南のざわめき: ラテンアメリカ文学のロードワーク

著者 :
  • 現代企画室
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773894097

作品紹介・あらすじ

マルケス、リョサら現代世界文学の最先端をゆくラテンアメリカ文学の魅力を、さまざまな角度から語り、読者を、この楽しいマジカル・ワールドへ誘う入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ラテンアメリカ文学の研究者であり、多くの翻訳もものしている杉山氏の評論・エッセイ・コラム集。

    ラテンアメリカの作家や作品について、結構思いつくままに書き綴っているような文章が多く、気楽に肩の力を抜いて読める。
    リョサ、ルルフォ、アルゲダス、アレナスあたりがお気に入りのようで、この4人が取り扱われる頻度がすごく高い。(特にリョサの『都会と犬ども』)。

    それぞれは短い文章だが、一冊読むと、何となくラテンアメリカ文学の姿がぼんやり浮かび上がってくる。というか、杉山氏の好みが、見方が感染する。笑

    自分の場合は、作品にあたってからこういう評論やエッセーを読むようになったが、たぶんラテンアメリカ文学に触れたことがないという人が入門に読むのにも好適なんじゃないかと思う。
    かく言う自分も『都会と犬ども』とインファンテ『亡き王子のハバーナ』を積んでないで速く読もうという気になった。

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著者プロフィール

1950年ペルー・リマ生まれ。東京外国語大学スペイン語科卒業。清泉女子大学教授。
著訳書に『ラテンアメリカの文学 5 はかない人生,井戸,ハコボと他者』(オネッティ著、鼓 直・杉山 晃訳、 集英社、1984年)、『都会と犬ども 新潮・現代世界の文学』(バルガス・リョサ著、杉山 晃訳、新潮社、1987年)、『めくるめく世界』(レイナルド・アレナス著、鼓 直・杉山 晃訳、国書刊行会、1989年)、『燃える平原』(ファン・ルルフォ著、杉山 晃訳、水声社、1990年)、『ペドロ・パラモ』(ファン・ルルフォ著、杉山 晃・増田 義郎 訳、岩波書店(岩波文庫)、1992年)、『パティ・ディプーサ』(ペドロ・アルモドバル著、杉山 晃訳、水声社、1992年)、『深い川 ラテンアメリカ文学選集 8』(ホセ・マリア・アルゲダス著、杉山 晃訳、現代企画室、1993年)、『南のざわめき ラテンアメリカ文学のロードワーク』(杉山 晃著、現代企画室、1994年)、『ヤワル・フィエスタ(血の祭り) シリーズ越境の文学/文学の越境』(ホセ・マリア・アルゲダス著、杉山 晃訳、現代企画室、1998年)、『センチメンタルな殺し屋』(ルイス・セプルベダ著、杉山 晃訳、現代企画室、1999年)、『その時は殺され』(ロドリゴ・レイローサ著、杉山 晃訳、現代企画室、2000年)、『ラテンアメリカ文学バザール』(杉山 晃著、現代企画室、2000年)、『オール・アバウト・マイ・マザー』(ペドロ・アルモドバル著、杉山 晃訳、現代企画室、2000年)、『船の救世主』(ロドリゴ・レイローサ著、杉山 晃訳、現代企画室、2000年)、『アフリカの海岸』
(ロドリゴ・レイローサ著、杉山 晃訳、現代企画室、2001年)、『アルゲダス短編集』(ホセ・マリア・アルゲダス著、杉山 晃訳、彩流社、2003年)、『ダイヤモンドと火打ち石』(ホセ・マリア・アルゲダス著、杉山 晃訳、彩流社、2005年)などがある。

「2005年 『ダイヤモンドと火打ち石』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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