センチメンタルな殺し屋

  • 現代企画室
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本棚登録 : 45
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773899061

作品紹介・あらすじ

『カモメに飛ぶことを教えた猫』の作家の手になるミステリー2編。テンポが速く、しゃれた会話を通して、中南米の現実が孕む憂いと哀しみがあふれる。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ(?)2編収録。
    「センチメンタルな殺し屋」
    「ヤカレー」

    どちらも筋は早めに読めてしまうのだけれど、テンポの良さですっと読める。特に「殺し屋」の方は会話(特に鏡の中の自分との)のテンポが素晴らしい。
    「ヤカレー」は「ラブストーリーを読む老人」に通じるものが少しある話。でも主人公(元警視でチリからスイスに移住した保険調査員という設定)のキャラが立ってて好きだー。

    両方ともラストはちょっと切ない。

  • イタリアの硬い雨やそれらに浸食された赤錆の匂い、焦げ目のついた肉厚の香ばしいサンドイッチの香りや色鮮やかな街角の看板が漂う小説。
    美女はいつでも罪ですね。

  • 「センチメンタルな殺し屋」と「ヤカレー」の2編。
    「事件」の謎解きは難しくはないですが、どちらもラストは切なさが残ります。

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著者プロフィール

1949年、チリ北部のオバージェに生まれる。アナキストであった祖父
の影響をうけて若くして社会主義運動に参加(祖父の話は『パタゴニ
ア・エクスプレス』に詳しい)73年、アジェンデ社会主義政権を倒し
たピノチェト将軍による軍事クーデタの後逮捕され、南部テムーコの
刑務所に入れられる。二年半の服役の後、アムネスティの努力で釈放
される。80年からドイツのハンブルグに居を定め、そこでジャーナリ
スト・作家活動を始める。89年発表の『ラブ・ストーリーを読む老
人』や96年の『カモメに飛ぶことを教えた猫』がヨーロッパ諸国でベ
ストセラーになり、新しい世代のラテンアメリカの作家として注目を
集めている。

「1999年 『センチメンタルな殺し屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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