流星シロップ (CROSS NOVELS)

  • 笠倉出版社
3.82
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773099584

感想・レビュー・書評

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  • 初版 2009年6月

    「空色スピカ」で楠ノ瀬くんと高科くんをくっつけた(笑)いえ、次期会長と副会長に指名した、彼らの前の生徒会長、峰先輩のお話です。
    「空色スピカ」で暗躍していた峰先輩。
    いったいどんな中学高校時代を過ごしていたのでしょう。

    相変わらず、小椋ムクさんのカバーが素晴らしい~。
    衛守くんにぺったりくっついてる峰くんが本当に愛らしい。

    私立英明大学付属清泉学院シリーズ?2作目。
    生徒会長は「清泉に峰あり」「清泉学院の白馬の王子様」と称えられる峰秀一。
    副会長は「王子を陰になり日向になり支える寡黙な黒の騎士」衛守啓士。

    「空色スピカ」のふたりは、生徒会に入ったところで互いを意識したというか知り合いましたが、今回のふたりは、それ以前からの知り合いです。

    峰くんと衛守くんは遠縁の幼なじみ。それぞれ、複雑?な家庭の事情があり、遠縁ですが血は一滴もつながっていません。
    幼い頃から、親戚の集まり等で顔を合わせる程度でしかなかったふたりですが、互いに、清泉学院中等部に入学。寮で同室になります。
    そこで、峰くんは、幼い頃、木から落ちそうになった自分を助けた衛守くんが大怪我を負っていたことを知ります(衛守くんの背中には大きな傷跡がありました)

    幼い頃からとても可愛らしかった峰くんは、中学生になってもまるで女の子のような容姿です。
    小学生の頃には、変質者にねらわれたという過去があります。
    そんな過去も手伝って、自衛はしていたのですが、部活の先輩に絡まれ、またまた衛守くんに助けてもらいます。
    そのあたりで、峰くんにとって衛守くんは特別な存在になります。

    女の子のような容姿だった峰くんも中学2年生あたりからぐんぐん成長します。
    成長期の男の子ってそうだよね~。

    お姫様から王子様へ華麗に変身してしまいますが・・・実は、本人はずっとお姫様でいたかった。

    「空色スピカ」では、高科くんにかなりブラックな一面を見せていましたが、本当の峰くんは、たったひとりの人を思い続ける可愛らしい乙女でした。
    衛守くんのそばにいたい。いつも一緒にいたい。
    たったひとつの願いのために何もかも引き受け、完璧に遂行する。
    誰にも見せない健気さを持っていました。

    そのあたり、何も言いません(ホントに寡黙なんだわ~この子)が衛守くんも気づいていたのだと思います。

    読んだ方は、わかると思いますが、衛守くんに対する峰くんのうっとおしいまでのまつわりつき方(笑)
    普通ならちょっとひくかな~と思うのですが、このお話に関してはそういうのなかったな~峰くんが可愛くて可愛くて。

    あまりBLを読んでいて思うことなかったですが、この峰くんに関しては「ああ、女の子だったら良かったのにね」と「女の子だったら衛守くんと結婚して家庭をつくって幸せになれたのにね」と思いました。
    このふたりですが、番外編というか、本編の補足というか、同人誌(Je te veux ・ 高原ミントジュレップ)と後に出た「星屑シトロン」にもお話が載っています。

