間違いだらけのソフトウェア・アーキテクチャ―非機能要件の開発と評価 (Software Design plus)
- 技術評論社 (2010年8月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784774143439
感想・レビュー・書評
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アーキテクトをネタにした読み物という風 特に学べるものがあるかというと疑問
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予想以上に面白かった。
このたぐいの本は、アカデミックかコマーシャルベースの本が多いが、この本は実務にもとづく事が多く、それでいて楽しく読む事ができた。 -
相当軽い。それだけに訳者がすごいとわかる
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後書きの通り、すぐに役立つノウハウではなく、雰囲気を感じ取る読み物
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「第4章 品質特性シナリオ」が一番参考になりました。そこには、こんなことが書いてあります。
まず簡単に言うと、アーキテクチャは、基本的に機能要求と非機能要求、そして制約条件と前提条件などから導かれる。ちょっと補足すると、前提条件は「お金はいくらでも使って良い」というプラスの条件、制約条件とは「予算は100万円以内」とかマイナスの条件のことって僕は区別している。
品質特性シナリオには重要な品質特性ごとに、これから作ろうとしているモノ(成果物:artifact)に対して、誰が(刺激の発生源:source of stimulus)、どんな時に(環境:environment)、どんなことをすると(刺激:stumulus)、どういう結果が(応答:response)、どれくらいで返ってくるか(応答測定:response measure)を描くんだ。
注意してほしいのは「誰が」っていうのは必ずしも人ではないってことだ。
あと「どのくらいで返ってくるか」というのも時間だけじゃない。資金などのコストやアンケート結果のパーセンテージってこともある。基本的には定量的に測定できなければならないんだけどね。
それと、これは一般的な品質特性シナリオにはないんだけど、僕は誰が(刺激の発生源:source of stimulus)ってところい、どんな状況(status)なのかっていうのも、付け加えたりするんだ。こいつは、最近のシステム利用者っていうのが、空調の効いたデスクの快適な椅子に座ってパソコンからシステムにアクセスしているだけじゃなくなってきているからなんだ。たとえば、システム利用者が屋外にいて走っていたり、自宅のソファに寝転がって画面を横にして見たりとか、そういうことも考慮する必要があるからなんだ。つまり、こうした追加項目がないと、モバイルを端末にするって話が出てこないんだな。
これを読むと、アーキテクトがアーキテクチャを作る前に分析していることってテスト技術者がテスト分析(テスト要求分析)で分析している内容と同じなんだということが分かります。
ということで、テスト関連の人は、第4章を読んでおくといいですよ。おすすめです。 -
会話形式で進むので、一見読み進めやすいが、内容がいったりきたりして、理解はしづらい気がする。
休憩時間に読んで、アーキテクトについて、なんとな~く知るには丁度良い。ユーモアのセンスもあるし。
なんとな~く知っておいて、細かいことについて気になったら他書を読む、という使い方が良さげ。 -
読み物として。
これだけ読んで勉強になるような内容ではないが、ものすごく気軽に読み進められる。
生の声というか現職のアーキテクトが考えていることに触れられるので、別途勉強したことや知識などが身近に感じられるようになりより理解が深まる。 -
アーキテクトっていうのはこういう事している、というのが分かる本。
話の中で、オブジェクト指向やらコンピュータの歴史、Webの歴史などを引き合いに出している。
セミナーで話をしている、というスタイルで本を書いているので、技術書と言うよりかはほとんどエッセイ。
読みやすいといえば読みやすい。 -
会話形式(?)なので気軽に読める。
アーキテクトというものに対して漠然としたイメージしかなかったが、この本を読んでその感覚が意外と間違ってないんだなと思った。
具体的な技術は紹介程度で、アーキテクトの全体像と考え方、環境などについて書かれた本。 -
ちょいちょう挟む道離れの話が笑える。