒れてしまって…!?
泉を舞台に繰り広げられる二人の奇跡のクロニクル。シリーズ第二弾!
感想・レビュー・書評
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騎士になりたかった少年がたまたま村に来ていた司祭になるべく育てられていた美少年に一目惚れし危機を救う。美少年に取り立てられ騎士として成功していくが思いは隠したまま。司祭になった青年は性教育を受けておらず誤解したまま。巡行先で射精できない呪いの木の実を食べさせられて二人の関係は進んでいく。
少年の成長もの、恋愛もの、陰謀や魔女との戦いとしても要素を詰め込み過ぎで掘り下げが少なくもの足りない。
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BL。「アヴァロンの東」と対の話。両作とも奇跡の泉に関わる話だし、兄弟のそれぞれの話なのに、こんなにも違う話になるのかと。環境で人生がいかに左右されてしまうのか。この物語の2人の心は何も心配なく見守れるけど、環境や先に読んだアヴァロンでの出来事を知っているだけに、いつあの場面がきてしまうのかと落ち着かないまま読み進みました。BLなのでそのような場面はありますが、全体的に綺麗な物語でした。いや、ピュアは強い。
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順番を間違ったことに気づいたときは、すでに中盤。仕方なくこちらを先に読了。
結果、前作のネタバレ的なものはあれど、このお話だけでも大丈夫でしたが、正しい順番で読んだ方が、答え合わせ的なところも含めて読後感が良かったと思います。
ハードな前作に比べて、こちらはわりとほのぼの描写多めだったので余計に。
鍛冶屋の息子レーヴェが、少年時代に司祭マティアスに出会ったことをきっかけに夢だった騎士を志す。
無骨で一途な騎士レーヴェが、汚れを知らぬ聖人マティアスに深い愛情を捧げていて、溺愛好きにはたまらない。そして、マティアスがただの守られるべきか弱き者だけでないところもポイント高し。可愛いのにレーヴェ同様、志をしっかり持っている。それらがすべてこの世界観にピタッとハマっていました。
尾上さんはこれが初読み。ファンタジーBL、とても面白く萌えさせていただきました。