    そして、余談ですが・・・この本、間違いが多いです
    とにかく登場人物の名前の取り違えとか、間違いとか・・・本当に校正したのかな?というひどさです。

    同じクロスノベルズから出ている「透過性恋愛装置」「上海金魚」では気にならなかったのですが・・・

    作者が間違ったのか、出版社が手抜きしたのか、謎ですが・・・ノベルズは高価(私は古本を購入しましたが・・・)なのでそのあたりちょっと気になりました

    このシリーズ、キラキラ・ドキドキ・ピュアな感じがとても素敵なのに、本のできあがりのお粗末さが本当に惜しい。

  • 攻め:衛守啓士
    受け:峰秀一


    空色スピカの第二弾。
    半寮制の清泉学園中等部で少女とみまごうばかりの可愛さの峰は遠戚にあたる衛守と再会する。衛守は子供の頃、庭の樹に登り降りられなかった峰を身体を張って受け止めてくれた事がある。再会してその時のケガがそれほど傷跡として残っていたことを知り。しかし責めるでもなく淡々としている衛守を峰は…。
    そして先輩に無理矢理襲われそうになった峰を子供の頃と同じように助けてくれた衛守を特別な気持ちで見るようになる。



    空色スピカの高見×楠ノ瀬の1学年上の峰の中等部からの話し。
    王子様風で柔らかい話し方をする美青年キャラの峰が実は繊細で努力家で自分の希望は上手に相手に伝える、そして衛守が好きでたまらない、その様子にきゅんきゅんしました。
    複雑な家庭環境にも関わらず自分を上手にコントロールして周りと揉めないようにするなど、努力が涙ぐましすぎる。

    かわい先生のあとがきでコンセプトが「可愛くてエロエロ」だったそうですが、「(略)二人きりになる隙さえあれば、衛守に泣いて縋って、何度もねだって(略)」という描写はあるものの、実際にはそんなおいしい場面が無くて残念でした。
    エロ描写、欲しかったな(笑)

    でも、とにかく、最初から最後まできゅんきゅんな空気が流れてたからいいか。
    峰の気持ちがきゅんきゅんしてるんだもんね。

    大学や大学院での二人書いて欲しいな。

  • 2010年10月22日読了。

  • 受けが…!受けが…!!
    峰先輩、ツボすぎる
    美人でいつもニコニコして人当たり良くて、頭も良くて、人望があって、外見は優しい王子様風なのに、中身は芯がしっかりしてて、人柄からは想像出来ないけど家庭環境が複雑…ってこれほんとツボ設定!!
    寡黙なナイトキャラ×中性美人
    萌えないわけがない

  • 峰先輩が可愛すぎる

    前作の「空色スピカ」ではかっこよくも妖しい大人な感じだったのに、なんかいろいろあったんだなぁと…
    とにかくかわいかった(笑)

  • 穏やかに萌えた〜♪満足。デリカシー満タンの衛守にグッときてヨシヨシ言いまくって読んだwww 好きの出力レベルを制御しようとしてる峰もヨイ〜♪空色スピカの後に読んで良かった気がする。少し重い話があっても二人の関係は特別危ない展開もなく安定した空気なのに、退屈もしなかった所がスゴいな…と。

    電子書籍では挿絵ないのがとても残念。これは欲しかったなぁ。

  • 小椋ムクさんのイラストが大好きで購入。
    でも小説もキュンッキュンしててよかった~

  • 「星空スピカ」に登場する前任の生徒会長のお話です。

    ケイとシュウの二人の話ですが
    「星空スピカ」→「流星シロップ」の順に
    私は読みました

    それが正解だったような気もします

    読後感はすばらしく良かったです!
    おすすめです

  • 一作目の時からすごく期待してたカプがメインの続編!
    期待通りめちゃめちゃ可愛かったです。
    成長していくにつれてどんどん男らしくなっていく自分に苛立つ峰の隠れた乙女思考が可愛すぎて。
    衛守の前では常にお姫様でいたい健気な面と普段のソツなく振る舞う生徒会長のギャップに萌えます。
    どんな姿になっても峰はやっぱりお姫様、な衛守も大概盲目だった。
    またこの二人で続編書いてくれないかな…。

  • ちょうかわいかった!受けの子がお姫様扱いして欲しがってて、それなのに表向きちゃんと一人で生きていけそうな子で、すごく好みだ。続編が決定してるそうだが、ぜひこの二人が読みたい。でも柏木さんと葵さんのお話も読みたい。

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