引き船道 (越境の文学・文学の越境) (シリーズ越境の文学/文学の越境)

  • 現代企画室
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773899115

作品紹介・あらすじ

植民地の喪失、内戦、フランコ独裁、近代化……19〜20世紀の波瀾万丈のスペイン近現代史をカタルーニャの片隅でひっそりと生きた村人たちの物語。

著者プロフィール

Jesus Moncada (1941〜 ) スペイン、カタルーニャ
地方のマキネンサ村で生まれる。最初はイラストレ
ーターとして働いていたが、40歳の頃から小説を発
表しはじめた。以後着実に作品を書き続けきている
が、一九八八年に発表された『引き船道』は、カタ
ルーニャの由緒あるジュアン・クラシェルス文学賞
を受賞、これを契機に多くの外国語に翻訳された。
現在ではカタルーニャ語で表現する文学者のなか
で、世界的に最も注目される作家となっている。本
書の舞台は、作家の故郷で、水没する以前のマキネ
ンサ村。アラゴン山中に源を発するエブロ川に面す
るこの地域に住む人びとの精神世界は、内陸民の閉
鎖性にも海洋民の開放性にも偏しない、独特のもの
となって形成されているが、本作品は19世紀から20
世紀にかけての変転めまぐるしいスペイン/カタル
ーニャを時代背景に、その村固有の精神史を語るこ
とで世界的な普遍性に至った語り部的作品である。

「1999年 『引き船道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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